太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつ立地りっち分析ぶんせき 1100か所かしょ土砂どしゃ災害さいがいリスク

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Jul 18, 2021 09:07 0
Furigana
太陽光たいようこう発電はつでん急速きゅうそく普及ふきゅうすすなか、ここすうねん斜面しゃめん設置せっちされた施設しせつ土砂どしゃ災害さいがい相次あいついでいます。専門せんもんデータをもとに全国ぜんこく中規模ちゅうきぼ以上いじょう太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつ立地りっち分析ぶんせきしたところ、災害さいがいリスクのある土砂どしゃ災害さいがい危険きけん箇所かしょ」と一部いちぶでもかさなっていた施設しせつ全国ぜんこくで1100か所かしょあまにのぼることがわかりました。専門せんもんは「災害さいがい危険きけんせい評価ひょうかする仕組しくやリスクのある場所ばしょでの設置せっち抑制よくせいする必要ひつようがある」と指摘してきしています。

斜面しゃめん設置せっちされた太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつではここすうねん土砂どしゃ災害さいがい相次あいついでいて、経済けいざい産業さんぎょうしょうによりますと、3ねんまえ西日本にしにほん豪雨ごううわせて11けん確認かくにんされ、神戸こうべでは一時いちじ山陽さんよう新幹線しんかんせんまるなどの影響えいきょうました。

NHKは国立こくりつ環境かんきょう研究所けんきゅうじょ航空こうくう写真しゃしんなどから割り出わりだした、発電はつでん出力しゅつりょく500キロワット以上いじょう中規模ちゅうきぼ施設しせつ位置いちデータと土砂どしゃ災害さいがいリスクの地図ちずデータとを重ね合かさねあわせて分析ぶんせきしました。

その結果けっか対象たいしょうとなった9809か所かしょうち土砂どしゃ災害さいがいきて住宅じゅうたく公共こうきょう施設しせつなど被害ひがいあたえるそれある土砂どしゃ災害さいがい危険きけん箇所かしょ」と一部いちぶでもかさなっていたのは全体ぜんたいの1わりえるすくなくとも1186か所かしょにのぼることがわかりました。

種類しゅるいべつにみますと

▽「土石流どせきりゅう危険きけん渓流けいりゅう」に724か所かしょ

▽「きゅう傾斜けいしゃ崩壊ほうかい危険きけん箇所かしょ」に463か所かしょ

▽「すべり危険きけん箇所かしょ」に77か所かしょとなっています。

重複じゅうふくあり)

また避難ひなんなど対策たいさく必要ひつような「土砂どしゃ災害さいがい警戒けいかい区域くいき」と一部いちぶでもかさなっていた施設しせつも843か所かしょあり、このうち249か所かしょとく危険きけんせいたか土砂どしゃ災害さいがい特別とくべつ警戒けいかい区域くいき」とかさなっていました。

くに法律ほうりつでは一部いちぶ例外れいがいのぞ災害さいがいリスクのある場所ばしょでの設置せっち規制きせいする法律ほうりつはなく、実質じっしつてき規制きせい自治体じちたいゆだねられているのが現状げんじょうです。

地方ちほう自治じち研究けんきゅう機構きこう」によりますと、設置せっち規制きせいに関にかんする条例じょうれい制定せいていする自治体じちたいえていて、ことし7つき時点じてんで4つのけんと148市町村しちょうそんにのぼっています。

土木どぼく工学こうがく専門せんもん山梨やまなし大学だいがく大学院だいがくいん土木どぼく環境かんきょう工学こうがく鈴木すずきたけしかん教授きょうじゅは「現状げんじょうどこにリスクがあるかも把握はあくできておらず、住民じゅうみんらないところで災害さいがいリスクがたかまっている場所ばしょ実際じっさいにある。くにはリスクを把握はあくして評価ひょうかする仕組しくほか危険きけん場所ばしょには設置せっち抑制よくせいするなど安全あんぜんに関にかんする規制きせい早急そうきゅうととのえていく必要ひつようある」としています。

施設しせつ建設けんせつちゅう 2にわたり土砂どしゃ災害さいがい発生はっせいまち

太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつ建設けんせつちゅう、2にわたって土砂どしゃ災害さいがいきたまちもあります。

埼玉さいたまけん越生おごせまちではおととし3つきと10つき太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつ建設けんせつ現場げんばで2にわたり土砂どしゃ災害さいがい発生はっせいしました。

1度目どめ巨大きょだいいし落下らっかし、まちどうがふさがれました。

まちによりますとその後そのご安全あんぜん対策たいさく業者ぎょうしゃもとめたものの十分じゅうぶんおこなわれないまま工事こうじ再開さいかいされ、7か月かげつがけくずきたということです。

人的じんてき被害ひがいはなかったものの、生活せいかつ道路どうろにもなっているまちどうが1週間しゅうかん通行止つうこうどとなり、住民じゅうみん生活せいかつにもおおきな影響えいきょうたということです。

この場所ばしょ住宅じゅうたくなど被害ひがいおよそれある土砂どしゃ災害さいがい危険きけん箇所かしょ」に指定していされていましたが、当時とうじ土砂どしゃ災害さいがいリスクを理由りゆうにこの場所ばしょでの建設けんせつそのものを禁止きんしする法律ほうりつ条例じょうれいなどはありませんでした。

施設しせつのすぐちか女性じょせいは「台風たいふうときくずれてしまわないか本当ほんとう心配しんぱいになります。せめていま施設しせつ安全あんぜんなものにしてほしい」とはなしていました。

がけくず発生はっせいけてまち事業じぎょうしゃ対策たいさくもとめる行政ぎょうせい指導しどう繰り返くりかえおこないました。

事業じぎょうしゃ排水はいすい整備せいびなど対策たいさく工事こうじを5つきまつまでにおこな住民じゅうみん説明せつめいしたものの工事こうじわっていません。

一方いっぽう発電はつでんは2つき下旬げじゅんからはじまっているということです。

事業じぎょうしゃはNHKの取材しゅざいに対にたい工事こうじ依頼いらいした会社かいしゃ倒産とうさん対策たいさく工事こうじさきばしになっている。住民じゅうみん皆様みなさまには誠実せいじつ対応たいおうしていきたい」としています。

今回こんかい災害さいがいけ、越生おごせまちがけくず土石流どせきりゅうなどきるそれある災害さいがいリスクのたか地域ちいきを「抑制よくせい区域くいき」とするなど、太陽光たいようこう発電はつでん設置せっち規制きせいする条例じょうれい制定せいてい検討けんとうすすめています。

越生おごせまち新井あらい康之やすゆき町長ちょうちょうは「再生さいせい可能かのうエネルギー推進すいしん必要ひつようせいみとめるが、まちとしては住民じゅうみん生命せいめい財産ざいさんだいいちだ。くに法律ほうりつでは太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつ安全あんぜんについて具体ぐたいてき規制きせい在り方ありかたしめされておらず、まちにできる対応たいおうには限界げんかいある。リスクのある場所ばしょでの立地りっち規制きせい危険きけん施設しせつへの指導しどう強化きょうかなどくにには安全あんぜん対策たいさく在り方ありかたについてさらなる検討けんとうもとめたい」とはなしています。

くに 土砂どしゃ災害さいがいリスクのある地域ちいきを「促進そくしん区域くいき」から除外じょがい検討けんとう

太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつをはじめとする再生さいせい可能かのうエネルギー立地りっちをめぐって、くにはことし5つき改正かいせいした地球ちきゅう温暖おんだん対策たいさく推進すいしんほうなかで、再生さいせい可能かのうエネルギーの円滑えんかつ導入どうにゅうにつなげるため全国ぜんこく市区しく町村ちょうそんに「促進そくしん区域くいき」を指定していするようもとめています。

背景はいけいには建設けんせつなどをめぐって住民じゅうみんトラブルになっているれいもあるためで、自然しぜん環境かんきょう保全ほぜんなどに影響えいきょうのあるところはのぞ方針ほうしんとしています。

しかし近年きんねん太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつなどでの災害さいがい立地りっちに対にたいして不安ふあんこえ相次あいついでいることをけ、土砂どしゃ災害さいがいのリスクのある地域ちいきは「促進そくしん区域くいき」としない方向ほうこう検討けんとうすすめることにしています。

ただ土砂どしゃ災害さいがいリスクがあるとして「促進そくしん区域くいき」に指定していされなかったとしても、太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつなど建設けんせつ規制きせいされるわけではということです。

設置せっち規制きせい条例じょうれい 制定せいていする自治体じちたい相次あいつ

太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつをめぐって災害さいがいトラブルきていることをけて、設置せっち規制きせいするための条例じょうれい制定せいていする自治体じちたい相次あいついでいます。

地方ちほう行政ぎょうせいについて調査ちょうさ研究けんきゅうおこなっている「地方ちほう自治じち研究けんきゅう機構きこう」によりますと、太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつ設置せっち規制きせいする条例じょうれい平成へいせい26ねんごろから各地かくち自治体じちたい制定せいていされるようになり、今月こんげつ13にち時点じてんで4つのけんと148市町村しちょうそんにのぼっているということです。

このうち4ぶん3にあたる3つのけんと110市町村しちょうそん平成へいせい30ねん以降いこう条例じょうれい制定せいていしていて、ここすうねん急増きゅうぞうしているということです。

規制きせい内容ないよう自治体じちたいによってさまざまですが、設置せっち禁止きんししたり抑制よくせいしたりする区域くいきもうけるものや設置せっちさい届け出とどけで地元じもと同意どうい義務ぎむづけるもの、それ自治体じちたい命令めいれいしたがわない事業じぎょうしゃ罰金ばっきん過料かりょうもとめるものなどがあります。

熱海あたみ 土石流どせきりゅう現場げんばちか施設しせつ 静岡しずおかけん直接ちょくせつ関係かんけいみられない」

今月こんげつ静岡しずおかけん熱海あたみでは土石流どせきりゅう発生はっせいしましたが、崩落ほうらくした盛り土もりつちちかくには太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつがありました。

これについて静岡しずおかけん調査ちょうさでは周辺しゅうへん斜面しゃめん崩落ほうらく確認かくにんされなかったということで、「土石流どせきりゅう直接ちょくせつ関係かんけいはみられない」としています。

一方いっぽう今回こんかい土石流どせきりゅうけてべつ自治体じちたいなかには、発電はつでん施設しせつでの開発かいはつ行為こういともな土砂どしゃ災害さいがいリスクの把握はあく必要ひつようだとして緊急きんきゅう点検てんけんはじめたところもあります。

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