急増きゅうぞうする自宅じたく療養りょうよう者しゃ 当事者とうじしゃの声こえは

女性じょせいは自分じぶんの部室ぶしつから出でないように生活せいかつしていますが、トイレなど共用きょうようで使つかわざるをえない場所ばしょもあるため、家族かぞくに感染かんせんを広ひろげないか、不安ふあんに感かんじているといいます。

外そとで会食かいしょくはしておらず、自宅じたくと会社かいしゃをバスで往復おうふくしかしていないため、感染かんせん経路けいろは分わからないということです。

女性じょせいは「常つねにマスクもしていたので、いつどこで感染かんせんしたのか全まったく分わかりません。基礎きそ疾患しっかんのある母親ははおやにうつさないように、一刻いっこくも早はやく宿泊しゅくはく療養りょうようなどができる状況じょうきょうになってほしい。パルスオキシメーターも届とどかないので、症状しょうじょうの悪化あっかが客観きゃっかん的てきに分わからず心配しんぱいです」と話はなしていました。

都との専門せんもん家かは、「今後こんごもさらに増加ぞうかすることが予測よそくされる。フォローアップ体制たいせいを強化きょうかして、自宅じたく療養りょうよう中ちゅうの重症じゅうしょう化かを予防よぼうする必要ひつようがある」と指摘してきしています。

感染かんせん予防よぼうのため外出がいしゅつを控ひかえたり、感染かんせんして自宅じたくでの療養りょうようを余儀よぎなくされたりしている人ひとたちが、インターネットを通をつうじて食料しょくりょう品ひんや日用にちよう雑貨ざっかを購入こうにゅうするケースが増ふえているためです。

このうち、埼玉さいたま県けんのスーパーでは、去年きょねん春はるの最初さいしょの緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの際さいに利用りよう者しゃが急増きゅうぞうし、その後そのご、しばらく落ち着おちついていましたが、感染かんせん者しゃが急増きゅうぞうし始はじめた先月せんげつ下旬げじゅんから再ふたたびネットでの注文ちゅうもんが増ふえ始はじめたということです。

埼玉さいたま県けんには今月こんげつ2日にちに再ふたたび緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出だされ、先週せんしゅうと比くらべるとおよそ2割わり、増加ぞうかしました。

鶴ヶ島つるがしま市しの店舗てんぽでは6日にちも大半たいはんの従業じゅうぎょう員いんが出勤しゅっきんし、野菜やさいや冷凍れいとう食品しょくひんなどを配送はいそう用ようのケースに詰つめ合あわせる作業さぎょうに追おわれていました。

特とくにカップラーメンなどの保存ほぞん食品しょくひんや、ティッシュペーパーなど紙かみ製品せいひんの注文ちゅうもんが多おおいということです。

ツイッターに「感染かんせん者しゃ増ふえて恐々きょうきょうでスーパー行いけないから半年はんとしぶりにネットスーパー頼たのんだ」と投稿とうこうした、都内とないに住すむ30代だいの女性じょせいに話はなしを聞きくことができました。

女性じょせいは“第だい5波は”に入はいって感染かんせんが急激きゅうげきに広ひろがっているため、スーパーを訪おとずれて買い物かいものするのを控ひかえ、4日にち、ネットスーパーで野菜やさいや肉にくなどの食品しょくひんを注文ちゅうもんしました。

ことし1月つきにピークとなった第だい3波はのあと、都内とないでは感染かんせん者しゃが減へったため店舗てんぽで買い物かいものをしていたということですが、近頃ちかごろ、子こどもが通かよう保育園ほいくえんや夫おっとの職場しょくばでも感染かんせん者しゃが出でたことなどから、予防よぼうのため外出がいしゅつをなるべく控ひかえ、半年はんとしぶりにネットスーパーを利用りようしたということです。

女性じょせいは「身近みぢかでも感染かんせんが出でてきて不安ふあんを感かんじています。ネットスーパーは少すこし割高わりだかですが感染かんせん予防よぼうには代かえられないと思おもい、感染かんせん者しゃの数かずが少すくなくなるまでは利用りようするつもりです」と話はなしていました。

また、都内とないに住すむ50代だいの女性じょせいは夫おっとが新型しんがたコロナに感染かんせんして自宅じたくでの療養りょうようとなり、自分じぶんも濃厚のうこう接触せっしょく者しゃとなりました。

保健所ほけんじょの要請ようせいで外出がいしゅつはできず、自治体じちたいには食料しょくりょう品ひんの配送はいそうを希望きぼうしましたが、いつになるか分わからないと言いわれたということです。

このため久ひさしぶりにネットスーパーを利用りようし、療養りょうよう中ちゅうに必要ひつような食品しょくひんなどを注文ちゅうもんしました。

女性じょせいは「注文ちゅうもんした翌日よくじつには食料しょくりょう品ひんを確保かくほできました。我が家わがやは自宅じたくでの療養りょうようも食料しょくりょうの確保かくほもうまくいっているほうですが、大変たいへんな思おもいをしている人ひとはもっといるのではないでしょうか」と話はなしていました。

東京とうきょう 文京ぶんきょう区くの東京とうきょう医科いか歯科しか大学だいがく附属ふぞく病院びょういんでは、6日にちの時点じてんで、入院にゅういん患者かんじゃは重症じゅうしょうが6人にん、中等ちゅうとう症しょうが23人にんとなり、いずれの病床びょうしょうも満まん床ゆかの状態じょうたいになっています。

さらに、この1週間しゅうかんは容体ようだいが重おもい患者かんじゃの搬送はんそうが多おおく、入院にゅういんした半数はんすうが酸素さんその投与とうよが必要ひつようで、人工じんこう呼吸こきゅう器きや、鼻はなから高こう濃度のうどの酸素さんそを大量たいりょうに投与とうよする「ネーザルハイフロー」という医療いりょう機器ききを準備じゅんびして対応たいおうにあたっています。

医療いりょう従事じゅうじ者しゃはワクチンの優先ゆうせん接種せっしゅを済すませていますが、まだ接種せっしゅできていない同居どうきょ家族かぞくが感染かんせんすることで、濃厚のうこう接触せっしょく者しゃとされてしまい、働はたらけなくなるケースが相次あいついでいます。

これまでに病院びょういんで働はたらく医療いりょう従事じゅうじ者しゃのうち、およそ30人にんが自宅じたく待機たいきとなり、人手ひとで不足ふそくが深刻しんこく化かすると危機きき感かんを募つのらせています。