和歌山わかやま “水みず管かん橋きょう”崩落ほうらく 6万まん戸こで断水だんすい続つづく 6日にち午前ごぜんから復旧ふっきゅう工事こうじ

和歌山わかやま市しは近ちかくの県道けんどうの橋はしに仮かりの水道すいどう管かんを設置せっちしてう回うかいさせる方法ほうほうで応急おうきゅう的てきに復旧ふっきゅうさせることにしていて、6日にち午前ごぜん10時じから県道けんどうの橋はしを通行止つうこうどめにして工事こうじを始はじめる予定よていです。

工事こうじが順調じゅんちょうに進すすめば10月つき8日にちの深夜しんやから順次じゅんじ、断水だんすいしている住宅じゅうたくなどへの送水そうすいを再開さいかいし、10月つき9日にち早朝そうちょうには全域ぜんいきでの断水だんすい解消かいしょうを目指めざすことにしています。

そのうえで「一般いっぱん的てきに水みず管かん橋きょうは人ひとがあがって点検てんけんするのが難むずかしく、水道すいどう管かんそのものの漏水ろうすいチェックにとどまりやすい。ほかの水みず管かん橋きょうでも起おこりうることで今回こんかいの崩落ほうらくをきっかけに水道すいどう管かんだけではなく橋はし全体ぜんたいの構造こうぞうが機能きのうしているか点検てんけんを行おこない、耐震たいしんと劣化れっかの双方そうほうに対にたいする補強ほきょうを行おこなっていくことが重要じゅうようだ」と話はなしています。

和歌山わかやま市しの「紀の川きのかわ」より北側きたがわの地域ちいきのおよそ6万まん戸こ、13万まん8000人にんほどへの水道すいどう水すいの供給きょうきゅうはほぼすべてこの水みず管かん橋きょうを通をつうじて行おこなわれます。

水みず管かん橋きょうには直径ちょっけいおよそ90センチの水道すいどう管かん2本ほんが通かよっていましたが、いずれも橋はしの中央ちゅうおう付近ふきんで59メートルにわたって崩落ほうらくしたということです。

市しによりますと、水みず管かん橋きょうは再さい来年らいねんに法律ほうりつで定さだめられた耐用たいよう年数ねんすうの48年ねんを迎むかえるということです。

平成へいせい27年ねんから翌年よくねんにかけて落下らっかを防止ぼうしする耐震たいしん補強ほきょうの工事こうじが行おこなわれたほか、9月つきまでの月つき1度どの目視もくし点検てんけんでは異常いじょうは確認かくにんされていなかったということです。

紀の川きのかわの北側きたがわにあり断水だんすいが続つづく和歌山わかやま市し加太かだの宿泊しゅくはく施設しせつ「休暇きゅうか村むら 紀州きしゅう加太かだ」では今週こんしゅう、平日へいじつは100人にん、週末しゅうまつには200人にんほどの宿泊しゅくはくの予約よやくが入はいっていました。

しかし、3日にちから断水だんすいし、4日にちはタンクにたまっていた水みずを使つかってなんとか営業えいぎょうしましたが、水みずが減へってきたため5日にちから今月こんげつ10日にちまで臨時りんじ休業きゅうぎょうすることを決きめました。

柴山しばやま武志たけし副ふく支配しはい人じんは「いつ館内かんないの水みずが止とまるかわからないのでお客様おきゃくさまにキャンセルをお願おねがいしています。ホテルが再開さいかいしたらまた訪おとずれてもらえるよう頑張がんばっていきたい」と話はなしていました。

一方いっぽう、紀の川きのかわの南側みなみがわにある断水だんすいしていない宿泊しゅくはく施設しせつでは満室まんしつとなっているところもあります。

65ある客室きゃくしつのうち5日にち夜よると6日にちの宿泊しゅくはくは満室まんしつだということです。

フロントスタッフの二宮にのみや竜太りゅうたさんは「おとといの夜よるから対応たいおうしきれないほど多おおくの問い合といあわせがありました。断水だんすいして大変たいへんな思おもいをされている方ほうには、滞在たいざい中ちゅうくつろいでいただきたいと思おもいます」と話はなしていました。

このうち、和歌山わかやま市しの北休賀きたきゅうか町まちにある銭湯せんとう「幸福こうふく湯ゆ」には、5日にちも自宅じたくの風呂ふろを使つかうことができなくなった家族かぞく連づれなどが次々つぎつぎと訪おとずれていました。

銭湯せんとうによりますと、断水だんすいが始はじまった3日にち以降いこう、客きゃくがふだんの3倍ばいほどに増ふえているということです。

銭湯せんとうに併設へいせつされたコインランドリーでは、たまった衣類いるいの洗濯せんたくをする人ひとの姿すがたが多おおく見みられました。

また、入り口いりくち脇わきでは水道すいどうが開放かいほうされていて大おおきな容器ようきを持もって給水きゅうすいする人ひとたちの姿すがたが見みられました。

訪おとずれた20代だいの男性だんせいは「お風呂ふろに入いれて最高さいこうです。きのうから全然ぜんぜんお風呂ふろに入いれなくて今いままで普通ふつうに使つかえていたものだったので、急きゅうに使つかえなくなり困こまっていました」と話はなしていました。

銭湯せんとうで番頭ばんがしらを務つとめる中本なかもと有香ゆかさん（28）は「できるだけ混こみ合あわないように声こえをかけながら、多おおくの方ほうにくつろいでもらいたい」と話はなしていました。