また、これ以前にも、同じ方法で、この住宅の郵便受けを2回開けたと説明しているということです。
この郵便受けは、数字を2つ合わせて鍵を開けるタイプで、施錠する際、ダイヤルを1回転以上回さないと、数字を1つ合わせるだけで開く場合があるということです。
日本郵便は、施錠された郵便受けを勝手に開けて荷物を届けるのは不適切な行為だったとして、17日、全国の郵便局に対し、こうした行為をしないよう注意喚起しました。
日本郵便は「大変不快な思いをさせてしまい申し訳ありません」とコメントしていて、再発防止を徹底するとともに、同様のケースがほかにないかも調べています。
情報を寄せたのは埼玉県の女性です。 先月、仕事から帰って自宅の郵便受けを開けたところ、郵便受けの差し入れ口からは決して入らないサイズの箱が入っていたということです。 箱に入っていたのは、夫がインターネットで注文した商品で、郵便配達で届けられたものでした。
何らかの方法で、配達員が勝手に郵便受けを開けたのではないかと不審に感じ、日本郵便の窓口に連絡するとともに、NHKに情報を寄せたということです。 情報に基づいてNHKが日本郵便に取材したところ、配達員が会社側の聴き取りに対し、ダイヤルを回して郵便受けの鍵を開けたことを認めたということです。 女性は「入るはずのない大きさの荷物が入っていたので、何をされたか分からず、怖かったです。こんなことは絶対にしないでほしい」と話していました。
また「どーやって鍵の番号を知ったのか…キモい。ダイヤル式のポストを使っている方、家の鍵とか入れといちゃダメ」など、不快な思いをしたと訴える声も書き込まれています。 日本郵便は、これまでのところ、今回のケースのほかには同様の事例は確認していないとしていますが、寄せられた相談などをもとに確認作業を進めています。
長引くコロナ禍、そしてネット通販の利用拡大によって、宅配便の利用は増えていて、昨年度の宅配便の取り扱い個数は48億個余りと、前の年度よりおよそ5億個多くなりました。 利用の拡大に伴って課題になっているのが再配達です。 利用者だけでなく配達員にとっても大きな負担になっていて、再配達を減らすため、利用者が留守の場合、荷物を玄関先などに置く、いわゆる「置き配」が普及しています。 このうち日本郵便の場合、宅配ボックスのほか、玄関の前や電気やガスのメーターボックス、物置やガレージなど、配達場所を指定する書類をあらかじめ最寄りの郵便局に提出すれば利用することができ、活用を呼びかけています。
「何をされたか分からず 怖かった」情報を寄せた女性
SNS「不快な思い」同様の事例が複数投稿
宅配便の利用の拡大 再配達が課題 “置き配”の活用も