事件が
起きたのは27
日の
夜9
時ごろでした。
「男性が倒れている」とか「発砲音がした」という通報が警察と消防に相次ぎました。
救急隊員が駆けつけると、40代の男性が胸の辺りを撃たれて住宅の玄関先で倒れていました。
住宅の中では、散弾銃を持った渡邊容疑者が鈴木医師を人質にとって立てこもっていました。
銃が使われたことから、警察は現場の周辺数百メートルにわたって立ち入りを規制するとともに住民に近くの中学校に避難するよう呼びかけました。
容疑者の説得にあたったのは「ネゴシエーター」と呼ばれる交渉役の捜査員でした。
やり取りは電話で行われましたが、鈴木医師と直接話をすることはできませんでした。
捜査員が鈴木医師の状態を尋ねると「大丈夫」とか「救助してもらいたい」と答えることもあれば「動かない」と反対のことを言うこともあったといいます。
捜査員が説得を続ける中、応答はなくなり、事件発生からおよそ11時間がたった28日午前8時ごろに捜査員が住宅内に突入します。
容疑者は和室のベッドと窓の間に身を隠していて、抵抗はしなかったということで、殺人未遂の疑いで緊急逮捕されました。
鈴木医師は、同じ部屋であおむけに倒れていたということです。
鈴木医師の患者の女性「本当にショック」
亡くなった
医師の
鈴木純一さんが
勤めていた
埼玉県富士見市のクリニックには
鈴木さんの
死を
悼み
手を
合わせる人の
姿が
見られました。
富士見市に住む54歳の女性は、自分の父親が亡くなるまでの2年間、鈴木医師の訪問診療を受けたほか、自身も糖尿病の治療のため鈴木医師が診療を担当する別の病院に通っていたということです。
鈴木さんは気さくで明るく、とても優しい人柄で多くの患者から慕われていて、病院はいつも予約で埋まっていたといいます。
女性は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で今月予定していた診療が延期になり来月、鈴木さんに会えることを楽しみにしていたということです。
女性は「父が亡くなるまで本当に親切にしてくれて、自分の病気が分かったときも、『僕でよければ診てあげるよ』と言ってくれたので、鈴木さんにはずっとお世話になってきました。いつも親身になって悩みを聞いてくれて、常に優しく前向きなことばをかけてくれるとてもいい人でした」と話していました。
そのうえで「人のためにと治療に心血を注いでいた方がどうしてこんな形で命を落とさなければならないのか、本当にショックです」と時折涙を流しながら話していました。
鈴木医師の訪問診療受けた女性「命をむだにせず生きる」
去年8
月、
新型コロナウイルスに
感染し、
自宅療養を
余儀なくされたときに
鈴木純一医師の
訪問診療を
受けた
埼玉県内の40
代の
女性は、
呼吸の
状態が
悪い中、
鈴木医師の
診療で
安心できたということで、
事件を
受けて「
本当に悔しいです。
先生がつないでくれた
命をむだにせずに
生きていこうと
思います」と
話しました。
女性は、感染拡大の第5波で、医療体制が危機的な状況となっていた去年8月、新型コロナに感染したあと、血液中の酸素の値が低下し、「中等症2」に当たる状態になりました。
救急車で搬送されたものの、入院できる病院が見つからずに自宅に戻ることになり、その後、保健所から依頼を受けた鈴木医師が自宅を訪れたということです。
女性は酸素投与などを受け、自宅での療養中、何度も鈴木医師の訪問診療を受けたということです。
女性は「玄関を開けたときに『大丈夫か!』と言われ、その一声で本当に安心しました。もうろうとした中でも、そのことばを信じて頑張ってみようと思いました。防護具を着て汗だくで処置をしていた姿が印象的で、自分の体よりも待っている患者のために、常に汗をかいている人でした」と振り返りました。
女性の自宅を訪問する時間は鈴木医師が通常の診療を終えた午後10時半から11時ごろだったということで、女性は「遅くなっても必ず行くからと約束してくれ、帰り際にもいつも『一緒に頑張ろう』と励ましてくれました。病気を治すために頑張ろうという気持ちや生きようとする力は先生によって違うんだと改めて分かりました」と話していました。
女性は現在は体調も戻ったということで「先生によって助けられた人はたくさんいると思うので、本当に悔しいです。まだまだやりたいことがたくさんあったと思いますが、先生がつないでくれた命をむだにせずに生きていこうと思います。本当にありがとうのひと言です」と話していました。
鈴木医師を知る人「優しい先生」
母親が
亡くなった
医師の
鈴木純一さんの
在宅医療を
受けたという50
代の
男性は「
患者の
気持ちを
第1に
考えて
くれる優しい
先生で、
自分の
親が
亡くなったのと
同じくらい
ショックを
受けています」と
話しました。
埼玉県三芳町の50代の男性は4年前、末期の肺がんだった母親が入院先の病院から在宅医療に切り替えた際、鈴木医師を紹介されたということです。
鈴木医師はいつでも連絡してもいいと優しく声をかけてくれ、男性の母親が亡くなるまでのおよそ1か月半の間、昼夜問わず、駆けつけてくれたということです。
男性は、当時を振り返り「少しでも母のつらさや痛さ、苦しみが和らぐよう、患者の気持ちを第1に考えてくれる優しい先生で、母も先生の顔を見るとほっとして、本当にお任せして治療を受けていました。鈴木先生が亡くなったことは大きな損失だと思いますし、残念でなりません。自分の親が亡くなったのと同じぐらいショックを受けています」と述べ、鈴木医師の突然の死を悼みました。
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