米ニューヨーク大学ランゴーン医療センターの外科医らが、ブタの腎臓をヒトに一時的に移植することに成功しました。臓器移植における画期的な進歩で、手術を行った医師は「奇跡を起こす可能性を秘めている」と述べました。
先月25日に行われた手術では、脳死状態で人工呼吸器を必要とする患者の脚の付け根の血管に、遺伝子操作で免疫系の拒絶反応を引き起こす遺伝子を取り除いたブタの腎臓をつないです。患者の家族は、科学の進歩のために、2日間の実験を許可しました。
ランゴーン医療センター移植研究所のロバート・モンゴメリー所長は、移植したブタの腎臓が「想定した通りの役割を果たし、老廃物を取り除いて尿をつくった」とAFPに語りました。