平成世代の新ブーム「シール交換」が再び人気に!
近年、平成時代(1989年〜2019年)に成長期を過ごした、いわゆる「平成女児」と呼ばれる20〜30代の女性たちの間で、かつて小学校で一世を風靡した「シール交換」文化が再び注目を集めている。平成女児とは、90年代後半から2000年代初頭にかけて少女時代を送った世代を指し、当時流行したポップで煌びやかなステッカーや文房具は、彼女たちにとって象徴的なアイテムであった。そのような平成レトロなグッズを、現代的な感性で楽しむことで、自己表現の手段として再評価する動きが広がりつつある。
シール交換は、かつて女子児童の間で盛んに行われていた遊びであり、お気に入りのステッカーを収集し、友人同士で見せ合い、交換することによって友情を深めてきた。
この文化が、SNSの普及を契機として再び脚光を浴びるようになり、ハッシュタグ「#シール交換」を通じて、20〜30代のみならず、子ども世代にも波及し、多様な年齢層を巻き込む社会現象となっている。
特に注目を集めているのが、大阪のメーカーQ-Liaが展開する「Bonbon Drop」である。立体感のある厚みや光沢が特徴的で、2025年にはYahoo!フリマ検索トレンドで首位を獲得し、その生産量は前年の300倍にまで急増した。文房具店や量販店においても品薄状態が続き、購入制限を設ける店舗が現れるほどである。
このブームは、単なる懐古的な感情にとどまらず、大人になってから再びシールを収集することで、日常生活のストレスを緩和したり、同じ趣味を持つ者同士の交流が生まれたりするなど、精神的な充足感や社会的なつながりをもたらしている。オフィスでシール情報を共有する事例や、親子でシールを集めることで世代を超えたコミュニケーションが生まれるなど、その広がりは多岐にわたる。
心理学の観点からも、親子がシールを見ながら感情を共有することは「共同注意」を育む良い契機となり、子どもの自信や安心感の醸成にも寄与すると指摘されている。
このように、平成レトロと現代カルチャーが交錯する中、「シール交換」は単なる一過性の流行にとどまらず、人と人との絆を深める新たな文化として定着しつつあると言える。