国土交通省が
国の
統計の
中でも
特に重要な「
基幹統計」の
データを
書き換えていた
問題で、
弁護士などの
第三者による
検証委員会が
報告書をまとめ、
以前からの
手順に従って黙々と業務をこなすことに
疑問を
持たなかった
結果、
不適切な
処理が
無批判に
継続したと
考えられると
指摘しました。
国の統計の中でも特に重要な「基幹統計」の1つで、建設業の毎月の受注動向などを示す「建設工事受注動態統計」をめぐって、国土交通省は、データを書き換えたり、二重に計上したりするなどの不適切な処理を続けてきたことを先月明らかにしました。
この問題を受けて、弁護士などの第三者による検証委員会は14日、検証結果を報告書にまとめ、斉藤国土交通大臣に提出しました。
報告書では「以前から行われている手順に従って黙々と業務をこなすことに疑問を持たず、その結果、不適切な処理が永年無批判に継続して行われることとなったと考えられる」と指摘しました。
ただ、書き換えが意図的に行われたかどうかについては「真実をゆがめる何らかの意図が働いたとはいえない」としています。
そして「国土交通省のみならず、政府全体で、省庁横断的かつ抜本的な対策をできるかぎり速やかに立案して実施されることを願っている」として、信頼の回復と再発防止に取り組むよう求めました。
国土交通省は、報告書の内容を踏まえ、関係者の処分や具体的な再発防止策について検討することにしています。
斉藤国土交通相「信頼回復に向け全力あげて努力」
報告書を受け取った斉藤国土交通大臣は「報告書をしっかりと読み込み、重く受け止めて、信頼回復に向け、全力をあげて努力する」と述べました。