「命いのち守まもるため必要ひつような行動こうどうを」新型しんがたコロナ 厚あつ労ろう省しょう専門せんもん家か会合かいごう

全国ぜんこく的てきにほぼすべての地域ちいきでこれまでに経験けいけんしたことのない感染かんせん拡大かくだいが続つづき、死亡しぼうする人ひとの数かずが今後こんご大おおきく増加ぞうかすることが懸念けねんされるとして、「命いのちを守まもるため必要ひつような行動こうどうを」というこれまでにない強つよい表現ひょうげんで、外出がいしゅつを最低さいていでもこれまでの半分はんぶん以下いかの頻度ひんどにするなどの対策たいさくを取とるよう呼よびかけました。

専門せんもん家か会合かいごうは、感染かんせん状況じょうきょうについて新規しんき感染かんせん者しゃ数すうは1か月かげつ近ちかく過去かこ最多さいたの水準すいじゅんを更新こうしんし続つづけ、これまで特とくに増加ぞうかが目立めだった首都しゅと圏けんだけでなく、特とくに中部ちゅうぶ圏けんなど他たの地域ちいきでも増加ぞうかのペースが速はやまっていて「全国ぜんこく的てきにほぼすべての地域ちいきでこれまで経験けいけんしたことのない感染かんせん拡大かくだいが継続けいぞくしている」と指摘してきしました。

お盆おぼん明あけに人出ひとでが増加ぞうかしていて今後こんごさらに感染かんせん者しゃ数すうが増加ぞうかする可能かのう性せいがあり、重症じゅうしょう者しゃの数かずが過去かこ最多さいたになり高齢こうれいの感染かんせん者しゃや高齢こうれい者しゃ施設しせつでのクラスターも増加ぞうかしていることから、今後こんご、亡なくなる人ひとがさらに大おおきく増加ぞうかすることが懸念けねんされるとして「これまでにない災害さいがいレベルの状況じょうきょうにあるとの認識にんしきでの対応たいおうが必要ひつようだ」という認識にんしきを示しめしています。

さらに、新型しんがたコロナに感染かんせんした中等ちゅうとう症しょうや重症じゅうしょうの患者かんじゃの入院にゅういん調整ちょうせいが困難こんなんになっている一方いっぽう、今後こんご、さらに一般いっぱんの医療いりょうが制限せいげんされ、救急きゅうきゅう搬送はんそうが困難こんなんになるケースが出でることが予想よそうされるとして、「一刻いっこくも早はやくいまの感染かんせん拡大かくだいを抑おさえることが必要ひつようだ」と危機きき感かんを示しめしました。

地域ちいき別べつに見みると、東京とうきょう都とでは感染かんせん増加ぞうかのスピードはやや鈍化どんかしているものの、増加ぞうか傾向けいこうは続つづいていて、入院にゅういん者しゃ数すうは20代だいから50代だいを中心ちゅうしんに増加ぞうかが続つづき、人工じんこう呼吸こきゅう器きなどを使用しようしている重症じゅうしょう者しゃ数すうは40代だいから60代だいを中心ちゅうしんとして高こう止どまりの状態じょうたいで過去かこ最多さいたの水準すいじゅんが続つづいており、新あらたな入院にゅういんの受け入うけいれや救急きゅうきゅう搬送はんそうが困難こんなんなケースや、一般いっぱん医療いりょうを制限せいげんする事態じたいも起おきています。

また、埼玉さいたま県けん、千葉ちば県けん、神奈川かながわ県けんでも病床びょうしょうの使用しよう率りつが急増きゅうぞうしていて、東京とうきょう都とと千葉ちば県けんではお盆おぼん明あけから繁華はんか街がいなどでの夜間やかんの人出ひとでが増加ぞうかに転てんじているとしています。

沖縄おきなわ県けんは、過去かこに例れいのない水準すいじゅんの感染かんせんで病床びょうしょう使用しよう率りつが9割わり近ちかい状況じょうきょうになっている一方いっぽう、夜間やかんの人出ひとではお盆おぼん明あけから減少げんしょうに転てんじていて感染かんせんの減少げんしょうにつながるか注視ちゅうしが必要ひつようとしています。

専門せんもん家か会合かいごうは、首都しゅと圏けんや沖縄おきなわ県けんなどでは実際じっさいの感染かんせん者しゃ数すうが過小かしょうに評価ひょうかされているという指摘してきもあり、感染かんせん状況じょうきょうの分析ぶんせきには注意ちゅういが必要ひつようだとしています。

また、愛知あいち県けんや静岡しずおか県けんなどの中部ちゅうぶ地方ちほうや大阪おおさか府ふなどでも感染かんせん者しゃの急速きゅうそくな増加ぞうかが続つづき、今後こんごも感染かんせん拡大かくだいが継続けいぞくする可能かのう性せいがあるとしています。

このため、専門せんもん家か会合かいごうは「命いのちを守まもるために必要ひつような行動こうどうを」というこれまでにない強つよい表現ひょうげんで、ふだん会あわない人ひとと会あう機会きかいをできるだけ減へらすことや、すでにワクチンを接種せっしゅした人ひとも含ふくめて外出がいしゅつを最低さいていでもこれまでの半分はんぶん以下いかの頻度ひんどにするよう呼よびかけました。

さらに感染かんせん力りょくの強つよいデルタ株かぶが流行りゅうこうして10代だい以下いかの感染かんせん者しゃ数すうが増加ぞうか傾向けいこうにあるため、▽大学だいがくなどでのオンラインでの授業じゅぎょうの実施じっしや、▽過度かどに密集みっしゅうするイベントの延期えんきや中止ちゅうしの検討けんとう、▽換気かんきなどの対策たいさくの徹底てっていを求もとめました。

また、都道とどう府県ふけんが主体しゅたいとなって地域ちいきの医療いりょう資源しげんを最大限さいだいげん活用かつようし、重症じゅうしょう化かを防ふせぐことが期待きたいされる抗体こうたいカクテル療法りょうほうの利用りようや、重症じゅうしょう化かに迅速じんそくに対応たいおうできる体制たいせいの整備せいびなど、全国ぜんこく的てきに厳きびしい感染かんせん状況じょうきょうが当面とうめん続つづくという前提ぜんていで、臨時りんじの医療いりょう施設しせつなどの整備せいびなどの対策たいさくを進すすめる必要ひつよう性せいを強調きょうちょうしました。