名前の「カノア」はハワイの地元のことばで「自由」という意味です。
五十嵐選手は3歳からサーフィンを始め、アメリカのジュニアの大会で優勝を重ねるなど力をつけて、18歳のときから世界のトップ選手が出場する世界最高峰のツアー大会「チャンピオンシップツアー」に参戦しています。
スピードと力強さを兼ね備えた華麗なサーフィンが持ち味で、おととし5月にインドネシアで行われた「チャンピオンシップツアー」の大会では、日本選手として初優勝を果たし、年間ランキングで6位に入りました。
世界トップレベルの実力と実績を積み重ね、日本代表として東京オリンピックに臨みました。
五十嵐選手は初戦の第1ラウンドから、高さが低い波でも的確に捉え高得点をマークするなど世界レベルの実力を発揮し、勝ち上がりました。
準決勝では、「チャンピオンシップツアー」でランキング1位のブラジルの選手と対戦。
中盤まで大きくリードされましたが、残り時間10分をきったところで大技を決めて大逆転し、勝負強さも見せました。
決勝の対戦相手もブラジルの選手で、「チャンピオンシップツアー」でランキング2位。
準決勝と同じ展開で、大きくリードをされたまま終盤となり、いい波を待ち続けましたが、華麗な技は決められず、目標の金メダルにあと一歩、届きませんでした。