日本新闻: 晴海フラッグ投資目的所有東京都“施行者は販売関与できず”

晴海はるみフラッグ投資とうし目的もくてき所有しょゆう東京とうきょう都と“施行しこう者しゃは販売はんばい関与かんよできず”

Jun 7, 2024 17:06 0

Furigana

法人ほうじんが投資とうし目的もくてきで多数たすうの部屋へやを所有しょゆうしていることが明あきらかになった晴海はるみフラッグ。事業じぎょうの施行しこう者しゃの東京とうきょう都とに、投資とうし家かなどの購入こうにゅうを制限せいげんしなかった理由りゆうを取材しゅざいすると「都市とし再さい開発かいはつ法ほうなどにより、施行しこう者しゃである東京とうきょう都とは販売はんばいには関与かんよできない」と説明せつめいしました。一方いっぽう、国土こくど交通こうつう省しょうは「この法律ほうりつには、施行しこう者しゃが販売はんばいに関与かんよできないとは明記めいきされていない」としています。

東京とうきょう中央ちゅうおう区くの湾岸わんがん部ぶにある「晴海はるみフラッグ」は、東京とうきょうオリンピックの選手せんしゅ村むらを改修かいしゅうしたマンション群ぐんで、主おもにファミリー向むけに17棟むねの分譲ぶんじょうマンションが完成かんせいしことし1月つきから、入居にゅうきょが始はじまっています。

これまでの取材しゅざいで、法人ほうじんが多数たすうの部屋へやを投資とうし目的もくてきで取得しゅとくするケースが相次あいつぎ、少すくなくとも500近ちかい部屋へやが元値もとねの1.5倍ばいから2倍ばいで、転売てんばいや賃貸ちんたいに出だされていることが明あきらかになっています。

さらに、分譲ぶんじょうマンション全体ぜんたいの3割わり以上いじょうの部屋へやに住民じゅうみん票ひょうの登録とうろくがなく、居住きょじゅう実態じったいが確認かくにんできなくなっています。

このように、晴海はるみフラッグが投資とうしの舞台ぶたいとなったのは、法人ほうじんや投資とうし家かの購入こうにゅうに、制限せいげんがなかったことが理由りゆうの1つにあげられます。

東京とうきょう都とも、かつては投資とうし目的もくてきの購入こうにゅうを防ふせぐルールを設もうけていました。

このうち、港みなと区くにある公有こうゆう地ちにマンションを開発かいはつした際さいには、購入こうにゅうは一いち世帯せたいに一いち部屋へやに限定げんていし法人ほうじんには販売はんばいしないといった条件じょうけんがつけられていました。

このマンションに住すむ50代だいの男性だんせいは「厳きびしい条件じょうけんでしたが、そのおかげでマンションの秩序ちつじょは保たもたれています。条件じょうけんがなかったら転売てんばいや賃貸ちんたいが横行おうこうしていたと思おもいます」と話はなしていました。

このほか、都とがみずからマンションを建設けんせつするケースでは、部屋へやの転売てんばいなどが確認かくにんされた場合ばあいに、部屋へやを買い戻かいもどして契約けいやくが解除かいじょできる特約とくやくを設もうけていましたが、平成へいせい11年ねん以降いこう「不動産ふどうさん市況しきょうが大おおきく変化へんかした」などとして、このルールを見直みなおしています。

今回こんかいの対応たいおうについて、東京とうきょう都とを取材しゅざいをすると「晴海はるみフラッグの開発かいはつにおいて、マンションを保有ほゆうして販売はんばいする権利けんりは民間みんかん事業じぎょう者しゃにある。都市とし再さい開発かいはつ法ほうなどにより、施行しこう者しゃである東京とうきょう都とは関与かんよできない」と説明せつめいしました。

一方いっぽう、この法律ほうりつを所管しょかんする国土こくど交通こうつう省しょうは「施行しこう者しゃが販売はんばいに関与かんよできないかどうかは、法律ほうりつに明記めいきされていない」と回答かいとうしました。

住宅じゅうたく政策せいさくが専門せんもんの明治めいじ大学だいがく野澤のざわ千絵ちえ教授きょうじゅは「過度かどなマネーゲームの場ばにならないように、ルールメイキングをきちんとやってほしい。貴重きちょうな公有こうゆう地ちの開発かいはつなので、東京とうきょう都とは住宅じゅうたくを必要ひつようとする人ひとたちに届とどくよう、きちんと誘導ゆうどうしていくことが問とわれている」と話はなしています。