日本新闻: 職域接種ワクチン届かず420余の会場で取りやめ 310万人分相当

職域しょくいき接種せっしゅワクチン届とどかず420余よの会場かいじょうで取とりやめ 310万まん人にん分ぶん相当そうとう

Aug 20, 2021 15:08

Furigana

新型しんがたコロナウイルスワクチンの職域しょくいき接種せっしゅをめぐって、国くにが申請しんせいを受け付うけつけたあとも、ワクチンが届とどかないといった理由りゆうで、7月下げっか旬しゅんまでに420余あまりの会場かいじょうが職域しょくいき接種せっしゅを取とりやめたことがわかりました。接種せっしゅ人数にんずうにすると、およそ310万まん人にん分ぶんに相当そうとうし、取り下とりさげはさらに増ふえているということです。

国くには1000人にん程度ていどに接種せっしゅを行おこなえる企業きぎょうや大学だいがくなどを対象たいしょうに、ことし6月つきから職域しょくいき接種せっしゅの申請しんせいを受け付うけつけ、全国ぜんこく5202の会場かいじょうから合あわせておよそ1820万まん人にん分ぶんの申請しんせいを受け付うけつけました。

しかし国くにからのワクチンの供給きょうきゅうが遅おくれていることから8月つき15日にちまでに接種せっしゅを始はじめることができたのは2408会場かいじょうと、申請しんせいの46％にとどまっています。

開始かいしができていない会場かいじょうの中なかには、接種せっしゅ計画けいかくを見直みなおしたことで医師いしなどのスタッフを確保かくほできなくなったり、自治体じちたいによる接種せっしゅが進すすんで、職域しょくいき接種せっしゅを希望きぼうする人ひとが減少げんしょうしたりして、職域しょくいき接種せっしゅを取とりやめる動うごきも出でています。

申請しんせいを取り下とりさげたのは7月つき27日にちの時点じてんで427会場かいじょう、申請しんせいの8％に上のぼっています。

接種せっしゅ人数にんずうにすると、およそ310万まん人にん分ぶんに相当そうとうするということです。

確保かくほしていた医師いしや会場かいじょうのキャンセル料りょうなど、取り下とりさげに伴ともなう経費けいひは補填ほてんされないということです。

国くにによりますと、取り下とりさげは、さらに増ふえていますが、8月末げつまつから9月つきはじめごろには、申請しんせいを終おえたすべての会場かいじょうにワクチン供給きょうきゅうを開始かいしできるとしています。

山形やまがたでは申請しんせい取り下とりさげで約やく400万まん円えんの負担ふたんのケースも

申請しんせいを取り下とりさげた企業きぎょうなどからは、補填ほてんを求もとめる声こえも出でています。

職域しょくいき接種せっしゅでは、企業きぎょうや大学だいがくなどが会場かいじょうやスタッフなどを自前じまえで確保かくほすることが条件じょうけんになっています。

山形やまがた県けん経営けいえい者しゃ協会きょうかいと山形やまがた商工しょうこう会議かいぎ所しょ、それに山形やまがた経済けいざい同友どうゆう会かいは、ことし6月つき24日にちに合同ごうどうで職域しょくいき接種せっしゅを申請しんせいし、予約よやくを管理かんりする業者ぎょうしゃと契約けいやくして、医師いしなどのスタッフも確保かくほしていました。

大学だいがくの講堂こうどうなどを借かりて会員かいいん企業きぎょうの従業じゅうぎょう員いんなど、およそ5100人にんを対象たいしょうに、8月つき16日にちから接種せっしゅを始はじめる計画けいかくでしたが、7月つき30日にちになっても、国くにからは連絡れんらくがなく、ワクチンの供給きょうきゅう時期じきなども示しめされなかったということです。

接種せっしゅが遅おくれれば、その分ぶん、会場かいじょうやスタッフの維持いじ費用ひようもかさむことから、申請しんせいを取り下とりさげましたが、キャンセル料りょうなど、合あわせておよそ400万まん円えんを負担ふたんしなくてはならないということです。

山形やまがた県けん経営けいえい者しゃ協会きょうかいの丹たん哲人てつと専務せんむ理事りじは「本当ほんとうに、はしごを外はずされた気きがしました。政府せいふがあれだけ職域しょくいき接種せっしゅを推進すいしんしていた以上いじょう、補償ほしょうのような形かたちで応おうじてもらえないか要請ようせいすることも検討けんとうしています」と話はなしていました。