日本新聞: 特産品目指す“養殖サーモン” 初のイベント開催岩手大槌町

特産とくさん品目ひんもく指さす“養殖ようしょくサーモン” 初はつのイベント開催かいさい岩手いわて大槌おおつち町まち

Jun 13, 2021 19:06

Furigana

新あらたな特産とくさん品ひんを目指めざし、岩手いわて県けん大槌おおつち町まちで養殖ようしょくされているサーモンの味あじを楽たのしんでもらおうという初はじめてのイベントが開ひらかれました。

このイベントは、昨さくシーズンから町内ちょうないで試験しけん養殖ようしょくが始はじまり、「岩手いわて大槌おおつちサーモン」のブランド名めいで売り出うりだしている、トラウトサーモンやギンザケの味あじを楽たのしんでもらおうと、町まちや地元じもとの漁協ぎょきょうなどが初はじめて開ひらきました。

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしのため、岩手いわて県民けんみん限定げんていとなりましたが、会場かいじょうには親子おやこ連づれなどおよそ3000人にんが訪おとずれ、無料むりょうでふるまわれたサーモンのすしやお吸い物すいものを味あじわいました。

また、サーモンのつかみどりも行おこなわれ、生いけすに入いれられた体長たいちょう60センチほどのトラウトサーモンを、小学生しょうがくせいなどが悪戦あくせん苦闘くとうしながら両手りょうてで抱かかえて捕つかまえていました。

大槌おおつち町まちでは、海水温かいすいおんの上昇じょうしょうなどの影響えいきょうで特産とくさんの秋あきサケの漁獲ぎょかく量りょうが減へっていて、去年きょねんは深刻しんこくな不漁ふりょうのため、冬ふゆ恒例こうれいの「おおつち鮭さけまつり」も中止ちゅうしとなっていました。

町まちによりますと、大槌おおつちサーモンは初夏しょかに旬しゅんを迎むかえるということで、来年らいねん以降いこうも、この時期じきにサーモン祭まつりを開ひらきたいとしています。

つかみ取つかみどりに挑戦ちょうせんした、盛岡もりおか市しの小学しょうがく2年生ねんせいの男の子おとこのこは「つかむのが難むずかしかったけど楽たのしかった。お刺身さしみにして食たべたい」と話はなしていました。

訪おとずれた地元じもとの70代だいの女性じょせいは「サーモンはおいしくて最高さいこうです。最近さいきんは漁業ぎょぎょうの収入しゅうにゅうが少すくないので、これからはサーモンをPRして町まちを盛り上もりあげてほしい」と話はなしていました。

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