台湾中部の台中にあるデパート「新光三越」で爆発があったと現地時間の13日午前11時半ごろ、地元の消防に通報がありました。
消防によりますと、この爆発でこれまでに4人が死亡し、1人が心肺停止の状態になっているほか、7人がけがをして病院で手当てを受けているということです。
台湾のテレビ局、TVBSは爆発によって建物の上部付近の壁が大きく壊れ、周囲に飛び散っている様子や消防隊員などが救助活動にあたっている映像を伝えています。
消防は、デパートの12階にあるレストラン街で気体が爆発したと発表しています。
また、この階は改修工事中だったということで、さらに詳しい原因を調べています。
日本の台湾との窓口機関、日本台湾交流協会によりますと、これまでのところ日本人が被害にあったという情報は入っておらず、詳細を確認しているということです。
「新光三越」は台湾の新光グループと日本の三越伊勢丹ホールディングスが提携して運営しています。
爆発で窓ガラスなど一部が落ちる映像も
台湾のテレビ局、TVBSが伝えたドライブレコーダーのものとみられる映像では、爆発の瞬間や、その後、窓ガラスや壁の一部が落ちる様子が確認できます。
また、店内の映像では、買い物客や店員とみられる人たちが突然大きな揺れを感じ、急いで避難する姿が写っています。
さらに、爆発のあと、店内の天井がはがれおち、床にがれきが散乱している様子も確認できます。
青木官房副長官「現時点 邦人被害の情報なし」
青木官房副長官は記者会見で「現時点までに邦人の生命や身体に被害が及んでいるという情報には接していない。日本政府として情報収集を続けるとともに、在留邦人の安全確保に引き続き万全を期していく」と述べました。