これまでの
致死率を
分析した
感染の
波の
期間期間ごとにまとめました。
▽国内で初めて感染が確認された2020年1月からの第1波では5.34%。
▽重症者に対する治療法が進歩したことなどもあり、その年の夏の第2波では0.93%。
▽おととし(2021年)の年明け以降に急速に感染が拡大した第3波では、医療体制がひっ迫したこともあり、1.82%と再び高くなりました。
▽さらにイギリスで最初に確認された変異ウイルス、アルファ株が広がったおととし春の第4波では1.88%。
▽おととし夏「デルタ株」が広がり、さらに大きな感染拡大となった第5波では、比較的若い世代でも重症化する人が出るなどして亡くなる人は増えた一方、軽症や無症状の感染者も増加したため、致死率は0.32%。
▽感染力の強いオミクロン株が広がった去年初めからの第6波以降には、それ以前とは異なる規模での感染拡大が起き、亡くなる人も増えましたが、それ以上に感染者数の増加が桁違いに大きく致死率は第6波では0.17%。
▽去年夏の第7波では0.11%と、さらに低くなりました。専門家は、感染の主流がオミクロン株に変わって、持病がない若い世代を中心に軽症で済む人も多くなったこと、ワクチン接種が進んで重症化する人の割合が減少したことなどが背景にあるとしています。
▽しかし現在も続く第8波では、ことしに入って以降、死亡数が連日過去最多を更新するなど、急速に増加し、16日の時点で致死率は0.18%。第7波より高くなっていることについて、専門家は、去年秋以降感染者の集計方法が変わり、すべての感染者が集計されていない可能性がある一方、亡くなる人の数は、ほぼ正確に報告されていることが影響しているのではないかと指摘しています。
変異株は“いたちごっこ“続く
新型コロナウイルスは
感染が
始まって
以来3
年間、
変異を
繰り返していて、
現在も
感染力が
強い新たな
変異ウイルスの
出現や
拡大が
懸念されています。
日本国内で
初めて感染が
確認されたのは
中国の
武漢で
見つかったのと
同じタイプのウイルスでしたが、2020
年の
春以降は
変異が
加わり
ヨーロッパで
広がったウイルスが
国内でも
拡大しました。
その後、感染力が強まった変異ウイルスが出現して日本国内にも流入し、おととし(2021年)の春以降はイギリスで見つかった「アルファ株」、その後、おととし夏以降はインドで見つかった「デルタ株」が広がり、重症化する患者が相次いで医療体制がひっ迫しました。
去年(2022年)の初めからは、南アフリカで最初に報告された感染力の強いオミクロン株が国内でも主流の状態が続いています。オミクロン株は「BA.1」というタイプが広がったあと、去年春以降は「BA.2」が主流となりました。オミクロン株はそれまでの変異ウイルスと比べて特に若い世代では重症化する割合は低いものの、感染が広がるスピードは格段に早く、より多くの人が感染するようになっていることから、亡くなる人も多くなっています。
そしてオミクロン株の中でも免疫を逃れる方向での変異が繰り返されていて、去年夏以降は「BA.5」が主流となって感染拡大の「第7波」が起き、現在の「第8波」では「BQ.1」の割合が多くなってきています。さらにより感染力が高いおそれがある「XBB.1.5」がアメリカで広がっていて、日本国内でも検出されています。
ウイルス
学が
専門で
東京大学医科学研究所の
佐藤佳 教授は「ワクチンを
作っても
変異株が
出てきて
逃げてしまうといういたちごっこが
続いている。『XBB』
系統は
最も中和抗体が
効かず、
変異株との
付き合い
方は
次の
局面に
入った
印象だ。
新型コロナには
収束といった
終わり
方はなく、
どのような
形で
流行を
許容するのかという
議論が
必要な
段階に
入っている。
世界的な
議論で
着地点を
見いださなければいけない」と
話しています。
医療現場「感染の波来るたびひっ迫は変わらず」
感染拡大当初から
対応を
続けている
病院では
現在の
第8
波でもコロナ
患者用の
病床が
ほぼ埋まっていて、3
年間、
感染拡大の
波が
来るごとに
ひっ迫する
状態が
繰り返されています。
東京 八王子市に
ある「
南多摩病院」では
入院が
必要な
救急患者に24
時間対応しながら、2020
年の2
月に
横浜港に
入港したクルーズ
船「ダイヤモンド・プリンセス」で
集団感染が
起きたときから
新型コロナの
患者を
受け入れてきました。
病院では当時から現在に至るまで、170床ある病床の14%にあたる23床をコロナ患者専用として確保して中等症までの患者の治療に当たり、これまでに受け入れたコロナ患者は1000人近くに上ります。病院では、おととし夏の「第5波」の頃までは、周囲の病院で感染リスクを恐れて受け入れをためらうところが多かったため、コロナから回復したあとも転院先が見つからずに患者が入院し続けるなどして病床が埋まる状況が続きました。
その後、オミクロン株が広がった去年初めからの「第6波」以降は、肺炎の症状で重症化する患者は少なくなった一方、感染が拡大するごとに院内でほかの病気で入院していた患者が感染するなどして、確保した病床数を超えるコロナ患者が入院してひっ迫し、一般の診療にも影響が出る状態が続いています。
現在の「
第8
波」でも、
先月上旬からコロナ
病床が
埋まり、
ほかの
病棟の
一部を
閉鎖する
などして
病床を
確保しているため、
一般の
救急患者の
受け入れも
難しくなり、ふだんは9
割以上に
応じている
救急患者の
受け入れが
年明け以降は
半分ほどにとどまっています。
それでも病院には
患者の
受け入れの
依頼が
相次ぎ、
消防に対して病床の
空きが
無いことを
伝えても
救急車が
到着し、
医師が
初期的な
治療を
行うなどして
対応せざるをえない
日々が
続いています。
関裕 副院長は「
当初はウイルスの
性質が
分からず
強い危機感を
持っていたが、
有効な
治療法が
分かってきたことで
恐怖感は
薄れてきている。
ただ、
感染の
波が
来るたびに
ひっ迫するのは
変わらず、
苦しい状況が
続いている。
感染対策は
続けなければならないが、
最大限の
対策を
改め、より
多くの
患者を
受け入れる体制に
変えられるよう、
知恵を
絞って
いく必要が
あると
思う」と
話していました。
保健所「365日対応続き非常に厳しい」
感染拡大当初から
対応を
続けている
保健所では、
この3
年間、
感染した
人の
全数把握や
患者の
入院調整などで
業務が
ひっ迫する
状態が
続きました。
去年9
月に
全数把握が
簡略化され
業務は
大幅に
軽減されましたが、
感染の「
第8
波」で
入院調整などの
業務が
増え、
週末も
休みなく
職員が
対応せざるをえない
状況が
続いています。
保健所では
新型コロナの
感染に際して、
感染者の
全数把握や
健康観察、
患者の
入院調整などを
行ってきていて、
東京の
北区保健所では3
年前の
感染拡大の
当初は
職員が
発熱などの
症状が
ある人の
電話相談や
感染が
疑われる
人の
検体を
検査機関に
届けるといった
業務にも
追われました。
その後、検体の搬送は民間の運送業者に委託して検査機関に届けられるようになりましたが、おととし初めの「第3波」以降は感染者数の急増で、患者を受け入れる医療機関を探す入院調整が難航し、入院が必要な人でも自宅で待機するケースが相次ぎ、職員は健康状態の確認などの業務に追われました。
北区保健所によりますと、去年9月に発生届が求められるのが高齢者など重症化リスクの高い人だけになるなど、感染者の全数把握が簡略化されたため保健所の業務量は7割ほど減り、ひっ迫は軽減されたということです。しかし、現在の「第8波」になり、患者の入院調整のほか、自宅で療養する患者に電話したり訪問したりして行う健康管理の業務が増えていて、週末も休みなく職員がおよそ20人体制で対応にあたっているということです。
北区保健所の
前田秀雄 所長は「
感染者数の
爆発的な
増加で、
保健所の
業務は
破綻したと
言っていいほど
ひっ迫した。
その中で
非常時に
派遣の
職員に
加わってもらったり、
業務を
民間機関に
委託したりする
など、
効果的な
人員体制を
整えられるようになった。
また、
地域の
医療機関とリアルタイムで
情報を
共有せざるを
得なくなったことで
結果的にコミュニケーションが
非常に
強化された。
ただ、
この3
年間、
保健所の
職員が365
日対応する
体制が
続いているのは
非常に
厳しいといわざるをえない」と
話しています。
「2類相当」から「5類」への位置づけはどうなる?
新型コロナの
感染対策は
今後どうなってゆくのか?
松野官房長官は16日の記者会見で「これまで科学的な知見やエビデンスを重視し、感染状況や専門家の意見を踏まえて対策を講じてきた。現在は感染拡大防止と社会経済活動のバランスをとりつつ、できるだけ平時に近い社会経済活動が可能となるよう、取り組んでいる」と強調しました。
政府は、ことし
春にも、
新型コロナの
感染症法上の
位置づけを、
厳しい措置がとれる「2
類相当」から
季節性インフルエンザ
などと
同じ「5
類」に
見直すことも
含め
検討を
進めています。
これについて松野官房長官は「厚生労働省の審議会で議論を始めたところであり、引き続き感染状況や科学的知見、専門家の議論なども踏まえつつ検討を行っていく」と述べました。
尾身会長「納得感と共感ある議論が求められる」
この先、このウイルスと
どう向き合って
いくべきなのか
政府分科会の
尾身茂会長は
次のように
話しました。
「
これから一番重要なことは『
経済や
社会を
動かす』
一方で『
医療提供体制を
維持すること』。
その2つの
目的を
同時に実現することが
必要だということです。『2
類か5
類か』の
議論をする
前に、
この2つの
目的を
実現するために
どれが
一番良い方法か、いまのコロナの
特徴を
踏まえた
対策が
必要だと
思います。
市民が
どう考えるか、
医療者がどう
考えるか、
簡単に
結論を
出すと
言うより、
深い議論が
必要です。『
これなら
分かる』という
納得感と
共感が
ある議論が
求められるのではないかと
思います」
【詳しくはこちら】尾身会長インタビュー 新型コロナ第8波 状況は? 今後は?
【津波警報から一夜明け】宮城では避難所のテントで寝泊まり
津波警報が出されてから一夜が明けた31日、避難所となった宮城県名取市にある県の複合施設「まなウェルみやぎ」のホールでは、テントが張られていて2人が寝泊まりしていました。施設の担当者によりますと、この避難所には一時、500人以上が避難していたということです。施設では、30日は避難してきた人に対してパンや蒸した米を乾燥させた「アルファ化米」、それに水などを配ったということです。
N2
Nguồn: NHK
247
Jul 31, 2025 08:07
米FRB 利下げを見送り 政策金利の据え置き決定 5会合連続
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合を開き、30日、利下げを見送り、政策金利を据え置くことを決定したと発表しました。ただ、2人の理事が利下げを支持して反対する異例の状況にもなっていて、関税措置による影響が広がっているとの懸念も出る中、今後の利下げをめぐる判断が焦点となります。
N1
Nguồn: NHK
245
Jul 31, 2025 07:07
米あす新たな関税の期日日本は15%関税の大統領令署名求める
アメリカのトランプ政権が、貿易赤字が大きい国や地域などを対象に新たな関税を課す期日が、日本時間の8月1日午後1時すぎに迫っています。日米交渉で合意した日本に対する15%の関税について、日本政府は1日を念頭に大統領令の署名を求めています。※新たな関税を課す期日があすに迫った日米の動きを随時更新してお伝えします。
N1
Nguồn: NHK
78
Jul 31, 2025 15:07
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