Actualités japonaises: 西日本豪雨3年岡山倉敷真備町で追悼式「つらい経験教訓に」

西日本にしにほん豪雨ごうう3年ねん岡山おかやま倉敷くらしき真備まび町まちで追悼ついとう式しき「つらい経験けいけん教訓きょうくんに」

Jul 6, 2021 12:07 0

Furigana

西日本にしにほん豪雨ごううから3年ねんとなる6日にち、甚大じんだいな被害ひがいを受うけた岡山おかやま県けん倉敷くらしき市し真備まび町まちで犠牲ぎせい者しゃの追悼ついとう式しきが行おこなわれました。

3年ねん前まえの西日本にしにほん豪雨ごううで岡山おかやま県けんでは災害さいがい関連かんれん死しを含ふくめて95人にんが亡なくなり、今いまも3人にんが行方ゆくえ不明ふめいのままです。

このうち、75人にんが犠牲ぎせいとなった倉敷くらしき市しの追悼ついとう式しきが、被害ひがいが最もっとも大おおきかった真備まび町まちで行おこなわれました。

追悼ついとう式しきは豪雨ごううで被災ひさいし、6月つきに再開さいかいされたばかりの文化ぶんか施設しせつ「マービーふれあいセンター」で開ひらかれ、およそ50人にんが参列さんれつして亡なくなった人ひとたちの名前なまえが読み上よみあげられたあと、全員ぜんいんで黙もくとうをささげました。

倉敷くらしき市しの伊東いとう香織かおり市長しちょうは今いまも600人にん余あまりが民間みんかんの住宅じゅうたくを借り上かりあげる、みなし仮設かせつ住宅じゅうたくなどで暮くらしていることに触ふれ「被災ひさいした皆様みなさまが一いち日にちも早はやく元もとの生活せいかつを取り戻とりもどしていただけるよう、復興ふっこうへの歩あゆみを着実ちゃくじつに進すすめていきたい」と述のべました。

このあと、遺族いぞくを代表だいひょうして84歳さいの母親ははおやを亡なくした松村まつむら好美よしみさん（58）が「西日本にしにほん豪雨ごううからはや3年ねんとなりますが、心こころの傷きずが癒いえることはありません。災害さいがいはいつ襲おそってくるかわかりません。このつらい経験けいけんを教訓きょうくんとして、災害さいがいから命いのちを守まもる備そなえの大切たいせつさを語り継かたりつぐことで、母ははにも気持きもちが届とどくのではないかと思おもいます」と追悼ついとうのことばを述のべました。

最後さいごに参列さんれつ者しゃが献花けんかを行おこない、静しずかに手てを合あわせていました。

亡なくなった町内ちょうない会長かいちょうを悼いたむ

倉敷くらしき市し真備まび町まちでは、地域ちいきの人ひとたちが亡なくなった住民じゅうみんを悼いたみ、静しずかに手てを合あわせる姿すがたが見みられました。

このうち、箭田やた地区ちくで犠牲ぎせいになった高本たかもと健吾けんごさん（当時とうじ71）の墓はかには6日にち朝あさ、同おなじ地区ちくで暮くらす住民じゅうみんが訪おとずれ祈いのりをささげました。

高本たかもとさんは70世帯せたい余あまりが暮くらす「旭あさひ町まち町内ちょうない会かい」の町内ちょうない会長かいちょうを10年ねん以上いじょう務つとめ、豪雨ごううの当日とうじつも浸水しんすいが始はじまる中なか、車くるまの中なかに取り残とりのこされた住民じゅうみんの救助きゅうじょに向むかい、命いのちを落おとしたとみられています。

この町内ちょうない会かいでは被災ひさいした多おおくの住民じゅうみんが避難ひなん生活せいかつを余儀よぎなくされたため活動かつどうを中断ちゅうだんしていましたが、あの日ひから3年ねんがたち、ほとんどの住民じゅうみんが戻もどったほか、新あらたな住民じゅうみんも加くわわり、ことし2月つきから活動かつどうを一部いちぶ再開さいかいしたということです。

6日にちは高本たかもとさんと一緒いっしょにかつて町内ちょうない会かいの役員やくいんを務つとめ、地域ちいきで喫茶店きっさてんを営いとなんでいる高本たかもと明あきら英えいさん（68）が好物こうぶつだったアメリカンコーヒーを供そなえて線香せんこうをあげ、ひとり静しずかに手てを合あわせていました。

高本たかもと明あきら英えいさんは「3年ねんがたって地区ちくのコミュニティー活動かつどうもようやく少すこし軌道きどうに乗のり始はじめたので『地域ちいきのことは安心あんしんしてください』と伝つたえました。人ひととのつながりを大切たいせつにしていた健吾けんごさんが生いきていたら、もっと早はやく町内ちょうない会かいが復活ふっかつできたのだろうと改あらためて感かんじています」と話はなしていました。