日本新聞: 生きたトガリネズミ、撮影に初めて成功　米カリフォルニア州

生いきたトガリネズミ、撮影さつえいに初はじめて成功せいこう　米べいカリフォルニア州しゅう

Jan 31, 2025 16:01 1

Furigana

米べいカリフォルニア州しゅうのシエラネバダ山脈さんみゃくで、生いきたマウント・ライエル・トガリネズミの様子ようすが初はじめて撮影さつえいされた。カリフォルニア州科学しゅうかがくアカデミーによれば、これまでにマウント・ライエル・トガリネズミが生いきた状態じょうたいで撮影さつえいされたことは一度いちどもなく、既知きちの哺乳類ほにゅうるいとしては同州どうしゅうで人間にんげんのカメラで撮影さつえいされていない唯一ゆいいつのものだった。

状況じょうきょうが大おおきく変かわったのは昨年さくねん１０月がつ。野生生物やせいせいぶつの写真家しゃしんかビシャル・スブラマニヤンさんが学生がくせいのプラクリット・ジェインさんとハーパー・フォーブスさんとともにシエラネバダ山脈さんみゃくの東部とうぶを訪おとずれ、６匹ぴきの生いきたマウント・ライエル・トガリネズミを捕獲ほかくした。トガリネズミは撮影さつえいして観察かんさつしたあとに解放かいほうした。

トガリネズミを捕つかまえるという最初さいしょのアイデアはカリフォルニア大学だいがくバークレー校こうのジェインさんが思おもいついた。ジェインさんは、生いきたマウント・ライエル・トガリネズミの写真しゃしんを誰だれも撮影さつえいしたことがなかったことに驚おどろいたと振ふり返かえった。

カリフォルニア大学だいがくバークレー校こうの脊椎せきつい（せきつい）動物学博物館どうぶつがくはくぶつかんと協力きょうりょくし、ジェインさん、スブラマニヤンさん、フォーブスさんはサンフランシスコの東ひがし４８２キロに位置いちするリーバイニング市しの近ちかくを横切よこぎる小川おがわと湿地しっちの生息地せいそくちを調査ちょうさする計画けいかくを立たてた。

トガリネズミは代謝率たいしゃりつが非常ひじょうに高たかいため、数時間すうじかんにわたって食事しょくじをやめると、死しぬことがある。そのため、わなの中なかでは長ながく生いきられない。

チームは、トガリネズミが地面じめんを歩あるいていると落おっこちるように設計せっけいされた落おとし穴あなのわなを１００個以上設置こいじょうせっちした。トガリネズミの健康状態けんこうじょうたいを監視かんしするため、１回かいの睡眠時間すいみんじかんは２時間じかんにとどめ、３日間連続みっかかんれんぞくで、わなを監視かんしした。