国立天文台が官報に掲載した「暦要項」によりますと、ことしは地球と太陽の位置関係などから「立春」が1日早まり、立春の前日とされる「節分」も例年より1日早い2月2日になるということです。
国立天文台によりますと、1年は365日ですが、地球が太陽の周りを公転する周期は365日よりわずかに長いことなどから、立春と決められた位置に到達する時刻は毎年少しずつずれていきます。
「うるう年」を設けて調整していますが、ずれは完全にはなくならないことから、ことしは立春が1日早まるのに伴い節分も早まるということです。
節分は来年は3日に戻りますが、4年後の2029年には再び2日となり、その後も4年周期で2日が節分となります。
さらに30年余りあとの2057年と2058年には2年連続で2日が節分となるなど、今世紀の末にかけて1日早まる頻度が高まるということです。
ことしのカレンダーなどの中には、節分を例年どおり2月3日と記載したものもあるということで、国立天文台暦計算室の担当者は「季節の分け目である節分は地球と太陽の動きで決まります。ことしは日付が変わるので注意してもらいたい」と話しています。