日本新聞: 全勝優勝横綱白鵬「この年でできるとは思わなかった最高」

全勝ぜんしょう優勝ゆうしょう横綱よこづな白はく鵬ほう「この年としでできるとは思おもわなかった最高さいこう」

Jul 18, 2021 18:07

Furigana

大だい相撲すもう名古屋なごや場所ばしょは千秋楽せんしゅうらくの18日にち、横綱よこづな白はく鵬ほうが大関おおぜき照あきらノ富士ふじとの全勝ぜんしょうどうしの一番いちばんを制せいして、7場所ばしょぶり45回かい目めの優勝ゆうしょうを果はたしました。白はく鵬ほうは、6場所ばしょ連続れんぞく休場きゅうじょうから進退しんたいをかける意向いこうを示しめして臨のぞんだ場所ばしょで全勝ぜんしょうし、復活ふっかつ優勝ゆうしょうを成し遂なしとげました。

名古屋なごや場所ばしょは14日にち目めを終おえて、6場所ばしょ連続れんぞく休場きゅうじょうから復帰ふっきした横綱よこづな白はく鵬ほうと綱つなとりがかかる大関おおぜき照あきらノ富士ふじが全勝ぜんしょうで並ならんで、18日にちの千秋楽せんしゅうらくを迎むかえました。

千秋楽せんしゅうらく結むすびの一番いちばんで白はく鵬ほうは照あきらノ富士ふじに勝かって、7場所ばしょぶり45回かい目めの優勝ゆうしょうを全勝ぜんしょうで飾かざりました。

白はく鵬ほうの全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうは、歴代れきだい1位いを更新こうしんする16回かい目め、36歳さい4か月かげつでの優勝ゆうしょうは、年とし6場所ばしょ制せいが定着ていちゃくした昭和しょうわ33年ねん以降いこうでは2番目ばんめの年長ねんちょう記録きろくとなります。

白はく鵬ほうはことし3月つきに右みぎひざの手術しゅじゅつを受うけて、今こん場所ばしょに進退しんたいをかける意向いこうを示しめして6場所ばしょ連続れんぞく休場きゅうじょうから復帰ふっきしていました。

初日しょにちには新しん小結こむすび明生めいせいにかけ投なげで逆転ぎゃくてん勝がちし、4日にち目めには平幕ひらまくの隆たかしの勝かちに土俵際どひょうぎわで背中せなかを向むけながら回り込まわりこんで勝かつなど、序盤じょばんは持ち味もちあじの対応たいおう力りょくと相撲すもうの速はやさで負まけない相撲すもうを見みせました。

中盤ちゅうばん以降いこうは徐々じょじょに相撲すもう内容ないようも安定あんていし、力強ちからづよく寄り切よりきる相撲すもうも見みせて勝ち星かちぼしを重かさねました。

千秋楽せんしゅうらくでは今こん場所ばしょ綱つなとりがかかった照あきらノ富士ふじを退しりぞけて、進退しんたいをかける意向いこうを示しめして出場しゅつじょうした場所ばしょで横綱よこづなの貫禄かんろくを見みせつけました。

白はく鵬ほう「横綱よこづなとして899勝しょうあと1勝しょうで900勝しょう 1勝しょう目指めざして頑張がんばる」

大だい相撲すもう名古屋なごや場所ばしょで史上しじょう最多さいたを更新こうしんする45回かい目めの優勝ゆうしょうを果はたした横綱よこづな白はく鵬ほうは、取組とりくみ後ごの優勝ゆうしょうインタビューでみずからの進退しんたいについて問とわれ「これで進すすめるのかな、良よかったです」と話はなし現役げんえきを続つづける意向いこうを示しめしました。

右みぎひざのけがなどから復帰ふっきした場所ばしょの千秋楽せんしゅうらくで大関おおぜき照あきらノ富士ふじとの全勝ぜんしょうどうしの対戦たいせんとなったことについては「右みぎひざがボロボロで言いうことを聞きかなかったので、この一番いちばんですべてをかけようと思おもって気合きあい入いれてやりました。まさかこの年としで、全勝ぜんしょうで優勝ゆうしょうできるなんて場所ばしょ前まえは思おもわなかったので本当ほんとうにホっとしている。最高さいこうです」と心境しんきょうを話はなしました。

今後こんごの目標もくひょうについては「これで横綱よこづなとして899勝しょう。あと1勝しょうで900勝しょうなので1勝しょう目指めざして頑張がんばっていきたいと思おもいます」と意気込いきごみを話はなしていました。

八角はっかく理事りじ長ちょう「勝負しょうぶに徹てっした」

全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうを果はたした横綱よこづな白はく鵬ほうについて日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいの八角はっかく理事りじ長ちょうは「勝負しょうぶに徹てっしたということ。15戦せん全勝ぜんしょうは立派りっぱだ」とたたえました。

一方いっぽう、綱つなとりの場所ばしょで14勝しょう1敗はいの好こう成績せいせきを残のこした大関おおぜき照あきらノ富士ふじについては「横綱よこづなになると、大関おおぜきにはなかったものを求もとめられる。それを踏ふまえて頑張がんばってほしい」と期待きたいを示しめしていました。

伊勢いせヶ濱はま審判しんぱん部長ぶちょう「横綱よこづなの務つとめを果はたした」

日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいの伊勢いせヶ濱はま審判しんぱん部長ぶちょうは、全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうを果はたした白はく鵬ほうについて「気合きあいの入はいった相撲すもうだった。全勝ぜんしょうして横綱よこづなの務つとめを果はたしたのではないか」と評価ひょうかしました。

敗やぶれたものの14勝しょうを挙あげた照あきらノ富士ふじについては「落ち着おちついて相撲すもうを取とっていた。慎重しんちょうな感かんじもしたけれどその中なかで勝ち星かちぼしを挙あげてよかったのではないか」と話はなし横綱よこづな昇進しょうしんが確実かくじつになったことについては「まだ横綱よこづななったわけではないですし」と話はなすにとどまりました。