レース前の
日の
夜、
突然の
発表でした。
スタート時間を午前7時から午前6時に1時間前倒しするという発表でした。
理由は「気温上昇による選手の健康への配慮」。札幌ではオリンピックの本番前日まで30度を超える真夏日が17日間続き、6日に行われた競歩のレースでも棄権する選手が出ていました。
こうした突然に発表は2年前にもありました。2019年10月16日、IOC(=国際オリンピック委員会)が“東京の暑さ”を理由に、マラソンと競歩の会場を札幌に変更することを検討していると明らかにしたのです。バッハ会長は「アスリートファースト」を最優先に考えて検討を始めたと説明。背景にあったのは、直前に中東のカタールで開かれた陸上の世界選手権で、気温が30度を超え、湿度も70%を上回る厳しいコンディションの中でマラソンや競歩が行われ、途中棄権する選手が続出。女子マラソンでは出場選手の4割が棄権し、選手やメディアから批判の声があがっていました。
“
暑さ”の
怖さを
目の当たりにしたことで、IOCは
会場の
変更に
大きくかじを
切り、
結局、
札幌への
会場変更が
決定。
このとき、すでにマラソンの日本代表に内定していた選手からは「大勢の観客が迎えてくれる国立競技場にゴールしたかった」という声も聞かれ「アスリートファーストって何?」という疑問が広がりました。
そして本番のマラソンでも、突然の発表が選手たちを戸惑わせました。
選手たちに連絡が来たのは前夜の7時ごろ。生活のリズムをレース本番に合わせ睡眠時間なども計算して準備してきた選手たちに対し、急すぎる変更は少なからず混乱を与えたことは否定できません。
金メダルを
獲得したケニアのペレス・ジェプチルチル
選手は「
午前9
時を
回れば
暑いけど、6
時スタートなら8
時すぎに
終わるので
かなり楽になる。
時間変更を
聞いたときは、やったと
思った」と
急な
変更も
プラスに
捉えていましたが、
海外の
選手の
中には、
周知が
来る前に
就寝したため
コーチが
気をつかって
朝、
起床してから
知らせた
事例もあったということです。
銅メダルのアメリカのモリー・サイデル選手は「コーチと食事中に時間変更を聞いてえー、うそーと思い、すぐにベッドに向かった」とそのときの驚きを語っていました。
日本の陸上関係者も「1時間遅くなる分には対応が簡単だが、1時間早まるのは大変だ」として選手のためにも、もっと早くに決断すべきだったと話しています。寝る直前だったという前田穂南選手は「気持ち的に変わりはなかったが、睡眠時間が全然ない状況だった」と体調に影響があったことを認めました。
アスリートを翻弄する変更については、運営側の見通しの不十分さを指摘せざるをえません。「アスリートファースト」とは何なのか、改めて考えさせられました。
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