日本新聞: 山形住宅の裏山崩れ約10棟倒壊元日も高齢夫婦の捜索続く

山形やまがた住宅じゅうたくの裏うら山崩やまくずれ約やく10棟むね倒壊とうかい元日がんじつも高齢こうれい夫婦ふうふの捜索そうさく続つづく

Jan 1, 2023 12:01

Furigana

31日にち、住宅じゅうたくなどの裏山うらやまが崩くずれ、およそ10棟むねの建物たてものが倒壊とうかいした山形やまがた県けん鶴岡つるおか市しの現場げんばでは、断続だんぞく的てきに雨あめがふる中なか、元日がんじつの1日にちも連絡れんらくが取とれなくなっている高齢こうれいの夫婦ふうふの捜索そうさくが続つづけられています。

31日にち未明みめい、山形やまがた県けん鶴岡つるおか市し西目にしめで、住宅じゅうたくや空き家あきやなどの裏山うらやまが高たかさ20メートルから30メートル、幅はば100メートルほどにわたって崩くずれ、およそ10棟むねの建物たてものが巻き込まきこまれて倒壊とうかいしました。

この土砂崩どしゃくずれで、80代だいの男性だんせいと70代だいの妻つまの2人にんと連絡れんらくが取とれなくなっていて、元日がんじつの1日にちも警察けいさつと消防しょうぼう、それに自衛隊じえいたいなどがおよそ200人にん態勢たいせいで捜索そうさくを続つづけています。

朝あさから断続だんぞく的てきに雨あめが降ふるなか、大型おおがたの重機じゅうきで土砂どしゃを取り除とりのぞいたり、がれきを撤去てっきょしたりする作業さぎょうが進すすめられ、高齢こうれいの夫婦ふうふが住すんでいた住宅じゅうたく付近ふきんを中心ちゅうしんに捜索そうさくにあたっていました。

一方いっぽう、土砂崩どしゃくずれで避難ひなん指示しじが出だされた現場げんば周辺しゅうへんの住民じゅうみんたちは、親戚しんせきの家いえや市しが用意よういした避難ひなん所しょ代かわりのホテルなどで年としを越こしたということです。

気象台きしょうだいによりますと鶴岡つるおか市しを含ふくむ庄内しょうない地方ちほうでは1日にち夜よるから2日にちにかけてふぶきとなり、数すうセンチの降雪こうせつが予想よそうされていて、厳きびしい状況じょうきょうの中なかで捜索そうさくが続つづけられています。

現場げんば近ちかくの寺てら地元じもとの人ひとたちが高齢こうれい夫婦ふうふの無事ぶじ願ねがう

鶴岡つるおか市し西目にしめの土砂崩どしゃくずれの現場げんばに近ちかい「東ひがし源げん寺てら」では、新年しんねんの行事ぎょうじが行おこなわれ、川妻かわつま裕幸ひろゆき住職じゅうしょくが祈きとうを行おこなったあと「あと少すこしで新年しんねんというところで土砂どしゃ災害さいがいがあった。2人にんと連絡れんらくがとれない中なかで元旦がんたんを迎むかえることになり早はやく発見はっけんされてほしいと思おもう。みなさんが過すごしやすい生活せいかつが送おくれるようにもどってほしい」とあいさつしました。

参加さんかした地元じもとの男性だんせいは「きのうの災害さいがいがあり、ふだんとは違ちがう、元旦がんたんになった。連絡れんらくがとれなくなって24時間じかん経過けいかしたため、とても心配しんぱいだ」と話はなしていました。