日本新聞: 菅首相まもなくワシントンへ出発対面では初の日米首脳会談へ

菅かん首相しゅしょうまもなくワシントンへ出発しゅっぱつ対面たいめんでは初はつの日にち米べい首脳しゅのう会談かいだんへ

Apr 15, 2021 18:04

Furigana

菅かん総理そうり大臣だいじんは、アメリカのバイデン大統領だいとうりょうとの首脳しゅのう会談かいだんに臨のぞむため、まもなくワシントンに向むけて出発しゅっぱつします。対面たいめんでは初はじめてとなる会談かいだんで、個人こじん的てきな信頼しんらい関係かんけいを深ふかめるとともに、強固きょうこな日にち米べい関係かんけいを対外たいがい的てきに発信はっしんしたい考かんがえです。

菅かん総理そうり大臣だいじんは、15日にちから4日間にちかんの日程にっていで、就任しゅうにん後ご初はじめてアメリカを訪問ほうもんし、現地げんち時間じかんの16日にちにホワイトハウスでバイデン大統領だいとうりょうとの首脳しゅのう会談かいだんに臨のぞむため、まもなくワシントンに向むけて羽田はた空港くうこうを出発しゅっぱつします。

対面たいめんでは初はじめてとなる会談かいだんで、菅かん総理そうり大臣だいじんは日本にっぽんの外交がいこう・安全あんぜん保障ほしょうの基軸きじくである日にち米べい同盟どうめいの強固きょうこな絆きずなを改あらためて確認かくにんするとともに、台頭たいとうする中国ちゅうごくを念頭ねんとうに「自由じゆうで開ひらかれたインド太平洋たいへいよう」の実現じつげんに向むけた協力きょうりょくについて意見いけんを交かわすことにしています。

菅かん総理そうり大臣だいじんは、バイデン大統領だいとうりょうが就任しゅうにん後ご対面たいめんで会あう初はじめての外国がいこく首脳しゅのうとなり、会談かいだんを通をつうじて、個人こじん的てきな信頼しんらい関係かんけいを深ふかめるとともに、強固きょうこな日にち米べい関係かんけいを対外たいがい的てきに発信はっしんしたい考かんがえで、会談かいだんの成果せいかを盛り込もりこんだ共同きょうどう声明せいめいを出だす方向ほうこうで調整ちょうせいが進すすめられています。

出発しゅっぱつに先立さきだって、菅かん総理そうり大臣だいじんは、首脳しゅのう会談かいだんで、どのような成果せいかを目指めざすのかなどについて、このあと総理そうり大臣だいじん官邸かんていで記者きしゃ団だんの取材しゅざいに応おうじることにしています。

安全あんぜん保障ほしょうやコロナ対策たいさくなど議題ぎだいに

今回こんかいの首脳しゅのう会談かいだんでは、安全あんぜん保障ほしょうや新型しんがたコロナウイルス対策たいさくのほか、気候きこう変動へんどうや経済けいざい協力きょうりょく、デジタルなど幅広はばひろい分野ぶんやで意見いけんが交かわされる見通みとおしです。

このうち、安全あんぜん保障ほしょうをめぐっては、台頭たいとうする中国ちゅうごくを念頭ねんとうに「自由じゆうで開ひらかれたインド太平洋たいへいよう」の実現じつげんに向むけた連携れんけいのほか、沖縄おきなわ県けんの尖閣せんかく諸島しょとうが日にち米べい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやく第だい5条じょうの適用てきよう対象たいしょうであること、台湾たいわん海峡かいきょうの平和へいわと安定あんていの重要じゅうよう性せいなどが確認かくにんされる見通みとおしです。

また、新型しんがたコロナウイルス対策たいさくで、ワクチン支援しえんに協力きょうりょくして取り組とりくむことや、気候きこう変動へんどうの分野ぶんやでは、日にち米べいが連携れんけいし、インド太平洋たいへいよう諸国しょこくでの脱だつ炭素たんそ社会しゃかいの実現じつげんを支援しえんするなど、新あらたなパートナーシップを打ち出うちだしたいとしています。

経済けいざい協力きょうりょくの面めんでは、世界せかい的てきに不足ふそくしている半導体はんどうたいのサプライチェーンの強化きょうかなどでの連携れんけいが取り上とりあげられる見通みとおしです。

さらに、菅かん総理そうり大臣だいじんは、政権せいけんの最さい重要じゅうよう課題かだいである北朝鮮きたちょうせんによる拉致らち問題もんだいについて、バイデン大統領だいとうりょうに理解りかいと協力きょうりょくを求もとめ、解決かいけつに向むけて連携れんけいを強化きょうかしたいとしているほか、東京とうきょうオリンピック・パラリンピックの成功せいこうに向むけた協力きょうりょくを改あらためて求もとめるものとみられます。

米べいメディアも日にち米べい首脳しゅのう会談かいだんに注目ちゅうもく

16日にちに行おこなわれる日にち米べい首脳しゅのう会談かいだんで菅かん総理そうり大臣だいじんがアジア太平洋たいへいよう地域ちいきの安定あんていのために日本にっぽんが果はたす役割やくわりをどのように表明ひょうめいするのかアメリカメディアも注目ちゅうもくしています。

アメリカの有力ゆうりょく紙し「ニューヨーク・タイムズ」は、14日にち付づけで、「日本にっぽんは中国ちゅうごくに立ち向たちむかうのか。アメリカへの訪問ほうもんで少すこしは分わかるかもしれない」と題だいした記事きじを掲載けいさいしました。

記事きじでは、「アメリカは日本にっぽんにアジアの安定あんていへの最大さいだいの脅威きょういとなっている中国ちゅうごくに対にたいしてもっと真っ向まっこうから取り組とりくむよう迫せまっている」とアメリカ側がわのねらいを指摘してきしました。

これまで日本にっぽん政府せいふは中国ちゅうごくの問題もんだいについて直接ちょくせつ的てきな言及げんきゅうを避さける傾向けいこうがあったとしたうえで、「南シナ海みなみしなかいや東シナ海ひがししなかいでの中国ちゅうごくの攻撃こうげき的てきな行動こうどうを封じ込ふうじこめるための外交がいこう努力どりょくを中国ちゅうごくが無視むしするなか、日本にっぽんが有事ゆうじの際さいにどのような対応たいおうをとるのか具体ぐたい的てきにする必要ひつようがあるとの声こえがでている」とも指摘してきしています。