日本新闻: 台風14号は「大都市横断」へ何に気をつける？

福岡ふくおか県けんに上陸じょうりくした台風たいふう14号ごうは列島れっとうを横断おうだんするように九州きゅうしゅうから東ひがしへ進すすむ見込みこみです。影響えいきょうが予想よそうされる地域ちいきには広島ひろしま、大阪おおさか、名古屋なごや、それに東京とうきょうといった大だい都市としが含ふくまれ、気象庁きしょうちょうも過去かこにそれほどないコースだとしています。台風たいふうの接近せっきんにあまり慣なれていない都市とし部ぶで警戒けいかいしてほしいポイントです。

影響えいきょうはいつごろ？

大雨おおあめや暴風ぼうふう・強風きょうふうなど台風たいふうの影響えいきょうが出でるのは

▽九州きゅうしゅうでは18日にち朝あさごろにかけて

▽四国しこくでは18日にち夜よる遅おそくにかけて

▽近畿きんきと中国ちゅうごく地方ちほう、東北とうほくでは17日にち夜よる～18日にち夜よる遅おそくにかけて

▽関東かんとう甲信こうしんや東海とうかいでは17日にち夜よるから～19日にちにかけて

と予想よそうされています。

（１いち）アンダーパスに注意ちゅうい

短みじかい時間じかんに非常ひじょうに激はげしい雨あめが降ふると、集あつまった雨水あまみずが下水道げすいどうに入はいりきれず、排水はいすいが追おいつかなくなるおそれがあります。

周囲しゅういより低ひくい土地とちや狭せまい道路どうろには水みずが集あつまりやすくなり、川かわのような急きゅうな流ながれができて足元あしもとをすくわれる危険きけんがあります。

また、車くるまでも大丈夫だいじょうぶというわけではありません。

車くるまが浸水しんすいすると、

▽30センチ程度ていどでエンジンが停止ていしし、

▽50センチ以上いじょうでは車くるまが浮ういて流ながされる危険きけんがあります。

線路せんろや道路どうろなどの下したを通とおる「アンダーパス」は、大雨おおあめで冠水かんすいしやすく、気付きづかずに車くるまが入り込はいりこみ乗のっていた人ひとが車くるまの中なかに閉じ込とじこめられたり、死亡しぼうしてしまう事故じこもたびたび起おきています。

不要ふよう不急ふきゅうの外出がいしゅつは避さけ、どうしても移動いどうが必要ひつような場合ばあいも、アンダーパスなど低ひくい場所ばしょには絶対ぜったいに近ちかづかず、見通みとおしが悪わるい場合ばあいには安全あんぜんな場所ばしょに車くるまを止とめて、雨風あめかぜが弱よわまるのを待まってください。

（２に）地下ちかは水みずが流れ込ながれこみやすい

建物たてものの地下ちかや地下街ちかがいも警戒けいかいが必要ひつようです。

地下ちかにいると、地上ちじょうの状況じょうきょうがわからないため、雨あめが強つよまっていることや、浸水しんすいが始はじまっていることに気付きづきにくく、避難ひなんが遅おくれるおそれがあります。

浸水しんすいが始はじまると、地下ちかに流れ込ながれこむ水みずが勢いきおいを増まし流ながれに逆さからって階段かいだんで地上ちじょうに出でるのが難むずかしくなる上うえ、停電ていでんが起おきて、エレベーターが使つかえなくなることもあります。

また、地下ちか室しつなどのドアは、外側そとがわの水みずが深ふかさ30センチ程度ていどになっただけでも、水圧すいあつでドアを開あけるのが難むずかしくなります。

平成へいせい11年ねんには、福岡ふくおか市しのJR博多はかた駅えき周辺しゅうへんが冠水かんすいして地下街ちかがいや地下鉄ちかてつに階段かいだんから大量たいりょうの水みずが流れ込ながれこみ、地下街ちかがいにいた1人にんが死亡しぼうしたほか、東京とうきょう・新宿しんじゅく区くでは、住宅じゅうたくの地下ちか室しつが冠水かんすいし、中なかにいた1人にんが死亡しぼうしています。

大雨おおあめになっている間まは、できるだけ建物たてものの地下ちかや地下街ちかがいは避さけ、どうしても離はなれられない場合ばあいは、最新さいしんの気象きしょう情報じょうほうや自治体じちたいの発表はっぴょうする情報じょうほうに注意ちゅういし、浸水しんすいが予想よそうされる場合ばあいはすぐに地上ちじょうに上あがることが重要じゅうようです。