アフガニスタンに
残る日本人などの
国外退避に
向けて、
政府の
先遣チームが
首都カブールに
入りました。
早ければ日本時間の25日夜にも、自衛隊の輸送機がカブールの空港で退避を求める人を乗せ、隣国パキスタンに送る見通しです。
アフガニスタンに残る日本人や、大使館で働くアフガニスタン人スタッフなどの国外退避に向けて、政府が派遣した自衛隊員などの先遣チームは、防衛省関係者によりますと日本時間の24日夜遅く、首都カブールに入りました。
退避を求める人を乗せるカブールの空港で、輸送機の発着のための調整を行ったということです。
また、輸送に使われることになっているC130輸送機2機は、24日夜、沖縄県の那覇基地を出発し、日本時間の25日夜、自衛隊が活動拠点を置くパキスタンの首都イスラマバードに到着する予定です。
日本政府が、国外退避を求める人の輸送を行うのはアメリカ軍が現地から撤退するまでの期間に限るとする中、バイデン大統領は、今月末としていた撤退期限を延長しない方針を明らかにしました。
退避を急ぐため、C130輸送機だけでなく、すでにパキスタンに到着しているC2輸送機を活用することも検討されていて、早ければ日本時間の25日夜にも自衛隊の輸送機がカブールの空港で退避を求める人を乗せ、イスラマバードに送る見通しです。
一方、25日にも現地に向けて追加派遣される予定だった政府専用機は、愛知県の小牧基地で出発に向けた準備を進めていましたが、午後になって運用する部隊が所属する北海道の千歳基地に戻りました。
防衛省は「運航に必要な準備が整うまで待機する」としています。
日本人など退避 米軍の退避期限までに
アフガニスタン
情勢の
悪化を
受け
政府は、
現地に
残る日本人や、
大使館で
働くアフガニスタン
人スタッフなどを
退避させるため、
航空自衛隊の
輸送機を
現地に
派遣し、
今週中にも
輸送を
開始したいとしています。
これを受けて、参議院外交防衛委員会の理事懇談会が開かれ、政府側は、退避作業はアメリカ軍が現地から撤退する期限となっている8月31日までを前提にしていると説明しました。
これに対し、出席者からは「期間が短いため、希望するすべての人を輸送するのが難しい可能性があり、それ以降も、何かしらの支援を検討してほしい」と、輸送できない人がいた場合の支援も検討するよう求める意見が出されました。
また、日本に輸送されたあと、亡命を希望する人がいた場合には、政府として適切に対応するよう求める意見が出されました。
政府の担当者は「できるかぎりのことはしていきたい」と応じたということです。