
国土交通省が公開している「重ねるハザードマップ」は、土砂災害や洪水のリスクがある場所を1つの地図に重ねて表示することができるサイトです。
サイトではまず、知りたい「災害種別」を選択します。「洪水」や「土砂災害」などのアイコンをクリックすると、災害のリスクがある場所が地図上に表示されます。
そして画面上部のスペースに見たい場所を入力し、詳しく確認したい場所をクリックするとその場所の災害リスクが把握できます。
ハザードマップや避難に関する情報は、NHKのホームページ「あなたの天気・防災」や「NHKニュース・防災アプリ」でも確認することができます。 ▽「国土交通省のハザードマップポータルサイト」 https://disaportal.gsi.go.jp/ ▽NHK「あなたの天気・防災」 https://www.nhk.or.jp/kishou-saigai/hazardmap/
「土石流」「地すべり」「崖崩れ」の、大きく分けて3つの種類があり、災害に備えて避難などの対応が必要な場所は、都道府県が「土砂災害警戒区域」に指定しています。
流れ下るスピードは時速20キロから40キロに達することもあるほか、木造住宅を押し流す力もあり、発生してからの避難は困難です。
熱海市で発生したような「土石流」の場合は、沢などに近い木造住宅では2階に逃げても助からないことがあります。 頑丈な建物や被害に遭うおそれの低い場所にあらかじめ移動することが大切です。
▽斜面から水が噴き出す ▽山鳴りなどの音がする ▽においがするなど前兆現象を伴うこともありますが、すでに差し迫っており、確認したら直ちに避難が必要です。 間に合わないおそれもあります。お住まいの場所のリスクを事前に把握し、災害が差し迫る前に早めに安全を確保することが命を守るために重要です。 一方、ハザードマップでリスクが表示されていない場所でも災害が起きるおそれがあります。 身の回りの状況や自治体の情報に注意してください。
7年前(2014年)の8月15日から20日にかけて、前線が本州付近に停滞し、その周辺の九州から東海にかけて広い範囲で雨雲がかかりました。
県が設置した雨量計では2時間の雨量が207ミリに達するなど、局地的豪雨となって土石流が発生し、総務省消防庁によりますと災害関連死を含めて77人が亡くなりました。 気象庁は、最新の気象情報をふだん以上に細かく確認してほしいと呼びかけています。
土砂災害の種類は主に3つ
土石流
地すべり
崖崩れ
土砂災害 発生後の避難は困難・リスク把握を事前に
8月の前線停滞 過去にも被害