決勝のツーランホームランを打った杉本裕太郎選手については「きのう力が入っていたが、すぐに修正してくれて大きいホームランになった」とたたえていました。
そして日本シリーズ進出に王手をかけたことについて「そういうことになるが関係なく、あしたの試合に集中して取りに行きたい」と意気込みを語りました。
好投の要因については「ストレートも走っていたしコーナーに投げ分けられたのがよかったのではないか。目の前のバッターを1人ずつ打ち取って、チームにいいリズムを与えようと投げた」と話していました。
左腕から右バッターのインコースに食い込む速球が持ち味の田嶋投手。4年目の今シーズンは24試合に登板して、自己最多となる8勝をあげチームの25年ぶりの優勝に貢献しました。 このうちロッテを相手には最も多い3勝をあげました。特に優勝争いがしれつとなった9月以降のロッテ戦、3試合ではいずれも8回を投げて失点は3点以下と安定した投球を見せて、直接対決で大きな役割を果たしました。 田嶋選手はクライマックスシリーズでの登板について「ロッテはファーストステージから勝ち上がってきているので慣れがあるかもしれないが、自分はクライマックスシリーズが初めてなのでいつもどおり投げられるように力みなくいきたい」と話していました。 11日の試合では持ち味のインコースに食い込むストレートや、キレのある変化球をコーナーに決めました。 6回まで二塁を踏ませず無失点と、シーズン中の相性のよさをそのまま発揮しました。 「いいリズムでチームに貢献するピッチングができるように意識した」と振り返った田嶋投手。プレッシャーがかかる短期決戦でも平常心で臨んでチームに流れを呼び込み日本シリーズへ王手をかける大きな1勝をたぐり寄せました。
35歳の美馬投手は楽天からFA移籍して2年目となる今シーズン、好不調の波が激しくレギュラーシーズンを6勝7敗、防御率4.92と悔しい成績で終えました。 特にレギュラーシーズン最後の登板となった10月25日のソフトバンク戦では2回を持たず7失点で負け投手となり、オリックスとの優勝争いを続けていたチームにとって痛い敗戦となりました。 試合前日、取材に応じた美馬投手はこの試合を振り返り「かなり迷惑をかけたしその試合で勝っていればと思うところはたくさんあったが、ファイナルで借りを返せたらと思う」と意気込みました。 これまで楽天時代も含めてクライマックスシリーズで5回登板している美馬投手。中でも平成25年のファイナルステージでは現在、所属しているロッテと対戦し完封勝利を挙げています。 そんな経験豊富なベテランが語るクライマックスシリーズ突破のポイントは“勢い”だと言います。 レギュラーシーズンの借りを返しチームに“勢い”をつけるためマウンドにあがった美馬投手は、序盤からランナーを出しながらもオリックス打線に得点を与えない粘りのピッチング。
そして急きょマウンドにあがった東妻勇輔投手の初球は4番・杉本裕太郎選手によってレフトスタンドに運ばれました。 好投したベテランのアクシデントをきっかけに連敗したロッテ。日本シリーズ進出へあとがなくなりました。
オリックス 田嶋「ワクワクした気持ちが強かった」
ロッテ 井口監督「打線 つながらない」
オリックス 先発・田嶋 6回無失点の好投
ロッテ 先発・ベテラン美馬 6回にアクシデントで交代
第3戦の予告先発