このうち、去年秋の地区大会の成績などを参考にした「一般選考」では、去年秋の明治神宮大会で優勝した大阪桐蔭や、1年生ながら高校通算50本のホームランを打っている今大会注目の強打者、佐々木麟太郎選手を擁する岩手の花巻東高校、鹿児島の離島にある大島高校など29校が選ばれました。
また、困難な状況を克服し、好成績を残した学校などが対象になる「21世紀枠」では、福島の只見高校、福井の丹生高校、大分舞鶴高校の3校が選ばれました。
初出場は、21世紀枠で選出された3校を含む合わせて6校で、このうち4校が春夏通じて初めての甲子園となります。
最も久しぶりの出場は、38年ぶりとなる静岡の日大三島高校です。
ことしのセンバツ高校野球は、2年ぶりの開催となった去年に続き、政府の方針に沿う形で、観客を入れることを目指していて具体的な運営については、感染状況などを踏まえて、今後決めるとしています。
高野連(=日本高校野球連盟)の寶馨会長は選考委員会のあとの記者会見で「感染対策をしながら大会を開催してきた実績を踏まえ新型コロナウイルスの影響が皆無でなくても大会は行う。大会までに感染拡大が収束していることに期待する一方で、状況を見ながら適切に準備したい」などと話し、安全な大会の実現へ意欲を示しました。
また、大会への出場が決まった32校については「選考にはとても難しいところがあったがそれぞれの地域の担当者がしっかりとした準備を整えセンバツ大会にふさわしい32校を選ぶことが出来た」と振り返りました。
大会は、3月4日の組み合わせ抽せんを経て、3月18日に甲子園球場で開幕し、2日間の休養日を含めて、13日の日程で行われます。
▽只見高校(福島):春夏通じて初出場 ▽丹生高校(福井):春夏通じて初出場 ▽大分舞鶴高校(大分):春夏通じて初出場
▽クラーク記念国際高校(北海道):センバツ初出場 ▽花巻東高校(岩手):4年ぶり4回目 ▽聖光学院(福島):4年ぶり6回目
▽国学院久我山高校(東京):11年ぶり4回目 ▽二松学舎大付属高校(東京):7年ぶり6回目 ▽明秀日立高校(茨城):4年ぶり2回目 ▽山梨学院(山梨):2年ぶり5回目 ▽木更津総合高校(千葉):6年ぶり4回目 ▽浦和学院(埼玉):7年ぶり11回目
▽日大三島高校(静岡):38年ぶり2回目 ▽大垣日大高校(岐阜):11年ぶり4回目 ▽敦賀気比高校(福井):2年連続9回目 ▽星稜高校(石川):2年ぶり15回目
▽大阪桐蔭高校(大阪):3年連続13回目 ▽和歌山東高校(和歌山):春夏通じて初出場 ▽天理高校(奈良):3年連続26回目 ▽金光大阪高校(大阪):13年ぶり3回目
▽市立和歌山高校(和歌山):2年連続8回目 ▽東洋大姫路高校(兵庫):14年ぶり8回目
▽広陵高校(広島):3年ぶり25回目 ▽広島商業(広島):20年ぶり22回目 ▽倉敷工業(岡山):13年ぶり11回目 ▽高知高校(高知):4年ぶり19回目 ▽鳴門高校(徳島):9年ぶり9回目
▽九州国際大付属高校(福岡):11年ぶり3回目 ▽大島高校(鹿児島):8年ぶり2回目の出場、「一般選考」では初 ▽有田工業(佐賀):センバツ初出場 ▽長崎日大高校(長崎):23年ぶり3回目
ことしのセンバツ高校野球の去年秋の地区大会の成績などを参考にした「一般選考」では東海地区から2校が選ばれることになっていました。はじめに、去年秋の東海大会で優勝した静岡の日大三島高校が選ばれたあと、2校目には準優勝だった同じ静岡の聖隷クリストファーではなく日大三島に敗れてベスト4だった岐阜の大垣日大が選ばれました。 これについて東海地区の鬼嶋一司選考委員長は出場校を決める選考委員会のあとの記者会見で、大会の成績よりもそれぞれのチームの実力を重視したと説明しました。このなかで鬼嶋委員長は「投手力において、大垣日大が上だと判断した。特に春先は投手力のウエイトが大きく、失点の多いチームは厳しい。大垣日大の方が失点が少ないということが判断の第一の理由になった」と話しました。そのうえで大垣日大について「個人個人の力量が勝っている。五島投手など3人の投手陣に安定感があり攻撃につなげる力がある総合力の高いチーム」と評価しました。 聖隷クリストファーと同じ静岡の日大三島が選出された影響については「静岡県どうしということは全く考慮していない。どのチームが東海地区の代表として甲子園でしっかりとした戦いができるのかを客観性をもって判断した結果だ」と話しました。 一方、静岡県浜松市の聖隷クリスファー高校では、高校の校長を兼任する野球部の上村敏正監督が大勢の報道陣も見守る中、連絡を待っていましたが、電話は鳴らず、関係者から、選ばれずに補欠校になったことを告げられました。このあと上村監督はグラウンドへ向かい、集まった選手たちに選ばれなかったことを伝えると、選手たちは、とまどった表情を浮かべていました。 去年秋の東海大会では、けがでエースを欠く中、2試合続けて終盤に逆転して勝つなど粘り強さを見せて準優勝し、優勝して今回出場を決めた日大三島高校とともに東海地区の2校目で選ばれるのではないかと注目を集めていましたが、出場はなりませんでした。 ほかの高校で指導者として甲子園への出場経験がある上村監督は「このような結果になるとは思っていなかったので、何も考えられない。選手たちには『思い通りにならないことがあるので、悔しさを夏にぶつけよう』と伝えたが、まだ若い彼らが切り替えられるか心配だ」と話していました。 キャプテンでエースの弓達寛之選手は、「甲子園に出場できると思っていたので、残念だし悔しい気持ちだ。気落ちしても結果は変わらないので、悔しさを力に変えて夏に向けて頑張っていきたい」と話していました。
▼創立:1992年、私立 ▼センバツ出場回数:初出場 ▼学校・チームの特徴 去年の秋の北海道大会を初めて制し、センバツ初出場を果たしました。甲子園の舞台に臨むのは通信制の学校として初めての出場となった平成28年の夏以来となります。支部大会も含めて8試合で最も多かった失点が2と左右の2人のピッチャーを中心とした安定した守りが特徴です。
▼創立:1956年、私立 ▼センバツ出場回数:4年ぶり4回目 ▼学校・チームの特徴 1年生ながら高校ですでに50本のホームランを記録している佐々木麟太郎選手は佐々木洋監督の長男です。打力を生かした戦いで秋の東北大会で初優勝を果たしました。2009年にセンバツ初出場で準優勝の原動力になった菊池雄星投手や、2012年のセンバツに出場し、昨シーズン大リーグでMVPを獲得した大谷翔平投手がOBです。 佐々木麟太郎選手は肩のしびれや脱力感が生じる「胸郭出口症候群」という症状が中学時代からあり、先月、両肩の手術をして現在、リハビリを行っているということです。佐々木選手は「まだバットを振れていないので状態はわかりません。正直、焦りもありますが、センバツに向けてリハビリに徹しつつ、3番バッターとしての責任を果たしたいです」と話していました。佐々木洋監督は「麟太郎が大会に間に合うかわからない。2009年は菊池雄星に引っ張ってもらい決勝までいけたが、1失点で負ける悔しい思いをした。いまは菊池雄星のようなスーパースターはいないが、投手陣も含めて選手層が厚くなってきたと感じているので頂点に立てるように頑張りたい」と話していました。
▼創立:1961年、私立 ▼センバツ出場回数:4年ぶり6回目。 ▼学校・チームの特徴 今回で春夏通算22回目の出場となる強豪で、秋の東北大会は2試合で完投勝利をあげたエースの佐山未來投手を中心に準優勝しセンバツの出場を果たしました。夏の全国高校野球では戦後最多となる13回の連続出場を記録していましたが、去年の夏は出場を逃し、戦前を含めた最多記録にあと1つ及びませんでした。
▼創立:1944年、私立 ▼センバツ出場回数:11年ぶり4回目 ▼学校・チームの特徴 送りバントなど堅実な野球で秋の東京都大会を37年ぶりに制し夏の西東京大会で準優勝だった雪辱を果たしてセンバツ出場を引き寄せました。 国学院久我山は、プロ野球と大リーグで通算4367本のヒットを打ち、現役を引退したイチローさんに「もっと野球がうまくなりたい」などと部員が手紙を送ったことを機に、去年11月にイチローさんから直接、バッティングや走塁などの指導を受けました。 キャプテンの上田太陽選手は「センバツで1勝することをチームの合言葉にして練習している。感染状況で制限もあるが、できることを最大限やっていきたい。イチローさんに教わったことを 自分たちの力にしてしっかり結果を残すことで恩返ししたい」と話していました。
▼創立:1948年、私立 ▼センバツ出場回数:7年ぶり6回目 ▼学校・チームの特徴 去年の夏に続いて2季連続の甲子園出場で、昭和57年にはセンバツ準優勝の経験もあります。去年秋の東京都大会では、決勝でサヨナラ負けし準優勝だったものの、去年夏の甲子園を経験したメンバーを中心に投打にバランスが取れたチームです。広島の主軸として活躍してきた鈴木誠也選手をはじめプロ野球で活躍する卒業生もいます。
▼創立:1925年、私立 ▼センバツ出場回数:4年ぶり2回目 ▼学校・チームの特徴 秋の関東大会では3試合すべてでふた桁安打をマークしたように打ち勝つ野球で初優勝を手にしました。金沢成奉監督は光星学院(現在の八戸学院光星)を率いていた当時、巨人の坂本勇人選手ら多くのプロ選手を育てています。 キャプテンの石川ケニー選手は「チームをまとめて、切れ目のない打線や、安定した守備を目指していきたい」と話していました。 金沢成奉監督は「今のチームは、全国で通用する打力がある。これまでは個人の力を伸ばす練習に重点を置いていたが、あすからはチームとしての力を伸ばすよう実践的な練習をしていきたい。新型コロナウイルスの感染拡大の中で野球をする意味や喜びを部員たちと改めて考えながら大会に臨みたい」と話していました。
▼創立:1956年、私立 ▼センバツ出場回数:2年ぶり5回目 ▼学校・チームの特徴 甲子園出場は春夏通じて14回目です。準優勝した秋の関東大会では、2試合をコールド勝ちするなど得点力の高さを見せました。関東大会の防御率が1点台のエース、榎谷礼央投手を中心とした守りも安定しています。 山梨学院のキャプテン相澤秀光選手は「センバツ優勝を目指して頑張ります」と抱負を語っていました。また吉田洸二監督は「うまく調整できれば、優勝に手が届く可能性のあるチームだという手応えがある。練習と感染対策を両立して、安全面を第一に進めたい」と話していました。
▼創立:1963年、私立 ▼センバツ出場回数:6年ぶり4回目 ▼学校・チームの特徴 甲子園出場は春夏通じて11回目です。秋の関東大会では、前回のセンバツを制した東海大相模高校を破ってベスト4に入りました。エース・越井颯一郎投手を軸とした、失点の少ない堅い守りが特徴です。 キャプテンの中西祐樹選手は「出場を光栄に思います。守りからリズムを作って粘り強い野球をしたい」と意気込みを話していました。 五島卓道監督は「目標は日本一です。選手は自信を持って大会で大暴れしてほしい」と話していました。
▼創立:1978年、私立 ▼センバツ出場回数:7年ぶり11回目 ▼学校・チームの特徴 去年の夏に続いて2季連続の甲子園出場で、2013年のセンバツでは優勝経験もある強豪です。去年の夏にチームを30年率いた森士監督が退任し、長男の森大監督が後任を務めています。 キャプテンの八谷晟歩選手は「出場が決まって素直にうれしいです。去年夏の甲子園では、初戦で敗退して悔しい思いをしたので、まずは1勝して校歌を歌えるよう全力で戦いたい」と話していました。 浦和学院では去年夏の大会のあと30年にわたってチームを率いた森士さんが監督を退任し、長男の森大監督が就任したばかりです。森大監督は「いままで培ってきた浦和学院の伝統を引き継ぎながら記録に残るよりも記憶に残る試合をしたい一方で、7年ぶりのセンバツなので、初出場のようなフレッシュな気持ちで挑みたい」と話していました
▼創立:1958年、私立 ▼センバツ出場回数:38年ぶり2回目 ▼学校・チームの特徴 兵庫の報徳学園を率いてセンバツの優勝経験を持ち、18歳以下の高校日本代表も指揮した永田裕治監督がおととしの4月に就任し、わずか2年足らずで甲子園へと導きました。秋の東海大会3試合でヒット31本を打った打線は切れ目がなく、特に中軸を打つバッターには力があります。永田監督が掲げる「全員野球」を信条にまずは38年ぶりの甲子園1勝を目指します。
▼創立:1963年、私立 ▼センバツ出場回数:11年ぶり4回目 ▼学校・チームの特色 去年秋の東海大会では準決勝で敗れたものの、3試合でヒット30本を打った打線には力があります。甲子園での経験が豊富な阪口慶三監督の采配にも注目が集まります。センバツでは初出場だった2007年に準優勝しています。
▼創立:1986年、私立 ▼センバツ出場回数:2年連続9回目 ▼学校・チームの特徴 去年から中軸を打つ上加世田頼希選手を中心に伝統の強打は健在で、去年秋の北信越大会では1試合平均8点を上回る得点を取って優勝しました。福井県勢として春夏通じて初優勝を果たした2015年のセンバツ以来の優勝を目指します。オリックスの吉田正尚選手や広島の西川龍馬選手などのOBがプロ野球で活躍しています。
▼創立:1962年、私立 ▼センバツ出場回数:2年ぶり15回目 ▼学校・チームの特徴 去年の夏、複数の部員が新型コロナウイルスに感染し、地方大会の途中で辞退するという悔しさから立ち直り、2年ぶりのセンバツをつかみました。2011年4月からチームを率いた林和成監督はこの大会を最後に退任することが決まっていて、監督の花道を選手達が飾ることが出来るか注目されます。OBには巨人や大リーグでプレーした松井秀喜さんや、ヤクルトの奥川恭伸投手などがいます。
▼創立:1983年、私立 ▼センバツ出場回数:3年連続13回目 ▼学校・チームの特徴 甲子園で春夏あわせて8回の優勝を誇る全国屈指の強豪で、OBには楽天の浅村栄斗選手や西武の森友哉選手がいます。秋の近畿大会では、1試合の平均得点が8点台に迫る強力打線を持ち味に4年ぶりに優勝。続く明治神宮大会でも初優勝を果たしました。 キャプテンの星子天真選手は「選んでいただいて、気が引き締まる思いとワクワクした気持ちでいる。日本一にこだわって練習し、春の日本一を目指して頑張りたい」と話していました。 また西谷浩一監督は「去年負けた分もやり返したいと思っているチームで、一戦一戦粘り強く戦っていくチームだ。ただ勝つためには大会に向けて、走・攻・守、すべての面で2段階も3段階もレベルアップする必要がある。まずは春の初戦に向けて練習を重ね、1つずつ上り詰めていきたい」と意気込みを話しました。
▼創立:1974年、県立 ▼センバツ出場回数:春夏通じて初出場 ▼学校・チームの特徴 剣道部やウエイトリフティング部などで全国大会の優勝経験のあるスポーツ強豪校で、野球部の卒業生にはプロ選手もいます。秋の県大会では去年夏の甲子園優勝の智弁和歌山を破って準優勝。近畿大会でも甲子園ベスト4の京都国際に競り勝ち、準優勝しました。 キャプテンの此上平羅選手は「素直にうれしいです。監督から教わった『魂の野球』を全国の人たちに見てもらいたい。一球一球全力で力の込もったプレーを見せたいです」と意気込みを語りました。 また米原寿秀監督は「ほっとした気持ちです。ベスト8を目標に全員の力で魂の込もった野球をしてもらいたい」と話していました。
▼創立:1900年、私立 ▼センバツ出場回数:3年連続26回目 ▼学校・チームの特徴 甲子園で春夏あわせて優勝3回の強豪で、7年前からはプロ野球の近鉄などでプレーした中村良二監督がチームを率いています。去年のセンバツでは、日本ハムにドラフト1位で入団した達孝太投手を擁し、24年ぶりにベスト4に進出しました。 天理高校は新型コロナウイルスの影響で休校しているため、選手や監督は取材に応じることができず、コメントを発表しました。キャプテンの戸井零士選手は「センバツ大会に選出していただき、大変うれしく思います。冬の練習の成果を発揮し、去年の先輩の結果を超えられるように頑張ります」というコメントを出しました。 また、中村良二監督は「まだまだコロナの影響で日常は大変ですが、無事に大会が開催されることを 願うばかりです。多くの方々に高校野球のすばらしさを伝えられるよう努めてまいります」というコメントを出しました。
▼創立:1982年、私立 ▼センバツ出場回数:13年ぶり3回目 ▼学校・チームの特徴 秋の近畿大会の準々決勝では、夏の甲子園でベスト4に進出した滋賀の近江高校を相手に6点差を逆転する粘りの野球を見せました。前回出場した2009年のセンバツでは初戦で延長サヨナラ負けしていて、今大会に甲子園初勝利をかけます。 キャプテンの岸本紘一選手は「うれしい気持ちと、身が引き締まる思いです。1点を守り切り、1点を取りにいく。チャレンジャー精神で頑張っていきたいです」と意気込みを語りました。 チームを率いる横井一裕監督は「きょうまで本当に選考されるのかという思いもあったのでほっとしています。秋の大会では打力が足りないと痛感したのでこの冬は、攻撃力を強化している最中です。これから甲子園に向けて地に足をつけて勝利を目指したい」と話していました。
▼創立:1947年、私立 ▼センバツ出場回数:2年連続2回目 ▼学校・チームの特徴 いずれも初出場だった去年のセンバツと夏の甲子園に続き、3季連続出場となります。ベスト4に進出した去年夏の甲子園でともに主力として活躍した左腕の森下瑠大投手と、右腕の平野順大投手の2枚看板がチームを引っ張ります。 キャプテンの辻井心選手は「最後まであきらめないプレーをして、自分たちの目標の日本一を目指して頑張ります」と意気込みました。 小牧憲継監督は「選ばれるかどうかという立場だったので、今はほっとしています。選手たちは冬場の練習で成長しておりはるかにたくましくなった姿を甲子園で見せられるように頑張りたいと思います」と話していました。
▼創立:1951年、市立 ▼センバツ出場回数:2年連続8回目 ▼学校・チームの特徴 去年のセンバツでエースを任された小園健太投手がDeNAに、キャッチャーの松川虎生選手はロッテに、いずれもドラフト1位で入団しました。ことしのチームも150キロ近いストレートが持ち味の米田天翼投手など、高い投手力が持ち味です。
▼創立:1963年、私立 ▼センバツ出場回数:14年ぶり8回目 ▼学校・チームの特徴 1977年の夏の甲子園では、大会史上唯一となる、決勝でのサヨナラホームランで初優勝を決めました。ソフトバンクの甲斐野央投手やヤクルトの原樹里投手などを指導するなど、長年チームを率いてきた藤田明彦監督が今大会を最後に勇退します。 藤田監督は「ずいぶん長い間つらい日を過ごしたので、退任のタイミングで出場できると思ってなかった。3つは勝ちたい」と話していました。 キャプテンの岡部虎尉選手は「自分たちのできる野球を全力でやりきり、藤田監督と1日でも長く野球をしたい。もちろん優勝を目指したい」と話していました。
▼創立:1896年、私立 ▼センバツ出場回数:3年ぶり25回目 ▼学校・チームの特徴 センバツではこれまで3回優勝し、広島県内では「春の広陵」などと呼ばれています。ことしのチームは注目のバッターの1人で4番を打つ、真鍋慧選手を中心に打線に力があり、去年秋の明治神宮大会では1試合平均7点以上を挙げて準優勝しました。OBには、プロ野球の広島と阪神で活躍し、1492試合連続フルイニング出場の世界記録をつくった金本知憲さんがいます。 出場決定が伝えられると、選手たちは整列してキャプテンの川瀬虎太朗選手が、これまで練習をサポートしてきた3年生にあいさつし「センバツ出場が決まったのも3年生のおかげです。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を伝えました。川瀬選手は「去年の夏は広島県大会で負けて悔しかったのでセンバツ出場を決められてうれしい。バットを振り込んで体を作り直してきた成果を発揮して日本一を目指したい」と話していました。 中井哲之監督は「コロナ禍で制限がある中で精一杯やってきた子どもたちを誇りに思う。甲子園は夢の舞台なので、高い意識で練習して、持てる力を出し切りたい」と話していました。
▼創立:1900年 県立 ▼センバツ出場回数:20年ぶり22回目 ▼学校・チームの特徴 甲子園で春夏合わせて7回の優勝を誇る歴史のある学校です。ことしのチームはバントや機動力を駆使してしぶとく点を取る伝統の「広商野球」を受け継ぐとともに、中国大会の準決勝では終盤に一挙7点を奪って逆転するなど集中力も見せてきました。主なOBにはソフトバンクの柳田悠岐選手や野球解説者の達川光男さんなどがいます。 キャプテンの植松幹太選手は、「うれしい気持ちと同時にここからがスタートだと思っている。選手1人1人がやってやろうという顔つきになっている。勝つための準備をして全国優勝を目指したい」と話していました。 荒谷忠勝監督は、「選んでもらって感謝の気持ちでいっぱいで選手たちにとっては励みになる。広商野球を甲子園で思う存分、出来ることを期待している。優勝を目指したい」と話していました。
▼創立:1939年、県立 ▼センバツ出場回数:13年ぶり11回目 ▼学校・チームの特徴 去年秋の中国大会では3試合でヒット33本21得点と打線に力があります。3試合でフォアボールとデッドボールを合わせて18個出し課題を残した投手陣も、12月にプロ野球中日のOBで現役時代はそのコントロールの良さから「精密機械」とも呼ばれた吉見一起さんから指導を受けるなどしていて、ひと冬越えての成長に期待がかかります。
▼創立:1899年、私立 ▼センバツ出場回数:4年ぶり19回目 ▼学校・チームの特徴 創立から120年以上の歴史を誇り、地元では「学園」の愛称で親しまれる伝統校です。ことしのチームは去年のドラフト会議で阪神から1位指名を受けて入団した森木大智投手のような絶対的な柱がいない中、四国大会は全試合3人以上のピッチャーの継投で投手リレーで粘り強く勝ち上がり、優勝しました。センバツではこれまでに優勝1回、準優勝1回の実績があります。 谷崎陽主将は「甲子園は子どもの時から見てきた舞台なのでそこに自分が立てると思うとワクワクするし早くプレーしたい。まずは1勝できるように練習していきたい」と話していました。 また、浜口佳久監督は「監督に就任して初めての甲子園出場なので戸惑いや不安もあるが子どもたちと一緒に頑張りたい。チームの持ち味は打撃で本番でも力を出すことができれば上位も狙える」と話していました。
▼創立:1909年、県立 ▼センバツ出場回数:9年ぶり9回目 ▼学校・チームの特徴 去年秋の四国大会では、準々決勝、準決勝といずれも2点差以内の接戦を制す粘り強い戦いぶりを見せ、準優勝しました。準決勝の明徳義塾戦で延長11回を投げ、13個の三振を奪って完投したエースの冨田遼弥投手を中心とする堅い守りが持ち味です。OBにはプロ野球の西武で抑えとして活躍した潮崎哲也さんなどがいます。
▼創立:1958年、私立 ▼センバツ出場回数:11年ぶり3回目 ▼学校・チームの特徴 前回出場した2011年のセンバツでは、大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手を東北高校で指導した若生正廣元監督のもとで準優勝を果たしました。ことしのチームは優勝した秋の九州大会で4試合中3試合で二桁得点をマークした強力打線が持ち味です。 キャプテンの野田海人選手は「野球を始めたころからの目標だったのでうれしい。センバツ優勝を目指し感謝の気持ちを忘れず1日1日を取り組んでいきたい」と話していました。 また、楠城徹監督は「甲子園を目指して練習していた選手たちとの約束を果たせてほっとしている。頂点を目指し練習していく」と話していました。
▼創立:1901年、県立 ▼センバツ出場回数:8年ぶり2回目 ▼学校・チームの特徴 21世紀枠で出場した8年前は初戦で敗退。一般選考で初めての出場となる今大会に甲子園初勝利をかけます。秋の県大会では粘り強い戦いで接戦を制して初優勝。その勢いに乗って九州大会では奄美群島の高校として初めて準優勝しました。 キャプテンの武田涼雅選手は「決まるまではドキドキしていました。甲子園までにバッティングに力を入れて自分たちの野球ができるように頑張りたい」と話していました。 エースの大野稼頭央投手は「チームとしても、ピッチャーとしても日本一を目指しています。自分のピッチングの魅力であるまっすぐとカーブの緩急でうち取っていきたいと思います」と話していました。 塗木哲哉監督は「甲子園でベスト8以上を目指そうと言い続けてきたのでまず挑戦権を得られたことをうれしく思います。まずは1勝できるよう甲子園の舞台に臨みたい」と話していました。
▼創立:1900年、県立 ▼センバツ出場回数:初出場 ▼学校・チームの特徴 秋の県大会で準優勝し、九州大会に60年ぶりに出場。秀岳館(熊本)や海星(長崎)といった各県の優勝校を破ってベスト4に進み、初めてのセンバツの切符をつかみました。甲子園出場は2013年の夏以来、9年ぶりです。
▼創立:1967年、私立 ▼センバツ出場回数:23年ぶり3回目 ▼学校・チームの特徴 プロ野球・広島の先発の柱、大瀬良大地投手など、プロで活躍するOBがいます。2007年の夏の甲子園ではベスト4に進出しました。去年秋の県大会で準優勝、続く九州大会でもベスト4に進出してセンバツの切符をつかみました。
【21世紀枠 3校】
【一般選考 29校】
東海地区で“逆転” その理由は?
【全出場校 紹介】
只見(福島)<21世紀枠>
丹生(福井)<21世紀枠>
大分舞鶴(大分)<21世紀枠>
クラーク記念国際(北海道)
花巻東(岩手)
聖光学院(福島)
国学院久我山(東京)
二松学舎大付(東京)
明秀日立(茨城)
山梨学院(山梨)
木更津総合(千葉)
浦和学院(埼玉)
日大三島(静岡)
大垣日大高(岐阜)
敦賀気比(福井)
星稜(石川)
大阪桐蔭(大阪)
和歌山東(和歌山)
天理(奈良)
金光大阪(大阪)
京都国際(京都)
市立和歌山(和歌山)
東洋大姫路(兵庫)
広陵(広島)
広島商(広島)
倉敷工(岡山)
高知(高知)
鳴門(徳島)
九州国際大付(福岡)
大島(鹿児島)
有田工(佐賀)
長崎日大高(長崎)