昔、男鹿の海で大きな津波がありました。
A long time ago, a big tsunami occurred in the sea of Oga.
津波のあと、見たことがない小さな山が残っていました。
After the tsunami, a small hill that no one had ever seen before appeared.
村の人たちは、この山が石川県の能登から流れてきたと思いました。
The villagers believe that this mountain drifted here from Noto in Ishikawa Prefecture.
そして「能登山」と名前をつけました。
So they named it Noto Mountain.
能登山には、人が住むようになりました。
Gradually, people began to start living in the Noto mountains.
ある年の夏、遠い国から船で来た若い男性が、能登山の美しい娘と会いました。
One summer, a young man sailed from a distant country and met a beautiful girl in the mountains of Noto.
2人は恋をしました。
They fell in love with each other.
男性は「私の国には椿という花がある。
The boy said, In my country, there is a flower called tsubaki. That flower has a very beautiful red color.
花は赤くて美しい。
You can extract oil from camellia seeds.
椿の実から油ができる。
If you comb your hair with this oil, your hair will become darker and shinier.
この油で髪をとかすと、髪が黒くてきれいになる」と話しました。
He further promised, Next year, I will come back with camellia seeds.
そして「来年、椿の実を持ってまた来る」と約束して、自分の国に帰りました。
After that, he returned to his country.
娘は、男性が来るのを待っていました。
しかし、男性は来ませんでした。
3年目のある日、娘は男性の名前を呼びながら、海に入っていって亡くなりました。
男性が能登山に来たのは、娘が亡くなったあとでした。
男性は悲しんで、娘の名前を呼びながら、能登山に椿の実をまきました。
今でも、能登山には椿の木がたくさんあって、春になると赤い花が咲きます。
男鹿市の図書館などでは、能登山の話を紙芝居にして、子どもたちに伝えています。