女性の自宅には父親の遺骨の入った骨つぼが、もう2年も置かれたままになっています。
新型コロナに感染し、87歳で亡くなった父親。感染対策のため、最期に立ち会うことはかないませんでした。
感染拡大から3年がたち、死を悼む機会が十分ないまま大切な人を失う”あいまいな喪失”に苦しむ遺族は多いと、専門家は指摘します。
3月、こうした遺族が集まって祈りをささげる法要が京都の寺で営まれました。
マスクの着用が個人の判断に委ねられるなど、社会はコロナ禍前に戻ろうとしていますが、遺族のなかには複雑な思いを抱える人も少なくありません。
(大阪放送局 記者 井上幸子 成清洸太/京都放送局 記者 絹川千晴)
