日本新聞: 関東で3人組強盗が相次ぐ被害者“包丁で脅してきた”

関東かんとうで3人組にんぐみ強盗ごうとうが相次あいつぐ被害ひがい者しゃ“包丁ほうちょうで脅おどしてきた”

Jan 16, 2023 19:01

Furigana

ことしに入はいって、茨城いばらきや神奈川かながわなど関東かんとう地方ちほうの住宅じゅうたくに刃物はものなどを持もった3人組にんぐみが押し入おしいって現金げんきんを奪うばう強盗ごうとう傷害しょうがい事件じけんが5件けん相次あいついでいます。一方いっぽう、千葉ちばでは店舗てんぽに3人組にんぐみが押し入おしいる事件じけんが2件けん起おきていて、警察けいさつは関連かんれんがないか捜査そうさを進すすめています。

14日にち未明みめい、茨城いばらき県けん龍ケ崎りゅうがさき市しの住宅じゅうたくに3人組にんぐみの男おとこが押し入おしいり、この家いえに住すむ70代だいの夫婦ふうふの手足てあしを粘着ねんちゃくテープで縛しばったうえ包丁ほうちょうで脅おどし、現金げんきんおよそ2万まん5000円えんを奪うばって逃にげました。

それから3時間じかん後ごには、つくば市しの住宅じゅうたくにも3人組にんぐみの男おとこが押し入おしいり、現金げんきんおよそ80万まん円えんなどを奪うばって逃にげました。

警察けいさつによりますと、関東かんとう地方ちほうではこのほかにも、9日にちに川崎かわさき市し宮前みやまえ区くで、10日にちに栃木とちぎ県けん足利あしかが市しで、12日にちにさいたま市し西にし区くで、住宅じゅうたくを狙ねらった強盗ごうとう傷害しょうがい事件じけんが起おきています。

捜査そうさ関係かんけい者しゃによりますと、5件けんはいずれも3人組にんぐみによる犯行はんこうとみられ、未明みめいから早朝そうちょうにかけて窓まどガラスを割わって侵入しんにゅうしているほか、粘着ねんちゃくテープのようなもので被害ひがい者しゃを縛しばるなど、手口てぐちに共通きょうつう点てんが見みられるということです。

一方いっぽう、千葉ちばでは住宅じゅうたくではなく店舗てんぽを狙ねらった事件じけんも起おきています。

今月こんげつ9日にちには市川いちかわ市しで、3人組にんぐみの男おとこが閉店へいてん間際まぎわの質屋しちやのショーケースをハンマーのようなものでたたき割わって、高級こうきゅう腕うで時計とけいなど合あわせて460万まん円えん相当そうとうを持ち去もちさる事件じけんがおきたほか、12日にちには大網白里おおあみしらさと市しのリサイクルショップでも3人組にんぐみによるとみられる強盗ごうとう傷害しょうがい事件じけんが起おきました。

警察けいさつは、ことしに入はいってから関東かんとう地方ちほうで相次あいついでいるこれらの事件じけんに関連かんれんがないか、防犯ぼうはんカメラの映像えいぞうを分析ぶんせきするなどして捜査そうさを進すすめています。

被害ひがい者しゃ“包丁ほうちょうを突つきつけて脅おどしてきた”

14日にちに3人組にんぐみに押し入おしいられ、現金げんきんを奪うばわれた茨城いばらき県けん龍ケ崎りゅうがさき市しに住すむ70代だいの男性だんせいが16日にち、NHKの取材しゅざいに応おうじました。

男性だんせいは、当時とうじの状況じょうきょうについて、「寝室しんしつで寝ねていたところ、『ガシャン』という音おとと、妻つまの『キャー』という叫び声さけびごえで目めを覚さました。その後そのご、すぐに誰だれかに両りょう肩かたを押おさえられた」と話はなしました。

そして、「『金きんを出だせ』と言いわれ、『何なにもないですよ』と応おうじたら『いや、あるんだろう』と詰め寄つめよられ、お金おかねを置おいてある場所ばしょまで犯人はんにんに連つれていかれた」と振り返ふりかえりました。

さらに、犯人はんにんのうちの1人にんが包丁ほうちょうを突つきつけて、『声こえを出だすな』と脅おどしてきたということです。

男性だんせいは、「犯人はんにんは声こえは静しずかで、落ち着き払おちつきはらっていたように感かんじた。焦あせる様子ようすもなく犯行はんこうに及およんだ印象いんしょうを持もった」と話はなしていました。

また、自宅じたくに押し入おしいった3人組にんぐみの男おとこは、顔かおつきから20代だいから30代だいくらいに見みえたといいます。

このうち1人にんは、黒くろっぽい服装ふくそうをしていたということです。

男性だんせいは、粘着ねんちゃくテープで口くちを塞ふさがれ両りょう腕うでを縛しばられていましたが、3人組にんぐみが車くるまで走り去はしりさったような音おとを聞きいたあと、口元くちもとのテープを手首てくびにこすりつけ、両りょう腕うでのテープは、ねじったり歯はに引ひっか掛かけたりしてはがし、警察けいさつに通報つうほうしたということです。

男性だんせいは「まさか自分じぶんの身みに降ふりかかるとは思おもっていなかった。身みの危険きけんを感かんじ、犯人はんにんの要求ようきゅうに素直すなおに応おうじるしかなかった。事件じけんの後のちは夜よるになると風の音かぜのおとなどささいな音おとでも緊張きんちょうする。しばらくはトラウマが続つづく。早はやく捕つかまってほしい」と話はなしていました。