Actualités japonaises: 妊婦の感染も増える都立病院受け入れ困難になるおそれも

妊婦にんぷの感染かんせんも増ふえる都立とりつ病院びょういん受け入うけいれ困難こんなんになるおそれも

Jan 26, 2022 17:01

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんの急きゅう拡大かくだいが続つづくなか、周しゅう産さん期き医療いりょうの専門せんもん部門ぶもんがある都立とりつ病院びょういんでは、感染かんせんした妊婦にんぷの入院にゅういんを受け入うけいれていますが、今後こんご、妊婦にんぷの感染かんせんが増ふえれば受け入うけいれられなくなるおそれもあるとして、感染かんせん防止ぼうし対策たいさくの徹底てっていを呼よびかけています。

感染かんせんして出産しゅっさんを控ひかえた妊婦にんぷを受け入うけいれるには、専門せんもんの医療いりょう設備せつびが整ととのっている必要ひつようがあり、都内とないでは妊婦にんぷが入院にゅういんできる病院びょういんが限かぎられています。

周しゅう産さん期き医療いりょうの専門せんもん部門ぶもんがある東京とうきょう豊島としま区くの都立とりつ大塚おおつか病院びょういんでは、24日にち時点じてんで、感染かんせんした妊婦にんぷの入院にゅういん患者かんじゃ10人にんを受け入うけいれています。

病院びょういんによりますと、今月こんげつに入はいって24日にちまでに延のべ71人にんの感染かんせんした妊婦にんぷの入院にゅういんを受け入うけいれ、去年きょねん夏なつの第だい5波はより多おおいということです。

感染かんせんした妊婦にんぷの場合ばあい、妊娠にんしん中ちゅうには使つかえない新型しんがたコロナの薬くすりがあり、治療ちりょうに制約せいやくがあるほか、出産しゅっさんの際さいは、肺はいに長時間ちょうじかん、負担ふたんがかかることなどを考慮こうりょして、基本きほん的てきに帝王ていおう切開せっかいで対応たいおうしていることです。

病院びょういんによりますと、今月こんげつに入はいって受け入うけいれた延のべ71人にんのなかで、重症じゅうしょう化かした妊婦にんぷはいないということですが、松本まつもと潤じゅん院長いんちょうは「胎児たいじの状況じょうきょうを確認かくにんしつつ、妊婦にんぷ本人ほんにんの病状びょうじょうもチェックしなければならないので負担ふたんは増ましてきている」と話はなしています。

大塚おおつか病院びょういんでは、患者かんじゃの状態じょうたいが不安定ふあんていな場合ばあい、高度こうどな医療いりょうが受うけられる妊婦にんぷ専用せんようの集中しゅうちゅう治療ちりょう室しつで対応たいおうしています。

集中しゅうちゅう治療ちりょう室しつは3部屋へや、6床しょうと限かぎられていて、現在げんざい、1つの部屋へやに早産そうざんのおそれがある感染かんせんした妊婦にんぷが入院にゅういんしているということです。

松本まつもと院長いんちょうは「妊婦にんぷを診みる病院びょういんや専用せんようの集中しゅうちゅう治療ちりょう室しつには限かぎりがあるので、感染かんせんした妊婦にんぷさんが増ふえると受け入うけいれられないこともあり、今後こんご、対応たいおうができるのか心配しんぱいしている」と話はなしています。

また「妊婦にんぷが感染かんせんした時ときのいろいろな問題もんだいをもっと知しっていただき、妊婦にんぷを感染かんせんさせないよう守まもってもらいたい。家族かぞくでも、近ちかくで会話かいわするときはマスクをするなど、誰だれもが感染かんせんしている可能かのう性せいがあるという前提ぜんていで気きを付つけてほしい」と呼よびかけています。

“周まわりの大事だいじな人ひとのためみんなで感染かんせん予防よぼうを”

第だい5波はの去年きょねん8月つき、妊娠にんしん37週しゅう目めで感染かんせんが分わかった20代だいの女性じょせいがNHKのインタビューに応おうじ「自分じぶんのためだけではなく、周まわりの大事だいじな人ひとのため、できるかぎりの感染かんせん予防よぼうにみんなで努つとめていけたらいいと思おもう」と話はなしています。

女性じょせいは、感染かんせんが分わかったあと入院にゅういんし「中等ちゅうとう症しょう」と診断しんだんされましたが、医師いしからは妊娠にんしん中ちゅうのため、一部いちぶの治療ちりょう薬やくが使つかえないと説明せつめいされたということです。

当時とうじの状況じょうきょうについて女性じょせいは「とにかくおなかの中なかの赤あかちゃんが心配しんぱいで、影響えいきょうがないのか、すごく考かんがえました」と話はなし、看護かんご師しが専用せんようの機器ききで赤あかちゃんの心拍しんぱくなどを確認かくにんするたびに安心あんしんしたといいます。

女性じょせいは、感染かんせんが急きゅう拡大かくだいしている今いま、「『症状しょうじょうが軽かるいから大丈夫だいじょうぶだろう』と妊娠にんしん中ちゅうの人ひとが近ちかくにいるにもかかわらず、飲のみに行いく人ひともいると思おもいますが、自分じぶんのためだけではなく、周まわりの大事だいじな人ひとのため、できるかぎりの感染かんせん予防よぼうにみんなで努つとめていけたらといいと思おもいます」と話はなしていました。