Báo tiếng Nhật: オリンピックレスリング須崎優衣金メダル女子50キロ級

東京とうきょうオリンピックレスリング女子じょし50キロ級きゅうで初はつ出場しゅつじょうの須崎すさき優衣ゆい選手せんしゅが金メダルきんめだるを獲得かくとくしました。

須崎すさき選手せんしゅは6日にち行おこなわれた1回戦かいせんと2回戦かいせん、それに準決勝じゅんけっしょうをいずれもテクニカルフォール勝ふぉ-るがちし、圧倒的あっとうてきな強つよさを見みせて決勝けっしょうに進すすみました。

須崎すさき選手せんしゅは7日にちの決勝けっしょうで前回ぜんかいの大会たいかいの女子じょし48キロ級きゅうで銅メダルどうめだるを獲得かくとくした中国ちゅうごくの孫まご亜あ楠くすのき選手せんしゅと対戦たいせんしました。

序盤じょばん、組くみ手しゅ争あらそいから相手あいての態勢たいせいを崩くずすとバックをとってポイントを奪うばいました。さらにそこから寝技ねわざで相手あいてを連続れんぞくで回転かいてんさせて一気いっきにポイントを重かさね、開始かいしから1分ふん半はん余あまりで10対たい0のテクニカルフォールで勝かち、オリンピック初はつ出場しゅつじょうで金メダルきんめだるを獲得かくとくしました。

須崎すさき選手せんしゅは試合しあいが終おわると、マットの上うえで満面まんめんの笑えみを見みせて拳こぶしを突き上つきあげました。

レスリング女子じょし50キロ級きゅうは銀メダルぎんめだるを中国ちゅうごくの孫まご亜あ楠くすのき選手せんしゅ、銅メダルどうめだるをアゼルバイジャンのマリヤ・スタドニク選手せんしゅと、アメリカのサラアン・ヒルデブラント選手せんしゅが獲得かくとくしました。

須崎すさき「夢ゆめみたい感謝かんしゃの気持きもちでいっぱい」

東京とうきょうオリンピック、レスリング女子じょし50キロ級きゅうで金メダルきんめだるを獲得かくとくした須崎すさき優衣ゆい選手せんしゅは「夢ゆめみたいです。今いまの自分じぶんがあるのは、関かかわってくれたすべての人ひとのおかげなので感謝かんしゃの気持きもちでいっぱいです」と涙なみだながらに話はなしていました。

そして表彰ひょうしょう式しきに向むけて「泣なきやんで、皆みなさんに笑顔えがおを見みてもらえるように準備じゅんびしておきます」と話はなしていました。

表彰ひょうしょう式しきでは伊い調ちょう馨かおる選手せんしゅから花束はなたば

表彰ひょうしょう式しきに臨のぞんだ須崎すさき選手せんしゅは受け取うけとった金メダルきんめだるをしばらく見みつめたあと、自分じぶんで首くびにかけました。また、プレゼンターを務つとめたオリンピック4連覇れんぱの伊い調ちょう馨かおる選手せんしゅから花束はなたばを受け取うけとって、笑顔えがおを見みせていました。

表彰ひょうしょう式しきを終おえたあと、須崎すさき選手せんしゅは「自分じぶんの可能かのう性せいを信しんじて支ささえてくれた家族かぞくや友達ともだち、仲間なかまに金メダルきんめだるを見みせることができて幸しあわせです」と話はなしていました。伊い調ちょう選手せんしゅからは「次つぎも、その次つぎもがんばってね」と声こえをかけられたと言いうことで、須崎すさき選手せんしゅは「次つぎも頑張がんばりたいと強つよく思おもいました」と話はなしていました。

日本にっぽん選手せんしゅ団だんの旗手きしゅ一気いっきに世界せかいの頂点ちょうてんに

開会かいかい式しきで日本にっぽん選手せんしゅ団だんの旗手きしゅの大役たいやくを務つとめ一躍いちやく、知名ちめい度どが上あがった須崎すさき優衣ゆい選手せんしゅは、圧倒的あっとうてきな強つよさで金メダルきんめだるを獲得かくとくしました。

中学ちゅうがく2年生ねんせいから高校こうこうまでJOCエリートアカデミーで練習れんしゅうを重かさねていく中なかで「非常ひじょうに模範もはん的てきな生徒せいとだった」というのが旗手きしゅに選えらばれた理由りゆうの1つだったといいます。

須崎すさき選手せんしゅはまさに「模範もはん的てき」に練習れんしゅう熱心ねっしんで礼儀れいぎ正ただしく、明あかるく元気げんきに、そして一途いっとにオリンピックを目指めざしてきました。4年ねん前まえ、まだ高校生こうこうせいだった須崎すさき選手せんしゅは練習れんしゅう中ちゅう、コーチにアドバイスを受うけるたびにホワイトボードにメモをして、携帯けいたい電話でんわの写真しゃしんに納おさめている姿すがたが何なん度ども見みられました。

「せっかく聞きいたアドバイスを忘わすれたくないから」

コーチのことばや自分じぶんの気きづきを毎日まいにち、記録きろくして見返みかえし、どんどん技わざを吸収きゅうしゅうして強つよくなっていきました。高校こうこう3年生ねんせいだった2017年ねんの世界せかい選手権せんしゅけんでは伊い調ちょう馨かおる選手せんしゅ以来いらいとなる高校生こうこうせいでの優勝ゆうしょうを果はたすと、2018年ねんには2連覇れんぱを達成たっせいし、海外かいがい選手せんしゅにはオリンピックまでに66連勝れんしょう中ちゅうと負まけ知しらずです。

中学ちゅうがく・高校こうこうのころから圧倒的あっとうてきなスピードが生み出うみだす高速こうそくタックルで勝ち進かちすすんできましたが、大学だいがくに進学しんがくしてからは力ちからの強つよい男子だんしとの練習れんしゅうにも取り組とりくみ、組くみ手しゅや寝技ねわざなどの技術ぎじゅつが飛躍ひやく的てきに向上こうじょうしました。

ほかのスポーツからも動うごきをどん欲どんよくに取り入とりいれました。スポーツクライミングで指ゆびの力ちからを鍛きたえたり、より低ひくく構かまえるためスピードスケートの姿勢しせいを参考さんこうにしたりもしました。

そして最大さいだいの強つよさの要因よういんは「負けず嫌まけずぎらいであること」かもしれません。須崎すさき選手せんしゅは中学ちゅうがく以降いこうのおよそ10年間ねんかんの試合しあいでたった3回かいしか負まけていませんが、負まけるたび悔くやしさをバネに成長せいちょうしてきました。2015年ねんの全ぜん日本にっぽん選手権せんしゅけんの決勝けっしょうで初はじめての敗戦はいせんを経験けいけんした際さい、「2位いの表彰ひょうしょう状じょう」を天井てんじょうに貼はって毎晩まいばん、寝ねる前まえに悔くやしい気持きもちを呼び起よびおこし、さらなる練習れんしゅうに励はげみました。

おととし、国内こくないで行おこなわれた世界せかい選手権せんしゅけんの代表だいひょう決定けってい戦せんで敗やぶれたときは、東京とうきょうオリンピックの可能かのう性せいが絶望ぜつぼう的てきと言いえるほど厳きびしくなりました。それでも「0.1％でも可能かのう性せいがあるなら諦あきらめたくない」と練習れんしゅうを続つづけて代表だいひょうをつかみ取つかみどり、苦くるしい状況じょうきょうからはい上あがる強つよさも身みにつけました。