また、伊藤美誠選手は「すごくうれしい。本当にたくさん方が応援してくれて最後まで楽しかった」と笑顔で話していました。
初めてペアを組んで出場したのはおととし7月の国際大会で、それ以降、世界の舞台で優勝や準優勝など安定した成績を残し、世界ランキング2位で東京オリンピックを迎えました。 今大会はドイツのペアと対戦した準々決勝でフルゲームにもつれ、最終の第7ゲームは6対10とマッチポイントを握られる絶体絶命のピンチに追い込まれましたが、土壇場で経験豊富な水谷選手が冷静なプレーや声かけで伊藤選手を鼓舞し、驚異の粘りで逆転勝ちをおさめました。 続く準決勝では、伊藤選手が男子選手のボールに力負けしない強烈なショットを見せて終盤は台湾ペアを圧倒して決勝に進みました。 決勝の相手の中国の許※キン選手と劉詩※ブン選手のペアとは相手の欠場による不戦勝を除いてこれまでに4回対戦し、1回も勝ったことがありませんでした。 それでも水谷選手は「今までのリベンジを果たしたいし、皆さんに奇跡をお見せしたい」と話し、伊藤選手も「自分たちらしい力を出し切って勝ちに行く」と宣言し、オリンピックという大舞台で有言実行の打倒・中国を果たし、日本卓球界初の金メダルを獲得しました。 (※キンは「日」に「斤」。※ブンは「雨」の下に「文」)
同じ卓球クラブ出身
水谷選手と伊藤選手のペアが26日夜、東京体育館で行われた決勝で対戦したのは、おととしの世界選手権で金メダルを獲得した中国の許※キン選手と劉詩※ブン選手のペアでした。
序盤は相手の力強い攻めに押され2ゲームを先取されましたが、静岡県磐田市の同じ卓球クラブ出身の2人は徐々に息の合ったプレーを見せるようになり、伊藤選手の強烈なフォアハンドや水谷選手の多彩なショットで反撃して3ゲームを連取し、ゲームカウント3対2とリードしました。
しかし、第6ゲームは中国ペアが粘りを見せて取り返し、3対3で並びました。
最終第7ゲーム、水谷選手と伊藤選手はいきなり8連続ポイントを奪うなど積極的に仕掛けて11対6でこのゲームを取り、ゲームカウント4対3で勝って金メダルを獲得しました。
日本が卓球で金メダルを獲得したのは初めてです。
