日本新聞: “18歳までの子どもに月5000円程度の給付” 子育て世代の声は

“18歳さいまでの子こどもに月つき5000円えん程度ていどの給付きゅうふ” 子育こそだて世代せだいの声こえは

Jan 5, 2023 16:01 1

Furigana

東京とうきょう都とが18歳さいまでの子こどもに対にたいし、月つき5000円えん程度ていどの給付きゅうふを検討けんとうしていることについて、子育こそだて世代せだいからは歓迎かんげいの声こえが上あがる一方いっぽう、別べつの方法ほうほうでの支援しえん策さくの充実じゅうじつを求もとめる声こえも聞きかれました。

去年きょねん1年間ねんかんの日本人にっぽんじんの子こどもの出生しゅっしょう数すうが、国くにの統計とうけい開始かいし以来いらい初はじめて80万まん人にんを下回したまわる可能かのう性せいがある中なか、小池こいけ知事ちじは4日にち、少子しょうし化か対策たいさくを充実じゅうじつさせるため、新しん年度ねんど予算よさんで、18歳さいまでの子こどもに対にたいし月つきに5000円えん程度ていどを念頭ねんとうに給付きゅうふを検討けんとうする考かんがえを明あきらかにしました。

これについて5日にち、都内とないで子育こそだて世代せだいの受け止うけとめを聞ききました。

5歳さいと2歳さいの子こどもがいる39歳さいの会社かいしゃ員いんの女性じょせいは「今後こんごの受験じゅけんを考かんがえると教育きょういく費ひがかつかつになると思おもうので、5000円えんはありがたく貯蓄ちょちくに回まわします。次つぎの世代せだいを担になう子こどもたちに私わたしたちができることは、教育きょういくの水準すいじゅんを高たかめてあげることだと思おもう」と話はなしていました。

一方いっぽうで、4歳さいの子こどもがいる45歳さいの主婦しゅふは「保育ほいく士しの給与きゅうよを上あげるなどして子こどもを預あづけやすい環境かんきょうを作つくらないと子こどもは増ふえない。5000円えんをばらまくよりも、まとまったお金おかねでほかのことに使つかったほうがいいのではないか」と話はなしていました。

また、10歳さいの子こどもを塾じゅくに通かよわせる千葉ちば県けん市川いちかわ市しの45歳さい会社かいしゃ員いんの男性だんせいは「東京とうきょうだけでなくほかの県けんでもやってほしい。ただ、5000円えんだけだと塾じゅくで習ならう教科きょうかを増ふやすことは難むずかしいので、もらったとしても日々ひびの出費しゅっぴの足たしにすると思おもいます」と話はなしていました。

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかん “政府せいふも児童じどう手当てあての拡充かくじゅうを検討けんとう”

松野まつの官房かんぼう長官ちょうかんは、記者きしゃ会見かいけんで「岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、年頭ねんとうの記者きしゃ会見かいけんで、子こども政策せいさく強化きょうかの基本きほん的てきな方向ほうこう性せいの1つとして、児童じどう手当てあてを中心ちゅうしんに経済けいざい的てき支援しえんを強化きょうかする考かんがえを示しめしている」と指摘してきしました。

そのうえで「先月せんげつ取とりまとめられた『全ぜん世代せだい型がた社会しゃかい保障ほしょう構築こうちく会議かいぎ』の報告ほうこく書しょでは、ことし早急そうきゅうに児童じどう手当てあての拡充かくじゅうなどについて恒久こうきゅう的てきな財源ざいげんと合あわせて検討けんとうするとされており、政府せいふとしても、これを踏ふまえて検討けんとうしていく」と述のべました。

公明こうめい山口やまぐち代表だいひょう「同おなじ方向ほうこうに向むけ具体ぐたい策さく検討けんとうと受け止うけとめ」

公明党こうめいとうの山口やまぐち代表だいひょうは、総理そうり大臣だいじん官邸かんていで記者きしゃ団だんに対にたいし「公明党こうめいとうも児童じどう手当てあての拡充かくじゅうを目標もくひょうの1つに掲かかげており、大おおきな意味いみでは、同おなじ方向ほうこうに向むけて具体ぐたい策さくが検討けんとうされていると受け止うけとめている。最終さいしゅう的てきには都議とぎ会かいも含ふくめて決きめていくことなので、しっかり都民とみんに伝つたわるように検討けんとうしてもらいたい」と述のべました。

また、岸田きしだ政権せいけんの少子しょうし化か対策たいさくについては「公明党こうめいとうとして子育こそだて支援しえんの計画けいかくを発表はっぴょうし、およその財源ざいげんのめども掲かかげている。優先ゆうせん順位じゅんいを決きめながら財源ざいげんを確保かくほして進すすめていきたい」と述のべました。