【五輪ごりんあす競技きょうぎ開始かいし】北海道ほっかいどうで 東北とうほくで そして東京とうきょうで準備じゅんび進すすむ

午前ごぜん中ちゅうに行おこなわれた練習れんしゅうは冒頭ぼうとうの15分ふんが公開こうかいされ、エースナンバーの10番ばんを背負せおう岩渕いわぶち真奈まな選手せんしゅやキャプテンの熊谷くまがい紗しゃ希まれ選手せんしゅなどがおよそ1時間じかん、時折ときおり笑顔えがおを見みせながらボール回まわしなどをしてコンディションを調整ちょうせいしていました。

練習れんしゅう後ご、岩渕いわぶち選手せんしゅは「今いままでに出場しゅつじょうした国際こくさい大会たいかいの中なかでいちばんコンディションがいいので楽たのしみだ。あすは強敵きょうてきが相手あいてだが自分じぶんたちの持もっているものをすべてぶつけて、勝かっていいスタートを切きりたい」と意気込いきごみを話はなしました。

21日にちに試合しあいが開催かいさいされる会場かいじょうでは唯一ゆいいつ観客かんきゃくを入いれて行おこなわれる、宮城みやぎ県けん利府りふ町まちにある「宮城みやぎスタジアム」の会場かいじょう周辺しゅうへんでは、町民ちょうみんや観客かんきゃくにオリンピックの雰囲気ふんいきを楽たのしんでもらおうと記念きねん撮影さつえいのスポットなどの準備じゅんびが行おこなわれていました。

このスポットには直径ちょっけいおよそ2メートルのサッカーボールなどのオブジェが設もうけられ、その下したにはスタジアムでも採用さいようされた東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいの被災ひさい地ち、山元やまもと町まちで育そだてられた『復興ふっこう芝生しばふ』が敷しかれています。

『復興ふっこう芝生しばふ』のそばには幅はば5メートル余あまり、高たかさ1.5メートルのメッセージボードも置おかれ、復興ふっこうへのメッセージなどを立ち寄たちよった人ひとたちが自由じゆうに書かくことができます。

利府りふ町まちのオリンピック推進すいしん室しつの村田むらた晃あきら室長しつちょうは「一生いっしょうの思い出おもいでを作つくってもらえるように準備じゅんびを進すすめてきたので、この機会きかいを楽たのしんでもらいたい」と話はなしていました。

特とくに福島ふくしま県けんでは、今回こんかいのオリンピックは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいと原発げんぱつ事故じこからの「復興ふっこう五輪ごりん」と位置いちづけられ、被災ひさい地ちの復興ふっこう状況じょうきょうなどを世界せかいに発信はっしんする機会きかいとなるはずでした。

このうち福島ふくしま県けんは、21日にちから福島ふくしま市しの県営けんえいあづま球場きゅうじょうでソフトボールと野球やきゅうの試合しあいが行おこなわれるのに合あわせて、球場きゅうじょう周辺しゅうへんで伝統でんとう芸能げいのうなどのステージイベントを行おこない農産物のうさんぶつなどを販売はんばいするブースを設もうける計画けいかくでした。

また福島ふくしま市しも、競技きょうぎ開催かいさいに合あわせてJR福島ふくしま駅えき西口にしぐちの駅前えきまえ広場ひろばでパブリック・ビューイングを行おこなったり、中心ちゅうしん市街しがい地ちでステージイベントや競技きょうぎ体験たいけんなどを実施じっししたりする予定よていでした。

このほか会津あいづ若松わかまつ市しの鶴つるヶ城じょう公園こうえんといわき市しのアクアマリンパークでも、東京とうきょう都とと大会たいかい組織そしき委員いいん会かいが被災ひさい地ち支援しえんとして「ライブサイト」を計画けいかくしていましたが、いずれも中止ちゅうしされ、競技きょうぎも無む観客かんきゃく開催かいさいとなったため、被災ひさい地ちからの発信はっしんの機会きかいや世界せかい各国かっこくから訪おとずれた人々ひとびとと交流こうりゅうする機会きかいは失うしなわれました。

20日にちは「調布ちょうふ市立しりつなないろ第だい一いち・第だい二に学童がくどうクラブ」で子こどもたち48人にんが参加さんかして「残のこり1日にち」を表あらわすボード作づくりに取り組とりくみました。

色いろとりどりのテープで飾かざりを作つくったり画用紙がようしなどに応援おうえんメッセージを書かいたりしたあと、48人にんが並ならんで「あと1日にち」と人文字ひともじを作つくり写真しゃしんに収おさめました。

参加さんかした小学しょうがく4年生ねんせいの児童じどうは「本当ほんとうは試合しあいを見みに行いくはずだったけど行いけなくなった。選手せんしゅたちに気持きもちが伝つたわるといいなと思おもう」と話はなしていました。

またサッカー部ぶに所属しょぞくする児童じどうは「サッカー日本にっぽん代表だいひょうチームに優勝ゆうしょうしてほしいです」と話はなしていました。

調布ちょうふ市しでオリンピック・パラリンピックを担当たんとうする荒川あらかわ達弥たつやさんは「学校がっこうの競技きょうぎ観戦かんせんなど企画きかくしていたことが中止ちゅうしになってしまったことは残念ざんねんですが、市民しみんの皆みなさんがオリンピックを盛り上もりあげようと前向まえむきに元気げんきに参加さんかしてもらえることはとてもうれしいです。調布ちょうふ市しには競技きょうぎ会場かいじょうがあるので、盛り上もりあがっていることをアピールしていきたい」と話はなしていました。

撮影さつえいされた写真しゃしんは、22日にちに調布ちょうふ市しのホームページやSNSなどに掲載けいさいされます。

都内とないや近郊きんこうのバス会社かいしゃだけではまかなえないため、全国ぜんこくおよそ600社しゃのバス会社かいしゃから運転うんてん手しゅと一緒いっしょに派遣はけんされることになっていて、開会かいかい式しきを目前もくぜんに各地かくちを出発しゅっぱつしたバスが続々ぞくぞくと集あつまってきています。

このうち佐賀さが県けんのバス会社かいしゃからは、バス5台だいと運転うんてん手しゅ5人にんが都内とないに到着とうちゃくしました。

18日にちに地元じもとを出発しゅっぱつし2泊はく3日にちかけて来きたということで、20日にちは途中とちゅう、神奈川かながわ県内けんないのサービスエリアで休憩きゅうけいをとったあと東京とうきょう 江東こうとう区くにある輸送ゆそうバスの拠点きょてんに向むかいました。

この会社かいしゃの運転うんてん手しゅは研修けんしゅうを受うけたうえで、21日にちから業務ぎょうむを開始かいしするということです。

運転うんてん手しゅの江原えばら浩二こうじさんは「東京とうきょうは30年ねんぶりなので道みちもかなり変かわったと思おもいますが、世界せかい的てきなイベントなので自分じぶんなりに頑張がんばりたいです。ウイルスは目めに見みえないのでこわい気持きもちはありますが、乗客じょうきゃくも自分じぶん自身じしんも感染かんせんしないよう気きをつけて、無事ぶじに終おわってほしいです」と話はなしていました。

東京とうきょう 台東たいとう区くに今月こんげつ14日にちにオープンした東京とうきょう大会たいかいの公式こうしきグッズのオフィシャルショップ「上野うえの御徒おかち町まち店てん」の運営うんえいを担になっている奥おく尚美なおみさんは、これまで長野ながのオリンピックやサッカーの日にち韓かんワールドカップなど国際こくさい的てきなスポーツ大会たいかいでの公式こうしきグッズの販売はんばいに携たずさわってきました。

奥おくさんは「コロナの影響えいきょうを多少たしょうなりとも受うけていると感かんじている。店みせに来きた客きゃくから『頑張がんばって』と私わたしたちが応援おうえんされるようなこともあります」と話はなしていました。

一方いっぽうで、これまでの経験けいけんから、大会たいかいが始はじまり日本人にっぽんじん選手せんしゅが金メダルきんめだるを獲得かくとくすると、名前なまえや日付ひづけを刻印こくいんできる記念きねんメダルなどを買い求かいもとめる人ひとが増ふえるということで、奥おくさんは「大会たいかいが始はじまって選手せんしゅが活躍かつやくすると、グッズに対にたいするニーズも変かわってくる傾向けいこうがあります。大会たいかいの開催かいさいにはいろいろな意見いけんがあると思おもいますが、1人にんでも多おおくの人ひとに商品しょうひんに触ふれていただけたらと思おもいます」と話はなしていました。