捜査関係者によりますと、5件はいずれも3人組による犯行とみられ、未明から早朝にかけて窓ガラスを割って侵入しているほか、粘着テープのようなもので被害者を縛るなど、手口に共通点が見られるということです。
一方、千葉では住宅ではなく店舗を狙った事件も起きています。
警察は、ことしに入ってから関東地方で相次いでいるこれらの事件に関連がないか、防犯カメラの映像を分析するなどして捜査を進めています。
男性は、当時の状況について、「寝室で寝ていたところ、『ガシャン』という音と、妻の『キャー』という叫び声で目を覚ました。その後、すぐに誰かに両肩を押さえられた」と話しました。 そして、「『金を出せ』と言われ、『何もないですよ』と応じたら『いや、あるんだろう』と詰め寄られ、お金を置いてある場所まで犯人に連れていかれた」と振り返りました。 さらに、犯人のうちの1人が包丁を突きつけて、『声を出すな』と脅してきたということです。 男性は、「犯人は声は静かで、落ち着き払っていたように感じた。焦る様子もなく犯行に及んだ印象を持った」と話していました。 また、自宅に押し入った3人組の男は、顔つきから20代から30代くらいに見えたといいます。 このうち1人は、黒っぽい服装をしていたということです。 男性は、粘着テープで口を塞がれ両腕を縛られていましたが、3人組が車で走り去ったような音を聞いたあと、口元のテープを手首にこすりつけ、両腕のテープは、ねじったり歯に引っか掛けたりしてはがし、警察に通報したということです。 男性は「まさか自分の身に降りかかるとは思っていなかった。身の危険を感じ、犯人の要求に素直に応じるしかなかった。事件の後は夜になると風の音などささいな音でも緊張する。しばらくはトラウマが続く。早く捕まってほしい」と話していました。
被害者“包丁を突きつけて脅してきた”