都が医療機関に要請「新型コロナ患者用に病床の転用・確保を」
都は、今後、さらに感染が拡大し、入院患者が増加することを見据えて、病床をさらに増やすために26日、医療機関に要請しました。
都は、「現在、確保している病床」の5967床を8月6日をめどに「最大で確保できると」している6406床まで増やすことを目指していて、説明会を開いて医療機関に協力を求めていく方針です。
なかには同じ発熱症状があるために、搬送段階では、熱中症なのか新型コロナなのか見分けが難しく、感染対策を徹底して対応に当たらざるを得ないケースも相次いでいます。
発熱外来にも連日大勢が訪れていて、1日に検査した35人のうち、半数近い17人が陽性だった日もあったということです。
2848人という発表があったが、この数字どう見ればいいのか? A.(藤ノ木記者) 非常に多い。 今月12日から東京都では緊急事態宣言が出され、今は2週間たったところ。これまでは、宣言が出て2週間程度たてば、感染状況が落ち着いてきていたが、今回は、思うように感染者数が減っていない。 4連休の影響で、検査に偏りが出た可能性もあるものの、厳しい感染状況にあると言える。 Q. どのような原因? A. 理由はいろいろ考えられるが、1つはインドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」への置き換わりが進んでいること。
新型コロナウイルスの感染は、人と人とが接触することで起こる。緊急事態宣言が出されてからも、東京都では繁華街での人出はこれまでの宣言の際ほどは減っていなかった。 また、先週の4連休や東京オリンピック、それに夏休みなど、人出が増える要因が多かったことも影響している可能性がある。
今後は? A. ワクチンについては高齢者への接種が進んでいることは、これまでの流行とは違った要素だ。ただ、高齢者以外へのワクチンの接種状況などを考えると、まだ、ワクチンの効果だけで日本国内での感染拡大が収まるという状況ではないとみられている。 高齢者は、ワクチンの効果もあって、感染しても重症になる人や亡くなる人が減ってきている。
また、重症ではなくても、高濃度の酸素の投与を必要とする中等症の患者が増えてきていて、医療の現場からは、医療スタッフへの負担が増加しているという声が聞かれている。 このまま感染者数が増えると、医療のひっ迫が深刻になると懸念されている。 Q. どういった対策が必要か? A. ワクチンの接種を急ぐのも重要だが、まだしばらくは、不要不急の外出を抑えたり人との接触を避けたりするなど、対策をさらに徹底してなんとか感染を抑えていくことが必要だ。
“病床が満床状態に” 競技会場に医師派遣の病院は
記者解説 感染急拡大の原因は どのような対策が必要?