10
年前の
東日本大震災で800
人以上が
犠牲になった
宮城県南三陸町で、
高校生や
高校教師が
人命救助や
遺体の
搬送などを
行った
状況を
記した
手記をNHKが
入手しました。
人の生死に関わる具体的な内容が含まれていて、初めて明らかにした高校教師は「風化させないためにありのままの震災を知ってほしい」と話しています。手記は当時、宮城県南三陸町にある志津川高校で教師を務めていた百々智之さん(42)が震災の1か月後に書いたものです。
高台で津波の被害を免れた志津川高校では、当時校内にいた教師や生徒、住民などが高台から駆け下りて特別養護老人ホーム「慈恵園」に向かい、一時救助活動をしましたが、その詳しい状況は知られていませんでした。
百々さんの手記は、慈恵園での救助も含め3月11日から16日までの5日間について記されています。