おととし、
秋田県鹿角市に
設立された
第三セクターの「
新電力」が、
電力の
調達価格が
高騰し
採算がとれなくなったとして、
来月14
日で
事業を
休止することになりました。
事業を
休止するのは、
鹿角市などが
出資して、
おととし設立された
第三セクターの「かづのパワー」です。
「かづのパワー」は、市内にある水力発電所で発電した電力などを調達し、去年4月から市役所や小学校などの公共施設に供給する事業を始め、去年9月の時点で53の施設に電力を供給していました。
鹿角市によりますと、調達価格は電力の卸売市場の価格に連動することになっていて、去年4月から11月までは、1キロワットアワー当たり4円から7円でしたが、その後、値上がりに転じ、1月12日には、1日の平均価格が160円まで高騰したということです。
このため会社では、これ以上事業を続けても採算はとれないと判断し、2月14日で事業を休止することを決めました。
これまで電力を供給していた公共施設は今後、東北電力ネットワークから供給を受けるということです。
鹿角市産業部の田口善浩部長は「事業の休止は非常に残念だ。市場価格がこれほど高騰したのは想定外だった」と話しています。
また、かづのパワーは「電力の地産地消を目指してきたので、期待にこたえられない結果となり残念だ」とコメントしています。