IMF=
国際通貨基金はことしの
世界経済全体の
成長率について、
去年の
マイナス成長から
プラス5.5%に
回復するという
見通しを
発表しました。
一方で、
新型コロナウイルスのワクチン
普及の
遅れなどがリスク
要因に
なるとしています。IMFは26
日、
世界経済の
最新の
見通しを
発表し、ことし・2021
年の
成長率は、
新型コロナウイルスの
影響で
マイナス3.5%に
落ち込んだ
去年から
回復し、
プラス5.5%に
なると
見込んでいます。
3か月前の見通しに比べて0.3ポイント、上向きに修正しました。
回復をけん引するのは中国で、プラス8.1%と、去年のプラス2.3%から大幅な伸びを見込んでいます。
また、アメリカはプラス5.1%、ユーロ圏はプラス4.2%、日本はプラス3.1%と、いずれも、去年のマイナス成長からプラスに転じる見通しになっています。
背景には今後のワクチンの普及やアメリカや日本などでの追加の財政出動による景気の下支え効果があるとしていて、ことし後半には経済活動の正常化が進むと予測しています。
一方で、変異ウイルスの影響やワクチン普及の遅れなどをリスクとして挙げ、高い不確実性が残っているともしていて、各国による経済対策やワクチン普及のための連携など、公的な支援の継続が欠かせないと呼びかけています。