杉原「まとまった演技で勢いをつけることができた」

そのうえで「きょうはほかの競技の選手たちが見に来ていたので、すごく試合感があって、本当に楽しい試合になった」と話していました。
また、最後の平均台の演技については「段違い平行棒が終わってから、かなり3位との点差は縮まっていたので、奇跡は起こせるかなと思っていた。その分重圧はあったが、日頃からの練習できちんと演技できていたので、自信をもって演技をすることができた」と話していました。
団体のメンバーは、エースの村上茉愛選手、2大会連続出場の杉原愛子選手、ともに初出場の畠田瞳選手と平岩優奈選手の4人で、東京オリンピックに臨みました。 エースの村上選手は、2017年の世界選手権で種目別のゆかで金メダル、2018年の大会では個人総合で日本勢として初めて銀メダルを獲得しています。 村上選手を団体の中軸に据えた日本は、ほかのメンバーがどれだけ得点を伸ばせるかがメダル獲得へのカギでした。 田中光監督は、代表の4人について「今の日本の最高の4人がそろった。明るいチームで、団体で重要な雰囲気づくりやコミュニケーションも心配していない」と自信をのぞかせていました。 一方で、長く代表のキャプテンとして精神的な柱だった寺本明日香選手が代表選考会で落選し、その役割を村上選手が担う形となりました。 村上選手は代表に決まった直後に「今までは寺本選手がいたので“自分は演技で引っ張っていけばいい”という思いで、すべてを任せていた。東京オリンピックはチーム最年長だし、そういう訳にはいかない。寺本選手の代わりができるかは分からないけど、積極的に気を配って雰囲気作りをしたい」と話していました。 そのことばどおり、25日に行われた予選では村上選手を中心に声を掛け合いながらの演技を続けました。ただ、この日は日本にミスが続き、村上選手も段違い平行棒で落下しました。 村上選手は予選のあと「だいぶ緊張していた。生きた心地がしなかった。何回も諦めかけそうになったが、チームの目標である、“明るく粘り強く淡々と”を思い出して声を出した」と涙を流していました。 決勝に向けては、「何とか修正して臨みたい」と気持ちを入れ直して演技に臨むことを誓ってました。
予選で8位だった日本は村上茉愛選手、杉原愛子選手、畠田瞳選手、平岩優奈選手の4人が出場し、1964年の東京オリンピック以来となるメダル獲得を目指します。 日本はゆか、跳馬、段違い平行棒、平均台の順番で演技に臨みます。
エースの村上選手がH難度の大技「シリバス」を決めるなど、3人ともに大きなミスはなく、ゆかの合計点は40.066でした。 1種目めを終えて1位はロシアオリンピック委員会で43.799、日本は6位です。
日本の2種目を終えた時点の合計点は82.415となっています。 2種目めを終えて1位はロシアオリンピック委員会で88.498、日本は5位です。
3種目を終えた時点の合計点は122.548となっています。 3種目めを終えて1位はロシアオリンピック委員会で128.030。 日本は4位で3位のイタリアとの差は1.982です。
東京オリンピック、体操女子団体の決勝、日本は4種目の合計で163.280の得点で5位となりました。 金メダルはロシアオリンピック委員会、銀メダルはアメリカ、銅メダルはイギリスでした。 日本はこの種目、1964年の東京オリンピック以来のメダル獲得はなりませんでした。
畠田「今自分たちにできる最大限の演技」
平岩「すごい楽しい演技になった」
メダルに及ばず5位
女子団体決勝 【詳細】
最初の種目のゆか
2種目め 跳馬
3種目め 段違い平行棒
最後の種目 平均台