イスラエルがイラン
に対する先制攻撃を
行い、
双方の
軍事衝突となってから20
日で1
週間となります。
以色列對伊朗發動先制攻擊,雙方爆發軍事衝突至今已經過去20天,還有一週就滿一個月。
イスラエルはイラン
国内の
稼働していない
原子炉を
空爆する
など攻勢を
強める一方、イラン
側も
断続的に
報復攻撃を
続けていて、
事態が
鎮静化する
見通しは
立っていません。
以色列一方面加強攻勢,例如空襲伊朗境內未運作的核反應爐,另一方面,伊朗方面也持續斷斷續續地進行報復性攻擊,局勢尚未有緩和的跡象。
イスラエル軍は19日、イランが核兵器を手に入れることを防ぐためだとしてイラン西部のホンダブにある稼働していない原子炉を含む、数十の軍事目標やイラン中部のナタンズにある核施設を攻撃したと発表しました。
以色列軍方於19日宣布,為了防止伊朗獲得核武器,已攻擊了包括伊朗西部洪達布一座未啟用的核反應爐在內的數十個軍事目標,以及位於伊朗中部納坦茲的核設施。
イラン側も断続的に報復攻撃を繰り返していて、イスラエルメディアは南部の病院などが被害を受け19日だけで140人以上がけがをしたなどと伝えています。
伊朗方面也持續進行報復攻擊,以色列媒體報導,南部的醫院等設施受到損害,僅在19日當天就有超過140人受傷。
被害を受けた病院を訪れたイスラエルのネタニヤフ首相は「われわれは核施設やミサイルを正確に攻撃しているのに、イランは病院を攻撃している」などと主張し、イランに対する攻勢を強める姿勢を鮮明にしました。
以色列總理納坦雅胡在造訪受害醫院時表示:「我們精確打擊核設施和飛彈,但伊朗卻攻擊醫院。」他明確表達了加強對伊朗攻勢的立場。
これに対し、イランの国連代表部はSNSで病院を標的にしていないと反論しています。
對此,伊朗駐聯合國代表團在社群媒體上反駁稱並未以醫院為目標。
攻撃の犠牲者は増え続けていて、イスラエル政府は19日午前までに24人が死亡し、838人がけがをしたと発表したのに対し、イランの保健当局は今月16日までに224人が死亡したとし、国営通信は少なくとも1800人がけがをしたと伝えています。
攻擊的受害者持續增加,以色列政府宣布截至19日上午已有24人死亡,838人受傷;相對地,伊朗衛生當局表示截至本月16日已有224人死亡,國營通訊社則報導至少有1800人受傷。
ただ、双方は攻撃を続ける姿勢を鮮明にしていて、事態が鎮静化する見通しは立っていません。
不過,雙方都明確表現出將繼續攻擊的態度,目前看不到局勢平息的跡象。
トランプ大統領 “2週間以内に決断”
イスラエルとイランによる攻撃の応酬が続く中、アメリカのトランプ大統領はこれまでイランへの対応について聞かれ「やるかもしれないし、やらないかもしれない」と述べるなど、軍事介入の選択肢を排除しない姿勢を示しています。
川普總統:「兩週內做出決定」在以色列與伊朗之間的攻擊互相報復持續之際,美國總統川普針對對伊朗的應對措施被問及時表示:「也許會做,也許不會做」,展現出並未排除軍事介入選項的立場。
ホワイトハウスのレビット報道官は、19日の会見で「アメリカがイランに軍事介入するかどうか臆測が飛び交っていることは承知している」と述べた上で、トランプ大統領の声明を読み上げました。
白宮發言人萊維特在19日的記者會上表示:「我們知道外界對美國是否會對伊朗進行軍事介入有許多揣測。」隨後,他宣讀了川普總統的聲明。
声明では「近くイランとの交渉が行われる可能性があることを踏まえて、2週間以内に行動するかどうか決断する」としています。
聲明中表示:「鑑於有可能很快與伊朗進行談判,將在兩週內決定是否採取行動。」
レビット報道官は記者からの質問に対し、トランプ政権とイラン政府の間でやりとりが続いていることを認めた上で「トランプ大統領は外交による解決のチャンスを常につかみに行くが、同時に力を行使することもおそれない」と強調しました。
雷比特發言人在回應記者提問時,承認川普政府與伊朗政府之間持續有交流,並強調:「川普總統始終積極尋求透過外交解決問題的機會,但同時也不畏懼動用武力。」
一方で、イランとのやりとりの方法など詳細については回答を控えるとしています。
另一方面,關於與伊朗之間交流的方法等細節,則表示不予回應。
ホワイトハウスは、トランプ大統領が週末にかけて連日、NSC=国家安全保障会議の会合を開くとしていて、イラン側とのやりとりと並行して軍事介入を含め今後の対応を慎重に検討するものとみられます。
白宮表示,川普總統將於週末連續召開NSC(國家安全保障會議)會議,預計將在與伊朗方面的協商同時,謹慎考慮包括軍事介入在內的未來對應措施。
専門家 “イランがホルムズ海峡封鎖する可能性”
アメリカ軍の戦闘機の元パイロットで国務省の副次官補も務めたスティーブ・ガニャード氏が19日、NHKの取材にオンラインで応じました。
專家:「伊朗有可能封鎖霍爾木茲海峽」——美國前戰鬥機飛行員、同時曾任國務院副助理國務卿的史蒂夫·加尼亞德先生,19日以線上方式接受了NHK的採訪。
ガニャード氏は、アメリカ軍がイラン中部フォルドゥの地下にあるウラン濃縮施設への攻撃を決めた場合、GBU-57と呼ばれる大型のバンカーバスターが使われるだろうとしたうえで「地図から推測される地下の広大な施設を考えるとすべてを破壊するにはおそらく2発、4発、6発、あるいはそれ以上の爆弾が必要になるかもしれない」と述べました。
加尼亞德先生表示,如果美國軍方決定攻擊位於伊朗中部福爾多的地下鈾濃縮設施,將可能使用名為GBU-57的大型鑽地炸彈。他還表示:「考慮到從地圖推測的地下廣闊設施,要徹底摧毀這些設施,可能需要2枚、4枚、6枚,甚至更多的炸彈。」
また、その大型のバンカーバスターを運ぶことができるアメリカ軍のB2ステルス戦略爆撃機の運用について、インド洋のディエゴガルシア島のアメリカ軍基地から向かう場合は、島がイギリス領のため、攻撃の際はイギリスの了解が必要になる可能性があるとして、アメリカ中西部のミズーリ州の空軍基地から直接イランに向かうのが「最善だ」と指摘しました。
此外,關於能夠運載大型鑽地炸彈的美國B2隱形戰略轟炸機的運用,如果從印度洋的迪戈加西亞島美軍基地出發,因該島屬於英國領土,攻擊時可能需要英國的同意,因此他指出,從美國中西部密蘇里州的空軍基地直接前往伊朗是「最理想」的選擇。
そして「複数のB2爆撃機が必要とされ、1日ではなく一連の攻撃になるだろう」という見方を示しました。
並且表示「將需要多架B2轟炸機,這將不是一天內完成,而是一連串的攻擊行動」。
一方、外交交渉については、「トランプ大統領が『無条件降伏』を求めたことで交渉のハードルが大幅に引き上げられた」として、交渉による解決の余地は少ないと分析しています。
另一方面,關於外交談判,分析認為「由於川普總統要求『無條件投降』,導致談判的門檻大幅提高,因此通過談判解決的空間很小。」
また、アメリカが軍事介入した場合に考えられるイラン側からの反撃については「サウジアラビアやカタールなどにあるアメリカ軍の基地はほとんどが飛行場で、大きく、ねらうのが簡単な標的だ。
此外,關於美國若進行軍事介入時伊朗可能的反擊,他表示:「美國在沙烏地阿拉伯和卡達等地的軍事基地大多是機場,規模龐大,成為容易被鎖定的目標。」
イランは
中距離や
短距離のミサイルを
多数持っており、こうした
国に
向け
発射可能だ」と
指摘しました。
伊朗擁有大量中程和短程飛彈,並指出這些飛彈可以向這樣的國家發射。
さらにイランは、自国の経済に打撃となることも覚悟のうえで、原油の海上輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖に踏み切る可能性があるという見方を示しました。
此外,伊朗也表明,即使必須承受對本國經濟帶來打擊,也有可能決定封鎖作為原油海上運輸要衝的霍爾木茲海峽。
具体的には、イランには海峡に機雷を設置する能力があり、イランの革命防衛隊が運用する小型の高速艇は、アメリカ軍の艦船にとっても対処が難しいとしたうえで「海峡の封鎖は保険会社が海峡を通過する船舶の保険を引き受けないよう不安にさせればそれで十分だ」としています。
具體來說,伊朗有能力在海峽設置水雷,而由伊朗革命衛隊操作的小型高速艇,即使對美國軍艦來說也很難應對。此外,「只要讓保險公司對通過海峽的船舶感到不安而不願承保,那麼封鎖海峽就已經足夠了。」
そして、アメリカがすでに中東からの石油に依存していないことに留意すべきだとして、ホルムズ海峡が封鎖されてもトランプ大統領が「これは私の問題ではないヨーロッパやアジアが対処すべき問題だ」という対応をとる事態も日本は想定すべきだと警鐘を鳴らしました。
並且,他還提醒說,美國已經不再依賴中東的石油,因此即使霍爾木茲海峽被封鎖,日本也應該預想到川普總統可能會採取「這不是我的問題,這是歐洲和亞洲應該處理的問題」這樣的態度。
攻撃受けたイラン国営放送局 内部をメディアに公開
イランの首都テヘランでは16日夜、生放送中に国営放送局がイスラエル軍の攻撃を受け、職員1人が死亡しました。
伊朗國營電視台遭受攻擊,內部向媒體公開。伊朗首都德黑蘭於16日夜間,國營電視台在直播期間遭到以色列軍隊攻擊,導致一名員工死亡。
被害を受けた国営放送局の建物の内部が19日、メディアに公開され、このうちAFP通信が撮影した映像からは、焼け焦げたテレビや撮影機材とみられるものが散乱している様子が確認できます。
19日,受害的國營廣播電視台大樓內部向媒體公開,從法新社(AFP)拍攝的畫面中可以看到,疑似被燒焦的電視機和攝影器材等散落一地的情景。
また、建物の窓の大部分が割れているほか、柱やはりなどがむき出しになった様子が写っていて、攻撃の激しさがうかがえます。
此外,照片中還可以看到大部分建築物的窗戶都已破碎,柱子和橫樑等結構裸露,顯示出攻擊的猛烈程度。
イスラエル 観光や留学などにも影響
双方の攻撃の応酬が続く中、イスラエルでは全土に非常事態宣言が出されたままとなっています。
以色列 觀光和留學等也受到影響,雙方的攻擊持續交鋒之下,以色列全境仍維持緊急狀態宣言。
ふだんは多くの観光客などでにぎわうエルサレム市内の繁華街に観光客の姿はほとんど見られません。
平時熱鬧的耶路撒冷市中心繁華街道,如今幾乎看不到觀光客的身影。
エルサレムにある旧市街への入り口の1つ「ダマスカス門」ではイスラエルの治安部隊がバリケードを設置して往来を制限していて、観光客などはイスラム教の聖地にある名所の「アルアクサ・モスク」や、「岩のドーム」へ行くことができなくなっています。
在耶路撒冷舊城區的其中一個入口「大馬士革門」,以色列的治安部隊設置了路障限制人員通行,導致觀光客等無法前往伊斯蘭教聖地的著名景點「阿克薩清真寺」以及「圓頂清真寺」。
空港の閉鎖が続く中、外国人の間では、陸路での出国を急いだり、帰国を早めたりする動きが出ています。
在機場持續關閉的情況下,外國人之間出現了加快陸路出境或提前回國的動向。
イスラエル北部で遺跡などの研究を行っていたというアメリカ人男性は「イランとの戦闘が激化したことで、航空機での出国ができなくなってしまった。
一名在以色列北部進行遺跡等研究的美國男性表示:「由於與伊朗的戰鬥加劇,已經無法搭乘飛機離境。」
すでに
仲間の
一部は
陸路でエジプトに
出国したので、
私も
そのルートで
出国する
予定だ」と
話していました。
已經有部分同伴經由陸路離開前往埃及,所以我也打算走那條路線出國。
また、エルサレムに留学中だという別のアメリカ人男性は、「来月末まで留学の予定だったが、情勢を受けて留学期間が短くなってしまった。
此外,另一位正在耶路撒冷留學的美國男性表示:「原本預計留學到下個月底,但因為局勢的關係,留學期間變短了。」
いろいろと
混乱している
状況だが、
来週末には
帰国する。
人々のためにも
早く
平和になってほしい」と
話していました。