日本新聞: 北朝鮮飛しょう体“北京五輪や韓国大統領選前に発射急いだか”

北朝鮮きたちょうせん飛ひしょう体たい“北京ぺきん五輪ごりんや韓国かんこく大統領だいとうりょう選せん前まえに発射はっしゃ急いそいだか”

Jan 27, 2022 18:01

Furigana

韓国かんこく軍ぐんは、北朝鮮きたちょうせんが27日にち午前ごぜん、短距離たんきょり弾道だんどうミサイルと推定すいていされる飛ひしょう体たい2発はつを発射はっしゃしたと明あきらかにし、北朝鮮きたちょうせんによる発射はっしゃはことしに入はいって6回かい目めとなりました。

専門せんもん家かは来月らいげつの北京ぺきんオリンピックや、3月つきの韓国かんこく大統領だいとうりょう選挙せんきょを前まえにして、今月こんげつ中ちゅうの発射はっしゃを急いそいでいるという見方みかたを示しめしました。

韓国かんこく軍ぐんの合同ごうどう参謀さんぼう本部ほんぶは、北朝鮮きたちょうせんが27日にち午前ごぜん8時じごろと8時じ5分ふんごろ、東部とうぶのハムギョン（咸鏡きょう）南道みなみどうハムン（咸興きょう）周辺しゅうへんから、北東ほくとうの日本海にほんかいに向むけて短距離たんきょり弾道だんどうミサイルと推定すいていされる飛ひしょう体たい2発はつを相次あいついで発射はっしゃしたと明あきらかにしました。

北朝鮮きたちょうせんによる発射はっしゃはことしに入はいって6回かい目めとなります。

これについて、北朝鮮きたちょうせん情勢じょうせいに詳くわしい南山なんざん大学だいがくの平岩ひらいわ俊司しゅんじ教授きょうじゅは「来月らいげつは北京ぺきんオリンピックがあり、その最中さいちゅうのミサイル発射はっしゃ実験じっけんは中国ちゅうごくとの関係かんけいを難むずかしくする危険きけん性せいがある。3月つきの韓国かんこく大統領だいとうりょう選挙せんきょに近ちかいタイミングで発射はっしゃを繰り返くりかえせば、与党よとう候補こうほに不利ふりに働はたらくので、1月つきにできるだけ発射はっしゃ実験じっけんを行おこなっているのだと思おもう」と述のべ、中ちゅう韓かん両国りょうこくのイベントを前まえにして、今月こんげつ中ちゅうの発射はっしゃを急いそいでいるという見方みかたを示しめしました。

またキム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）総そう書記しょきとしては、来月らいげつ16日にちの父ちちキム・ジョンイル（金きむ正日じょんいる）氏しの生誕せいたん80年ねんや、4月つき15日にちの祖父そふキム・イルソン（金きむ日成いるそん）氏しの生誕せいたん110年ねんなど重要じゅうような節目ふしめに向むけて、みずからの業績ぎょうせきだとする国防こくぼう力りょくの強化きょうかを進すすめたいという思おもいがあると分析ぶんせきしました。

そのうえで平岩ひらいわ教授きょうじゅは「国際こくさい社会しゃかいに対にたいして自分じぶんたちの軍事ぐんじ力りょくをアピールすると同時どうじに、経済けいざい的てきに厳きびしい状況じょうきょうを強しいられている人民じんみんを鼓舞こぶするねらいがあるとみられる」と述のべ、北朝鮮きたちょうせんが今後こんごも発射はっしゃを繰り返くりかえす可能かのう性せいがあると指摘してきしました。