Báo tiếng Nhật: 宮城大川小学校裁判原告団報告“子どもの命守る取り組みを”

宮城みやぎ大川おおかわ小学校しょうがっこう裁判さいばん原告げんこく団だん報告ほうこく“子こどもの命いのち守まもる取り組とりくみを”

Feb 21, 2021 18:02 4

Furigana

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで多おおくの児童じどうが犠牲ぎせいになった宮城みやぎ県けん石巻いしのまき市しの大川おおかわ小学校しょうがっこうをめぐる裁判さいばんについて21日にち、原告げんこく団だんが仙台せんだい市しで報告ほうこく会かいを開ひらき、事前じぜんの防災ぼうさい対策たいさくの重要じゅうよう性せいを指摘してきした判決はんけつを踏ふまえ、子こどもの命いのちを守まもる取り組とりくみを進すすめるべきだと訴うったえました。震災しんさいの津波つなみで、児童じどうと教職きょうしょく員いん合あわせて84人にんが犠牲ぎせいになった大川おおかわ小学校しょうがっこうをめぐり、児童じどう23人にんの遺族いぞくが訴うったえた裁判さいばんはおととし10月つき、石巻いしのまき市しと宮城みやぎ県けんに賠償ばいしょうを命めいじ、事前じぜんの防災ぼうさい対策たいさくの重要じゅうよう性せいを指摘してきした判決はんけつが確定かくていしました。

震災しんさいの発生はっせいから10年ねんを前まえに、仙台せんだい市しで開ひらかれた裁判さいばんの報告ほうこく会かいには、会場かいじょうとオンライン合あわせておよそ200人にんが参加さんかしました。

まず、原告げんこく団だんの共同きょうどう代表だいひょうで3年生ねんせいだった長男ちょうなんを亡なくした佐藤さとう美よし広ひろさんが「夢ゆめを持もった子こどもたちが大好だいすきだった学校がっこうで亡なくなりました。すばらしい判決はんけつだと言いわれる一方いっぽうで、現場げんばの教職きょうしょく員いんの負担ふたんが大おおきすぎるという声こえもある。裁判さいばんの意義いぎを議論ぎろんし、学校がっこうの防災ぼうさい対策たいさくにつなげたい」とあいさつしました。

このあと、津波つなみ訴訟そしょうに詳くわしい東京とうきょう大学だいがく大学院だいがくいんの米村よねむら滋しげる人じん教授きょうじゅが講演こうえんし、避難ひなん場所ばしょや避難ひなん経路けいろの設定せっていなど事前じぜんの対策たいさくを怠おこたったことに加くわえ、教育きょういく委員いいん会かいを含ふくめた学校がっこう側がわの組織そしき的てきな過失かしつが認みとめられたことが画期的かっきてきな判決はんけつだったと指摘してきしました。

そのうえで、学校がっこう側がわだけでなく、地域ちいきと連携れんけいしながら防災ぼうさい対策たいさくを強化きょうかしていくべきだと訴うったえました。

原告げんこくの1人にんで、5年生ねんせいだった次女じじょを亡なくした紫桃しとう隆洋たかひろさんは、「大川おおかわ小学校しょうがっこうでの出来事できごとや裁判さいばんについて広ひろく知しってもらい子こども一人ひとりひとりの命いのちをどう守まもるのか、考かんがえるきっかけにしてほしい」と話はなしていました。