韓国軍の
関係者は、
北朝鮮が25
日午前、
巡航ミサイル2
発を
発射したとみられると
明らかにしました。
ミサイルは内陸部から相当な距離を飛行したようだと説明する一方で、発射場所など詳しいことには言及せず、アメリカ軍とともに分析を進めているとしています。
北朝鮮による巡航ミサイルの発射が明らかになるのは去年9月以来で、このときは新たに開発した長距離巡航ミサイルの発射実験に成功し「だ円や8の字の軌道に沿って2時間6分20秒飛行し、1500キロ先の目標に命中した」と主張していました。
ことしに入って北朝鮮は、これまでに4回、合わせて6発の弾道ミサイルを発射しています。
また、今月19日に開かれた朝鮮労働党の政治局会議で「アメリカの敵視政策と軍事的脅威がこれ以上黙認できない危険なラインに達した」とするなど、アメリカへの不満を示していました。
北朝鮮は「国防5か年計画」に沿ってさまざまな兵器を開発していて、発射を繰り返しながら技術力の向上を図り、アメリカや韓国などの関係国をけん制するとともに、核・ミサイル開発を推し進める姿勢を改めて強調するねらいもあるとみられます。
松野官房長官「わが国のEEZへの飛来や被害は確認されず」
松野官房長官は
午後の
記者会見で「
北朝鮮の
軍事動向については、
平素から
重大な
関心を
持って
情報収集・
分析に
努めているが
事柄の
性質上、
個々の
具体的な
情報の
内容について
答えることは
差し控えたい」と
述べました。
そのうえで「引き続きアメリカや韓国などと緊密に連携しながら、必要な情報の収集・分析および警戒監視を行っていく。現時点でわが国のEEZ=排他的経済水域や領域への飛来は確認されておらず、関係機関からの被害報告などの情報は確認されていない」と述べました。