この問題で、フジテレビの親会社の大株主となっているNTTドコモが22日、会社側に、この問題に対する調査や原因究明を進めるよう求めたことがわかりました。
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フジ・メディア・HD 臨時取締役会 開催へ
フジ・メディア・ホールディングスは社外取締役7人の要請をふまえ、23日午後、本社で臨時の取締役会を開きます。
一連の報道を受けてフジテレビの港浩一社長は、今月17日、記者会見を開き、弁護士を中心とした調査委員会を立ち上げる方針を示しましたが、独立性が担保されているか不透明だという批判が出ていました。
今週になってフジ・メディア・ホールディングスの株主の7%あまりを保有するアメリカの投資ファンドや社外取締役などからこれまでの対応を見直して独立した第三者委員会を設置すべきだという意見が相次いだことをふまえこのあと開かれる取締役会では日弁連=日本弁護士連合会のガイドラインに基づく独立した第三者委員会の設置について協議することにしています。
これに続いてフジテレビは臨時の取締役会を開き、親会社の議論の結果を受けて第三者委員会を設置する見通しです。
一方、大株主の投資ファンドは開かれた形で早期に記者会見を開くよう求めていてフジテレビがどのような広報対応をとるのかも焦点となります。
NTTドコモ フジ側に調査や原因究明を要請
この問題で、フジテレビの親会社「フジ・メディア・ホールディングス」の大株主となっているNTTドコモが22日、会社側に、この問題に対する調査や原因究明を進めるよう求めたことがわかりました。
NTTドコモは、フジ・メディア・ホールディングスの株式3%余りを保有する大株主で、22日、一連の報道を受けた対応などについてフジ側から初めて説明があったということです。
これに対してNTTドコモは、この問題に対する調査や原因究明を進めるよう要請し、事実関係の調査などについて随時、報告するよう求めたということです。
フジ・メディア・ホールディングスの大株主では、アメリカの投資ファンド、「ダルトン・インベストメンツ」が第三者委員会の設置やすべてのメディアが参加する形での記者会見の開催を求めていて、大株主の間からもフジテレビに対応を迫る動きが相次いでいます。
嘉納会長「何も今申し上げられる状況ではない」
フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスの会長を務める嘉納修治氏は23日、記者団から取締役会で何を話し合うのか問われたのに対し「これから始まることなので、中身については何も今申し上げられる状況ではないということで、ご理解いただきたい」と述べました。そのうえで今後会見を開く予定があるか問われたのに対し「今のところは予定はしていない」と述べました。
フジ・メディア・HD 金光社長「決定後速やかに公表」
フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長は「取締役会では重要案件について討議するが、内容について、決まってから速やかに、きっちりリリースするつもりだ」と述べました。そのうえで、記者会見を開くのかという質問に対しては「どう対応するかというのは考えている。会見を行うかどうかに関しては今の段階では申し上げられないが、やるべきことはきっちりやらないといけないというスタンスだ」と述べました。
また、大手企業の間でフジテレビの番組でのコマーシャルを差し止める動きが広がっていることについては「厳粛に受け止めて対応しないといけない。信頼を回復しないといけないと思っているので、それに向けてできる限りのことをするつもりだ」と述べました。