日本新聞: 池袋暴走事故実刑確定で遺族が会見「罪と向き合う5年間に」

池袋いけぶくろ暴走ぼうそう事故じこ実刑じっけい確定かくていで遺族いぞくが会見かいけん「罪つみと向き合むきあう5年間ねんかんに」

Sep 17, 2021 18:09

Furigana

おととし、東京とうきょう池袋いけぶくろで車くるまを暴走ぼうそうさせ、母親ははおやと3歳さいの子こどもを死亡しぼうさせたなどとして90歳さいの被告ひこくが過失かしつ運転うんてん致死傷ちししょうの罪つみに問とわれた裁判さいばんで、禁錮きんこ5年ねんの実刑じっけい判決はんけつが確定かくていしたことを受うけて遺族いぞくが会見かいけんし、妻つまと娘むすめを亡なくした松永まつなが拓也たくやさんは「裁判さいばんという争あらそいが終おわり、やっと2人にんが愛あいしてくれた自分じぶんらしく生いきられる」と話はなしました。

おととし4月つき、東京とうきょう池袋いけぶくろで車くるまが暴走ぼうそうし、松永まつなが真菜まなさん（31）と長女ちょうじょの莉子りこちゃん（3）が死亡しぼうしたほか、9人にんが重軽傷じゅうけいしょうを負おった事故じこでは、旧きゅう通産省つうさんしょうの幹部かんぶだった飯塚いいづか幸三こうぞう被告ひこく（90）が過失かしつ運転うんてん致死傷ちししょうの罪つみに問とわれ、東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょは今月こんげつ2日にち、禁錮きんこ5年ねんの実刑じっけい判決はんけつを言い渡いいわたしました。

裁判さいばんで「運転うんてんに過失かしつはなかった」と無罪むざいを主張しゅちょうしていた被告ひこくの対応たいおうが焦点しょうてんとなっていましたが、期限きげんの16日にちまでに被告ひこく側がわも検察けんさつも控訴こうそせず、実刑じっけい判決はんけつが確定かくていしました。

確定かくていを受うけて遺族いぞくが会見かいけんし、真菜まなさんの夫おっとの松永まつなが拓也たくやさんは「最後さいごまで被告ひこくから過失かしつを認みとめることばが聞きけなかったのが残念ざんねんです。刑務所けいむしょで過すごすと決きめたのであれば、罪つみと向き合むきあう5年間ねんかんにしてほしい」と話はなしました。