調査会社「不動産経済研究所」のまとめによりますと、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で去年1年間に発売された新築マンションの平均価格は7820万円で、おととしを281万円、率にして3.5%下回りました。
東京23区で、3億円を超える高額物件の発売が少なかったためで、東京23区の平均価格はおととしを2.6%下回る1億1181万円でした。
ただ、それ以外の地域は、建設費の高騰によって上昇していて
▽東京23区以外の地域は8.9%増の5890万円
▽神奈川県は6%増の6432万円
▽埼玉県は13.8%増の5542万円
▽千葉県は18.9%増の5689万円となっています。
一方、去年1年間に首都圏で発売された戸数は2万3003戸と、1973年の調査開始以来、最も少なくなりました。
都心での用地不足に加え、建設現場の人手不足などで工期が伸び、販売時期が遅れているためとみられますが、その分、ことしは、去年より13%増え2万6000戸の発売が見込まれているということです。
ことしの価格の見通しについて、調査会社は「建設費が下がる見込みはなく、再び価格が過去最高の水準まで上がっていく可能性がある」としています。