高校野球の
伝統校、
県立岐阜商業の
野球部は、
学校の
女子生徒などに
新型コロナウイルスの
感染者が
相次いでいることから、
夏の
全国高校野球の
地方大会に
代わる岐阜県独自の
大会への
出場を
辞退することになりました。ことしのセンバツ
高校野球に
出場が
決まっていた32
校による
甲子園球場での
交流試合に
出場するか
どうかについては、
日本高校野球連盟などと
協議するとしています。
県立岐阜商業では、18
日までに
体育担当の
男性教員2
人と、
女子生徒の3
人が
新型コロナウイルスに
感染していることが
確認されていましたが、19
日新たに
体育担当の
男性教員2
人の
感染が
確認されました。
岐阜県教育委員会は、県立岐阜商業を今月29日まで臨時休校にすると発表しました。
これに伴って、野球部は今月24日に初戦を控えていた夏の全国高校野球の地方大会に代わる岐阜県独自の大会への出場を辞退することになりました。
県立岐阜商業の野球部は、甲子園で春夏合わせて優勝4回を誇る伝統校で、ことしのセンバツ高校野球に出場が決まっていた32校が、来月、甲子園球場で1試合ずつを戦う交流試合にも出場予定です。
この交流試合の出場について、県立岐阜商業は、日本高校野球連盟などと協議を行うとしています。
監督「すごく残念だが、しかたがない」
県立岐阜商業高校の野球部が夏の全国高校野球の地方大会に代わる岐阜県独自の大会への出場を辞退することを決めたことについて、鍛治舍巧監督は野球部の部員などの関係者は陰性だとしたうえで「部内では手洗いや消毒など感染防止のためにできることをやり尽くしてきたが、高校内で感染が広がってしまった。授業が中止になれば、部活動もやるわけにはいかない。すごく残念だが、辞退はしかたがない」と話していました。
そのうえで、来月、甲子園球場で行われる交流試合については「部員は気持ちを切り替えて前を向いて頑張ってくれると思う。目いっぱい調整して来月11日の交流試合に臨みたい」と話していました。
日本高野連「交流試合の実行委員会で協議」
県立岐阜商業は来月、甲子園球場で開催される交流試合に出場することが決まっていて、来月11日の第3試合で大分の明豊高校との対戦が予定されています。
県立岐阜商業の交流試合の出場について、日本高校野球連盟の小倉好正事務局長は「今後、学校と岐阜県高野連と相談しながら、交流試合の実行委員会で協議していきたい。次回の実行委員会は今月29日の予定だが、そこで決めるかどうかはわからない」とコメントしています。
県立岐阜商業が交流試合を欠場した場合は、ことしのセンバツ高校野球の東海地区の補欠校が出場することになります。