今月9日の午前8時ごろ、大阪 西淀川区の淀川の河口付近で体長およそ8メートルのクジラが海面で泳いでいるのが見つかりました。
このクジラはマッコウクジラとみられ、大阪海上保安監部によりますと、12日午前8時ごろには、近くの岸壁から南におよそ400メートル、水深2メートルほどの場所を漂っています。
これまでは、時折、潮を吹いているのが確認されていましたが、12日6時半ごろから1時間半の間にはほとんど動きはなく、潮を吹いている様子も見られなかったということです。
こうした様子について、クジラの研究を行っている日本鯨類研究所の田村力さんは「マッコウクジラは、深いところで餌をとるため1時間くらいは息をしないことがありますが、ふだんは10分から20分に1回は呼吸をします。報道の映像を見るかぎり、かなり弱っているように見えます」と話しています。
大阪海上保安監部は、今後も監視を続け、航行する船舶に注意を呼びかけることにしています。